三陸第1期の社会起業プランをご紹介します。 | SEEDx 地域未来塾のブログ

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SEEDx 地域未来塾は、ネットとリアルでコミュニティをつくり、地域を良くするビジネスが芽生える環境をみんなで育てるプロジェクトです。2012年度は福島と三陸で活動し、来年以降も東北で培った知見をた地域での展開に活かしていきたいと計画しています。

先日のブログでは福島第1期で採択された社会起業プラン4つをご紹介しましたが、今日は三陸第1期で採択された社会起業プランをご紹介させて頂きます。


今期は4件の社会起業プランが採択されています。


"日本の市民メディア革命" を大船渡から起こす野心的なプランから、クラウドを活用した仮設住宅見守りシステムまで。「公民連携」と「ソーシャルメディア利活用」という、SEEDx 地域未来塾の重点テーマに一致したプランが出揃いました!

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【採択社会起業プラン その1】
「防災・市民メディア推進事業」(起案者: 鈴木 英彦)
起業予定地域: 岩手県大船渡市

「防災・市民メディア」という新しいモデルを岩手県大船渡市で構築・運営することで、全国の自治体による新しい防災情報システムと地域情報インフラの整備に貢献するのがこの社会起業プランです。事業モデルとしては、まずは大船渡市に新設予定のNPO法人によって市が整備・構築する情報インフラを公設民営方式で運営します。また、他の地域向けの防災情報システムの情報インフラ構築についてコンサルテーション事業もおこないます。

【採択社会起業プラン その2】
「大船渡デジタルセンター」(起案者: 今野 雅光)
起業予定地域: 岩手県大船渡市

この事業プランは "被災地域に関する情報のデジタル化" を目指す3つのステップで構成されます。1つ目のステップでは、被災地域に関する書籍を電子化し、2つ目のステップでは、大船渡市に電子書籍制作事業者を設立することで雇用創出を測るとともに従業員が電子書籍化のノウハウを習得させます。そして最後のステップでは従業員らが習得した電子書籍化のスキルを活かして、行政や企業による資料等のデジタル化を支援する事業を全国に展開します。

【採択社会起業プラン その3】
「被災者見守り情報および災害アーカイブ情報の利活用支援事業」(起案者: 池田 真幸)
起業予定地域: 宮城県三陸地域(気仙沼市、南三陸町、石巻市、女川町、東松山市)およびその周辺地域

被災者の見守りサービスと災害アーカイブ構築の2つをITツールで支援する事業です。見守りサービス支援では、クラウドを活用して支援者同士が団体や地域を超えて情報共有するためのノウハウを提供します。そして、災害アーカイブ構築支援については、行政や図書館などが行う災害記録のアーカイブ化やインターネット上での公開を支援します。

【採択社会起業プラン その4】
「ボランティア向けゲストハウスおよび被災地アーカイブ事業」(起案者: 齋藤 卓磨)
起業予定地域: 宮城県・岩手県の三陸地域(気仙沼市、大船渡市、陸前高田市、南三陸町、石巻市)およびその周辺地域

ボランティアが現地の人びとと交流できるゲストハウスの運営と、情報関連事業で構成されるプランです。ゲストハウス運営事業は、被災地での滞在先確保が難しいという問題と、ボランティアで訪れた人びとが震災時・震災後のリアルな状況に触れる機会がないという問題を解決できます。情報関連事業の方では、ホームページやブログなどで継続的に被災地について情報を発信し、学校等での講演会も企画実施します。また、潜在的ニーズの強い震災時・震災後の映像のアーカイブ化や、体験談のオーラルヒストリー化にも、行政や市民の協力を得て取り組みます。

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