苦悩。 | 世代交代 ~店長って奥が深いなぁと~

苦悩。

リバウンド

について書きたいと思います。

あと、これは数ヶ月前から今に至るまで、私の経験した 内容ですので、

決して医療行為ではないので、真剣に考えている方は

しっかり脱ステロイドについて理解あるお医者にいってください。

はじめに、以前に述べたとおり機能を失っている副腎に、

ステロイドをやめた 途端、さぁ機能してください!って指令が出ても

それは無理なことです。

使用歴や塗っていた部位によっても様々違いがあると思います。

そうすると、新陳代謝を司る副腎は一気に機能しようと、

普通ではありえない くらい活発になります。

つまり、一ヶ月周期でかわる皮膚もそんな周期など無く、

どんどん 入れ替わろうとするわけです。

そうなると顔では何が起きるか、、。

まず私はむくみがでました。

太ったとはまた違う妙な張りがでます。

それも、例えるならグルメなおでんやが紹介するトマト。

煮込まれて、皮がしわしわになり、少し触ると中の感触がわかる。

あんな感じと思ってください。

口が思うように開かないので、食事もうまく取れませんでした。

開くであろう大きさに口を広げようとするけど、痛くて開かないのです。

首も左右に自由に動かしにくいので、自然と肩も上がり、首をすぼめ、

まるで、亀のようになってる自分に気がつくのです。

伸びをしようとしても一気に動かないので、ゆっくり動かすと、

首筋やほっぺがピリピリと裂けます。そこから血も滲みます。

まぁ、無理にしなくてもいいんですが、萎縮した体のままじゃ嫌なので

ついつい動かしてしまいます。

幸い、首から下は一ヶ月ほどで正常に近くなっています。

しかし、はじめは風呂が唯一の救いの場になっており、

気持ちも 安心していました。

その乾燥した体が水を得て生き返る感じです。

しかし皮膚がどんどんめくれ、風呂の湯には大量の皮(落屑という)が

浮きます。かなりの量です。

ある日は4回風呂の湯を入れなおしました。

入浴剤入れてないのに、風呂の底が見えないくらい濁ります。

風呂から上がれば一瞬いい感じに感じますが、

そこで 化粧水や、クリーム塗っても結局一時しのぎで

30分もすれば 顔の自由がかなり奪われるくらい、突っ張ってきます。

ここでちょっとブレイク。

「アリ・カリミ 髪を切ったら シューマッハ」

そんなこんなで眠りにつきますが、やはり寝ている間は意識無いので

どんな寝返りを打つか、どこが痒いのか、そんな事は予測できません。

朝起きます。

目は涙やら、目の周りから出た汁や血で固まり、うまく開きません。

頬や口のまわりも同様です。

枕、シーツ、布団、 血まみれです。というより血の跡ですね。

もう乾いてますから。

あと服の首周り、シチューこぼしてそのままにしたみたいに ばりばりです。

血に混じって、黄色の汁(滲出液という)もでていますので

その顔は想像を絶するものになっています。

体の方からは、細かい白い粉が吹く程度ですので、

こうなったらそんな症状、あまり気にも留めなくなっていました。

こんな生活で一ヶ月暮らしていました。

想像できましたでしょうか?なんでこんな目に!って思いました。

それはやってはいけない、と言われた薬を塗ったわけでもなければ、

あなた、もうすぐこうなりますよ、と予告されてもいない。

五体しっかりある体ですが、このときばかりは思いました。

「神様、片足無くなって松葉杖でもいいから、この顔の皮膚 もとに

もどしてください。」
と。

動けないわけじゃないのに、動く気になれない。

人に会いたいのに、会う気になれない。

薬塗れば、治るかもって思っても、いつかこうなるならって思うと塗れない。

目を見て喋りたいのに、目をあわせられない。

なんかしたいのに、する気になれない。


当時そんな精神状態でした。今となっては下を向きすぎてた気がします。

12月6日から29日までの東京での生活、前編でした。



今日の一曲 村下孝蔵「初恋」