Xbox One: アーキテクトが語る3層OSの構造 | みらいマニアックス !

Xbox One: アーキテクトが語る3層OSの構造




第一層『ホストOS」。Xbox Oneの「ハードを制御するOS」は「ホストOS」と呼ばれるRTOS(リアルタイムOS)だ。これはXbox Oneのハードとリソース全体を完全に管理している。Frank Savage氏の言葉を借りれば『全てをその手の中に持ち、すべてを動かしている。CPUも、GPUもだ・・・』。
これはXbox Oneの基礎となるOSだ。とはいえこのOSはタスク管理とセキュリティ層のみを担当している。このOSはゲームもアプリも動かしてはいない。これは『OS』やWindows 8、それも余計なものを取り払ったWindows 8である『専用OS』をホストしている。(非ハイパーバイザ的な方法でだ)

第二層『共有パーティション』は、Windows 8によって占められている。このOSはコードの点から言えば、私たちが知っているWindows 8から『事実上、区別することができない』ものだ。このWindows 8は、シェルを含め、Xbox Oneのすべての基本的な機能を取り扱っている。共有アプリはこの層で処理されている。ネットワーク処理や一部のオーディオ処理など、ゲームにおける重要な機能についても処理している。

第3層『独占パーティション』。専用OSだ。Frank Savage氏の言葉を借りれば『Windows 8だ。それもものすごくダイエットした......リーンでミーンなwindows 8だ』。これはボトルネックやプレインストールソフトを全て取り除いてチューンされたものだ。
しかしながらこれは『パーティション』であって仮想マシンではない。Direct Xのドローコールは全てこの専用OSからホストOSにまっすぐに伝達される。完全版のWindows 8にある共有パーティションは経由しない。

簡単に言えばXbox Oneは真のX86マシンであり、X86-64マシンだ。Frank Savage氏が言ったように『自分が作ったゲームはすべての、デスクトップのWindows 8でも、Xbox Oneでも同じように動作した』のだ 。このことが意味するXbox Oneの移植への対応力は、Frank Savageを信じるのであれば、移植のラグなどは存在しない。開発者がこのハードを信じさえすれば、ゲームは出てくるのだ。


NS: wccftech  Xbox One Games and Apps Actually run on Windows 8


みらい的コメント:


Frank Savage氏はMSの開発マネジャでありアーキテクト。現在はパートナー開発マネジャ。MSの重鎮の一人である。