次期米大統領選挙に向けた一種のプロパガンダ本だと思われる。「民主党になったら日本はエライ目にあうよ!だから共和党を応援してね」と言っているのである。
物語は、尖閣諸島どころか靖国神社にもミサイルが撃ち込まれ、ヒラリー・クリントンをモデルにした女性大統領はまだ「国連の調停云々」などと悠長なことを言って時間を稼ぐ。
結局、大阪へ核爆弾が投下され、日本は尖閣を失い、在日米軍は撤収し、事実上中共の属国になるようです。(苦笑)
「民主党政権になれば米国は日中武力紛争に介入しない」「米軍基地のある沖縄を攻撃され、米兵に死傷者が出てはじめて反撃に出る」という想定は、日本は別にして世界一般では自然な動きなのでしょう。実際、クリントン政権の駐日大使モンデール氏は「尖閣諸島が第三国の軍事攻撃を受けても米国は日本のためにその防衛にあたる責務はない」と発言してますし。。。
一方、日本ではというと、おそらく「まさか」「そうならないよう努力するんだ」という感想が主流でしょう。
しかし、そろそろ平和ボケから脱却して、核兵器保有を真面目に考えないと、この本が描くシナリオが起きない保障はどこにもないわけで、そうなった時に結局ババを引くのは、ほかでもない日本なのです。
ちなみに、この本はまだ日本語訳版は出版されていません。詳細は以下をご覧ください。
「翻訳blog」2009年日中核戦争(1)~(5)
http://sanjuro.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/20091_76c6.html
http://sanjuro.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/20092_cff8.html
http://sanjuro.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/20093_eab6.html
http://sanjuro.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/20094_6a2f.html
http://sanjuro.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/20095_c209.html