そのため、世間の常識に囚われないことが無肥料栽培の理解をする一番の早道であります。
今回は、基本４として「スピリチュアルな考え方」の部分を書きます。
先ず始めに、無肥料栽培に取り組むにあたって、最初に頭から取り除かなければ始まらない考え方があります。
その最たる考え方が、「肥料迷信」であります。
つまり、作物に最も必要な栄養素は肥料によって与えられているとか肥料によって作物は生育出来ているという学校で学んだ理論は一旦忘れてください。
真っ白な頭になって、作物は土が作ると考えてください。
このことが理解できないのは、肥料迷信に惑わされているためです。
そうそう世の中のものが全て分かっているわけではありません。
目に見えないものでもあるものはあるという理論です。
百聞は一見にしかず。といいます。
肥料を入れないと出来ないはずの野菜が、出来ていたらそのまま認めれば良いではないでしょうか？
実際の畑で見た光景を事実として先ずは受け入れてください。
その次に自分自信で実際に体験すると実感して信じられるようになりますよ。
では何故、今までこの農法が世間に広く信じてもらっていなかったのかというのは、現実としてまだ１００%無肥料だけで取り組んでいる農家が全国でもほとんどいないからです。
少しでも、植物性の堆肥というものを駆使して作ったほうが作れる野菜が広がるとか、少しなら止む終えないと妥協している考え方があったからです。
でも、地球温暖化によってが地熱が高くなった現在では、暖めるための堆肥を使う必要性はもうなくなりました。
ですから、今までは１００%植物性なら使っても良いとしていた堆肥ですらももう使わなくなてよいのです。
だから過去40年間の長い間「肥料ではない植物性の堆肥であるから使用は最低限必要だ。」とされていた理論ですら今現在は「無肥料栽培」の原理として邪魔になりました。
このことも、世の中の動きによってどんどん変わっていくことも「大自然を見て対応する。」というこの農法の特徴です。
また、数少ない無肥料栽培の実施農家が世間で取り上げての「食の安心・安全」という問題や「持続的可能な究極の農業」として急に取り上げられてしまい、何時しか１農家が指導者になっていたり、中には生き神様のように偉くなってしまっている農家もいます。
このことが、この農法の普及を邪魔している原因の一つだと思います。
確かに、この無肥料栽培は大自然を作った神様の示唆されたスピリチュアルな農法であることは間違いありません。
でも、実際に実行する農家が神様になってはいけません。
あくまでも、大自然が作る農法ですから。
無肥料栽培のすごいことは、「ほったらかし農法」ではありません。
誤解しないでください。
ただ何も考えない何もしない「物ぐさ農法」と、理論的な考えで「土を清浄にしよう。」と心掛けて行く行為とは全く違います。
また、福岡さん式自然農法のように種を100種類ほど入れた土団子を畑に蒔いて、自然にあった種が出てくるというのも良いのですが、農家として生計を立てるのには難しい農法です。
無肥料栽培は、野菜を作るためには、大自然をよく観察して今の状況を判断してとにかく土を汚さないように工夫をして、その土を敬い(尊敬）、土に感謝をする農法なんです。
技術的には、世間一般的な技術があれば充分だといわれています。
技術に重きをおいていません。
むしろ技術以上にスピリチュアルな考え方が左右する農法なんです。
大自然が作る作物に対して、人間は邪魔をしてはいけないという法則です。
今までの農法は、ことごとく大自然の邪魔をしていました。
邪魔をしないように清浄な土にすることだけを心掛けていれば、清浄な野菜が作れるという大原則です。
ただ、それだけです。
無肥料栽培の最大の課題は、土を汚さないということですから。
人間は、自然のお手伝いだけすれば良い事になります。
ですから、自らが作物のために土の中に何かを入れるということは全くありません。
そしてもう一つ大切なことがあります。
それは、何もしなくてもできるのですから、せめて土に対して感謝をしてください。
人間でも感謝をされると嬉しいものです。
感謝の心が土に通じて、美味しい野菜を作ります。
という理論が第2の基本原則です。
専門的には「霊主体従」「霊体一致」の法則などがあります。
専門的になりますので、次の機会に書きます。