【講演】Gree 代表取締役社長 田中良和氏 | 千葉市ではたらく社長のブログ
先日Greeの代表取締役社長の田中良和氏の講演を拝聴する機会がありました。

趣味から始めたGreeのサービスは気が付くと、登録者10万人を超え、
あるとき登録者からのメール、
「田中さんがしんだらこのサービスはどうなるんですか?」といい質問で、
会社を設立する選択肢を選んだそうです。

講演の内容は新卒時代から今後の戦略までを簡単に触れる内容で、
インスパイアされる箇所もあって面白かった。

大学を卒業後、Sonetへ入社しその後、創業まもない楽天へ転職。
楽天時代に趣味で始めたのが今のGreeの前身。

特にこの業界は、経験よりもメンタリティーが大事と言ったり、
組織のまとめ方のコツだったり、
自社のビジネスに対する姿勢だったりが、強く印象に残った。


~~~~~~~~~~~~~~講演メモより~~~~~~~~~~~~~~~

大企業からベンチャーへ移った理由として
「ネット業界、アメリカでイノベーションを起こしていたのは、
大企業の子会社では無く、全てベンチャー企業だった。」

ベンチャーでの経験が多いに役立った。
ベンチャーで新卒同然で新入社員研修を任されたり、
プログラミングを使った仕事を素人なのに任され独学で勉強したりと、
ベンチャー企業ならではのいい経験になった。

創業のきっかけ
そんな楽天に勤めながら、
儲かる事は楽天の(昼間)
儲からない事は家で1人で・・・(Greeの前身)
しかしサーバーのレンタル代はキャッシングをしてボーナスでまとめて返すような形で、
20~30万/月を工面していた。
当時は12時頃に帰宅し、AM4:00頃までGreeの管理等をやっていた。
そんなある日、カスタマーサポートのメールで、
「田中さんが死んだらこのサービスはどうなるんですか?」と聞かれた。
このメールが会社を作ったきっかけとなった。
当時考えたのは、「10万人が登録者にいて、その人数と自分の人生の中で関わる事が出来るのかと考えた時、難しい。」それだけの人が楽しんでくれているのであれば、
きちんとした形でやるべきではないかと感じた。

創業当時
当時どうせスタートをするのであれば、厳しい環境からやるのがいいと思い、
環境の悪い所を借りその悪い環境が逃げ出したくなる気持ちにうなる。
その逃げ出したくなる気持ちがモチベーションになった。
また当時は自分のやっている事が理解されずに、否定をされてきた。
でも世間一般ではそうされるのが、イノベーティブなのだと思った。

会社設立に際しての想い
会社を作る時には、
どういう会社で、
どういう人達で、
どういう志を持った人とやるかが重要

Greeは実例を作って出来るんだと示したい。
Greeがベンチマークとなって、日本にいい影響を与えたい。

事業や戦略で大事なのは、成長するかが大事。
収益率が高い業界に参入し、競争に勝つ。
収益率が低い業界で競争に勝っても、意味が無い。

成長するコツ?仕組みを聞かれて
センスのある人達を集めて、任せて、増幅させる仕組み。

夜家でやっている時は、楽しくてビジネスだと思ってやっていなかった。

ビジネスのやり方は楽天から学び、
製品作りは自分の感覚。

創業に大切なコト
新しい事をするには、経験よりもメンタリティーが大事。
大概は失敗するから、へこたれない精神力。
また事業ドメインはコロコロ変わるから、経験それよりも対応できる精神力。

新しい事をやる時はポジティブな印象を受け、
周りにもポジティブな影響を与える人が必要。

組織のまとめ方のコツ 
基本的に前向きに取り組める人を集めて、
方向性を誤らなければあとは付いてくる。

楽天社長 三木谷氏の言葉
仮説→検証→実行→仕組み

気になった言葉

・良い物とはローカライズしなくても良いもの。

・全スマートフォン時代にどう対応出来るかが大事。
 人間の価値観は変わっていく、その価値観にどう対応できるか。

・Qそもそもなぜビジネスをしているのか。
 全員が「いい」と思っているのに収益が上がらないからやらない物だったり、
 儲からないから誰もやらない事や商品をやっていきたい。
 変えられるものを変えて行きたい。