Papo & Yo開発者: インディーズにはサポートが必要。独占は時に必要 | みらいマニアックス !

Papo & Yo開発者: インディーズにはサポートが必要。独占は時に必要

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デベロッパであるMinority MediaはPapo & Yoの開発に150万ドルを費やした。

2012年のPS3への独占リリースで、同社は開発費用の一部を回収した。さらにPapo & Yoは先週からSteamに登場した。クリエイタのVander Caballero氏は、PC版の発売により「ゲーム全体のコストを回収できるだろう」と語った。だがソニーとPS3への独占リリースがなかったらば、Papo & Yo自体が日の光を見なかった可能性がある。

Caballero氏はKotakuに語った。

「インディーズでマーケティング予算が全くないなら、何も持っていないことになります。だからプロジェクトをサポートしてくれる誰かが必要になるのです。
「誰かが独占リリースを要求したとして、マーケットに製品を引き出すのを助けてくれるのであれば独占は良いことだと思います。時には、それが何かを出すためにのただ一つのやり方だと思います。」

Minority MediaとCaballero氏の次のゲームはSilent Enemyだ。

過酷で神秘的なカナダのツンドラ地帯を舞台にした冒険とパズルのゲームだが、弱者へのいじめについてのメッセージを含んでいる。Minority Mediaはリリースするプラットフォームをまだ決めていないが、Caballero氏はPS4、PC、タブレット、Ouyaを検討中だ。




NS: Joystiq  Exclusive launches are sometimes necessary, Papo & Yo creator says


みらい的コメント:


カツカツの状態で処女作を開発するインディーズにとって、マーケティング費用の捻出は難題だ。

注目を集めるのが難しいiOSが敬遠されつつあること、相対的には競合が極端に少ないVitaに注目するインディーズが増えているのも、つまりはマーケティングの必要性という面がある。

ソニーが開発資金を提供したインディーズタイトル「Joe Danger」が、後になってXBLで発売されたことがあった。資金を提供しながら最大の競合にタイトルをとられた、という見方も当時あった。
だが、インディーズにとってIPを縛られないことが極めて重要であり、縛らないことが彼らへの大きなアピールになることを、ソニーは知っていたのだろう。

この件は暫く前のニュースだが、タイトルの知名度からすればかなり話題になっていた件でもあり、インディーズ系の開発者の多くは、このことを覚えているに違いない。今日インディーズからソニーに寄せられている好意は、こうしたことの積み重ねから来ているのかもしれない。陰徳は積んでおくものだ。