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GREE: グローバル展開の現在

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Gamebusiness記事「グリーはなぜ米国で成功しつつあるのか? GREE International青柳CEOに聞いた」より。話は1) 拠点の拡大、2) コンテンツの拡大、3) プラットホームとしての成功、の3点に整理できる。

内容を以下サマリー。

1) 拠点の拡大
・世界各地で拠点作りが急ピッチで進んでいる
・まずは米国に大きな拠点を作りつつある
・8月にはドイツのgamescomにも出展
・今後のグリーの成長を考えればアジアや南米が戦略的に重要な拠点

2) コンテンツの拡大
・いまアメリカでグリー以上に熱心にソーシャルゲームをやろうとしている会社はない
・(成功は)1つは徹底的にカスタマイズしたこと、もう1つは日本で培ってきた運営手法を丁寧に行ったこと
・グローバルを考えれば、ジャンルの幅は広げていかなければならない
・コアだけれどもマスと呼べるような市場規模がある。そういった分野(ミッドコア)も取り込んでいく
・欧米への参入を契機に、新しいジャンルにも着手して、良い影響を日本の市場にも与えていきたい

3) プラットホームとしての成功
・プラットフォームが提供する機能がゲームをより良いものにする
・プラットフォームの中でユーザーが持続的に回遊するという状況は、徐々に出来上がっていっている
・もっと大きなプラットフォームになって、お客様やデベロッパー様が活用する価値を感じてもらう
・まずはグリーで開発、運営するタイトルが揃う。大々的な広告展開に踏み切るタイミングが遠からず来る


NS: Gamebusiness.jp
http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=6471&page=1


みらい的コメント

GREEのダイナミックな動きが良く分かる。粗製乱造な課金ガチャタイトルで荒稼ぎするブラックに近いグレー企業、という日本国内でのイメージとはまた違った姿なのではないかと思う。

面白いと思うのは「プラットフォームの中でユーザーが持続的に回遊するという状況」を作ることを、プラットホーム運営の上でとても重視している点だ。ハードに依拠しないプラットホームの特質上当然のことではあるが、CS系プラットホーム各社も注目しているのではないだろうか。脱ハード化を今後、大なり小なり進めてざるを得ない関係上。

世界展開をすることで、日本の運営手法を米国に、南米の運営手法を欧州にと、先進的な運営手法を横展開していることや、グローバルでの運営をJAPANのHQがきっちり仕切っていることはすばらしいと思う。
(個人的には、国内PSN+と北米PSN+を比べるたびに、どうしてこうなったと思わずにはいられない…)