感じたことを教えてください。 | 世代交代 ~店長って奥が深いなぁと~

感じたことを教えてください。

こんにちは。相変わらずですが、僕です。トラックバックさせて頂いて、みなさんの意見というか感想を聞きたいと思います。よろしくお願いします。またこちらからの勝手なトラックバックであることをお許しください。予告という形でしたが、今日みなさんに聞いてもらいたいのはうちの祖父のことです。


個人的な事ではありますが、広くはこういう時どういう感情を持つものなのか、それを聞きたいです。わたしは10年弱実家を離れて一人暮らしをしていましたので、その間は家族の話題は小耳に挟む程度でした。ここ2,3年に3回ほど入退院を繰り返していたらしく、その度に父からは「もしもの事も頭に入れておいてくれ」とは言われていました。


わたしは昨年末にこちらに帰ってきていますが、その時点では週1病院に通い検査、また薬をもらうという形だったようです。肺に影があるということでがんであるらしいのですが、抗がん剤でその影も一時は消えてきたらしいです。
またCOPD(慢性閉塞性肺疾患) であるので、家にいる間はせき、たんが常時つきまとっていました。


先日病院に行って入院が必要ということですぐ入院したのですが、この間病院から隠れてたばこを吸っていたのが見つかり連絡がありました。たばこは取り上げられてもライターは家族の方の説得で取りにきてもらいたとの事でした。


祖父につきましては、大正生まれで戦争も経験している世代です。あまり人の意見というものに左右されない性格で、特に身体に異常を持つようになってもそれは変わらず、薬もしっかり言われたとおりに飲んでいなかったみたいで、よく言えば好きなようにわが道を行くタイプなのですが、それが息子(わたしの父)からすると、もうその性格は変わらないのでどうしようもないといっておりました。


家にいる時も多分たばこは吸っていました。ある時家の裏の排水溝について、わたしに説明をしようとした時もその手には火のついたたばこがありました。「あーーこうして時々吸っているのだな」とその時は思い、何も触れませんでした。


10年近くのブランクがありもちろん深く話す機会は減ってしまい、本当の気持ちというのは察する事が出来ていないかもしれませんが、もちろん自身の身体は自分が一番わかっているものと思います。80数年生きてきて自分の体が何かに犯され、その理由のメインがタバコである事もわかっているでしょう。


ただ父や周りの家族の立場をとりあえず置いといて、祖父自身の気持ちになるとタバコは止められないものだと本人も分かっていると思います。2,3年前からタバコをストップして1週間で元の身体になるならまだしも、吸いたい吸いたいという気持ちがなくならない限りそれが本人の中ではモヤモヤしたままで残ってしまいむしろ精神的に病んでしまうのではないか、とも思います。


病むということの定義がずれてしまうかもしれませんが、多分そんな気がします。家族が何か言っても変わらない性格というのはどんな人でもあることかもしれません。地元の友人と話してもこの世代というのは、そういう部分があるらしく、聞き入れるということをあまりせず、傍から見れば「なんでわからないんだ」と疑問に思うこともよくあるみたいです。


ただ、80数年生きてきてわたしの知っている限りでは、わたしの祖父でありこれまでこの家を守って来たことは紛れも無い事実でその祖父が今、タバコを止められるとは到底思えません。逆に極端な話やめるくらいなら、むしろ・・・。と考える可能性も少なくないと思います。


この説明で祖父の人間性を全て伝えるのは難しいですが、本人の好きなようなやり方、本人の生き様という形を優先するのがいいのかなとは思います。わたし自身が自宅療養という形なので、何か人事のように聞こえるかもしれませんが、わたしは祖父に対して「私が存在している」ことさえ伝わればあまり言葉を交わさなくてもいいと思ってます。


今までがそうでしたから。昔から、文句を言い合うことはせず、こんなことがあった、あんなことがあったという会話がメインでしたので、それが一番な様な気がします。立場上病院の対応は当たり前だと思うし、本人身体が動くからタバコも吸えるのだと思うし、ライターを取り上げることによって本人の気持ちはどうなのだろうと考えてしまいました。


なんかわたし自身ここまで考えることもあまり無かったのですが、今考える時間がある事でこのような事態に関心を持ってしまったのだと思います。健康というものは変な話、たばこを吸っていても手に入るものかもしれないし(甘い考えかも知れませんが)、何十年吸っていても自分が将来「あーー吸うんじゃなかった」とは多分思わないかもしれません。


ただ「あなたは吸っていたからこの病気になったのですよ」と言われても、「あーそうですか、じゃー明日から止めます」とはいかないものかもしれません。今回わたしも皮膚の病気になり、ずっと吸わない時期がありました。アルコールも断っていました。それは吸える様な状態じゃないし、吸いたい気分にさえなれなかったのです、今思えば。


気持ちの問題、精神的な問題、色々な部分があると思います。今回は家族、わたしの母(義理の娘)、病院側、全ての立場を踏まえたわけではないので、記事という形でぶつけてみました。どんな受け取り方でも構いませんのでよければ思われたことをコメントください。それではよろしくお願いします。記事内で不明な点は話せる範囲で答えたいと思います。 


「“生きたい、死にたくない”という欲と“吸いたい”、という欲」は比べられるものなのでしょうか、本人の気持ちは・・・。