ドラゴンクエストXはなぜオンラインか(3): オンラインな理由、Wiiである理由 | みらいマニアックス !

ドラゴンクエストXはなぜオンラインか(3): オンラインな理由、Wiiである理由

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前のエントリでは、ドラゴンクエストX(以下DQX)についての考察を簡単に述べた。
要約すると以下のような内容だ。

・DQXは一般的なMMO-RPGとは異なり、ハクスラ要素への依存が少ない
・DQXのソーシャル要素は、任天堂の考えるソーシャル・ゲームに近い
・DQXはソーシャル版DQ、例えればどうぶつ森のクエストといったものになるのではないか



まずDQXがオンラインとなった理由について考えてみる。

おそらくこれはごくシンプルな理由なのだろう。
DQシリーズのこれまで歴史からは、DQのオンライン化は極めて自然な進化だと分かる。

そもそもDQの歴史は仲間が増える歴史でもあった
 DQ1の一人プレイから、その後仲間の人数が増え、登場方法も多彩になっていった
 謎のコマンド「なんでもやろうぜ」を含め、AIの導入に積極的であった

DQ9のすれ違い通信で大ブームを巻き起こした
 おそらくDQチームには、この成功体験が強く印象付けられたハズだ

これらの点から見て、DQのオンライン化が進み他のプレイヤーとのかかわりが強化されていくことは必然的な進化だと分かる。


またWiiというプラットホームが選択された理由も、同様に極めてシンプルなものだ。

まずDQシリーズは、同発マルチを一度も選択したことがない。加えて例外なく、発売時点で最もライト層が多いと思われるハードで発売されている。

DQXの具体的な検討がスタートしたのは2009年の末頃だと考えられる。当時Wiiはまさにその絶頂期にあり、この条件に完全に該当していた。DQチームの伝統から見て、DQの次回作をWii以外のハードで発売することは考えられないことだっただろう。

つまりWiiがプラットホーム、かつオンライン要素ありというのは、ほぼ必然的な選択であった。

それはいい。
だが本当に問題なのは、その先だ。


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