無肥料栽培では露地栽培を基本としています。
それは、土の正常化のために雨風が必要だからです。
北海道とか東北の積雪も土の浄化作用に役立っています。
だからといって極端に台風などの暴風の場合は中途半端に開いているとハウスは飛んでしまったり、骨が曲がったりしますのでそのときは開ける必要はありません。
土の中に残っている残渣や残留物質も雨や風によって浄化促進出来るのです。
本当なら、ハウスのビニールシートを前面開けると良いのですが、そうも出来ないこともありますので、出来るだけ開けて雨風を入れてください。
基本的に自然の雨や風、雪は自然界の中でも強制的浄化する役目がありますので、無肥料栽培で行うのであれば覆っているのはよくありません。
温度を上げたり、雨を嫌う野菜にはあっても構いませんので、無理して路地だけで作付けしてハウスは良くないといっているわけではありません。
1年に何度か大きく開けて土壌の清浄化促進してあげればいいのです。
マルチも同じように考えてもいいと思います。
温度を上げるという意味ではマルチも同じです。
しかし、霜や朝露などを土に補給することを考えるとその働きはビニールでは難しいでしょうね。
無肥料栽培の基本は、麦藁を被覆してマルチ代わりに使います。
麦藁は万能薬といってもいいぐらいに役に立ちますね。
霜や朝露で水を含んだ藁は、日中の温度が上がると土に水分補給をしてくれます。
雨が降ったら、隙間から水分を通してくれます。
太陽の光は遮りますので、雑草は生えにくくなります。
作物の周りに敷いておくと、土が固くならないように人間の歩くときの圧力を軽減してくれます。
勿論、寒い時期には温度を上げる働きもあります。
人工的なものは用途が偏っていますが、自然にあるものを使うと本当に万能ですね。
大自然の土を基本に考えていくと無肥料栽培は簡単に理解できるはずです。