テストセンターの特徴
リクルートのSPI2会場受検版WEBテスト
『テストセンター』
製薬企業ではTG-WEBと同じくらい頻度が高いWEBテストです。
テストセンターには二つの大きな特徴があります。
(1) 専用会場で受検する
備え付けのパソコンで受検します。
会場を先着順で予約する手続きが必要。
(詳細については別記事で話す予定です)
(2) 結果の使い回しが可能
A社で受けた結果をそのままB社に送信することができます。
スコアの有効期限は約一年間あるので、一度納得できる感触が得られたら、あとは受検が不要になります。
また、筆記試験だけ受け直して性格テストは前回受検時の結果をキープする、という方法もとれます。
その他細かい特徴が三点あります。
(1) 言語, 計数, 英語, 性格ともに出題形式はひとつだけ。
しかし出題範囲が広いため、分野別の対策が必要です。
(2) 結果は正答数だけで判断されません。(誤謬率はでない)
問題の先送りや後戻りは、タブ間(小問どうし)でのみ可能です。
(3) 能力検査では各設問に制限時間があり、制限時間を過ぎると強制的に次の設問へ移ります。
それでは、能力検査, 性格適性検査の傾向と対策について話していきます。
能力検査について
最初は40分間の能力検査です。
他のWEBテストでは言語分野・計数分野と分かれていますが、テストセンターでは『能力検査』にまとめられます。
まず言語分野が出題され、何問か解いていると突然、非言語分野(計数)の問題に切り替わります。
テストセンターのサンプル画面をみてみましょう。
<出典:就職活動の神様 ユーキャン>
問題文の下に 1, 2 とタブが表示されていますが、これは大問の中に小問が2つあるということです。
小問からもう一つの小問へは何度でも移動可能です。
しかし『次へ』を押して次の大問へ移ると後戻りができません。
左下のバーが問題の制限時間を表します。
時間経過により緑→黄→オレンジ→赤と色が変化し、バーの端まで赤色がつくとその問題は強制終了し、次の問題に移ります。
右上の円グラフは、テスト全体の経過時間(外回り:濃い色)と解答した問題の割合(内回り:薄い色)を表しています。
外回りが塗りつぶされると制限時間いっぱいでテストは強制終了、内回りが塗りつぶされると全問解答したことになります。
ここで注意すべきは制限時間と標準解答時間の違いです。
それぞれの問題を制限時間内に解いても全問題に解答できるとは限りません。
バーが緑色の間は「標準解答時間」です。
黄色~赤色は他の問題に費やす時間を奪っているということを意識しましょう。
言語
言語分野でよく出題されるのは「熟語の意味」「語句(助詞/助動詞など)の用法」「二語の関係」「文整序」「空欄補充」「長文読解」です。
この中で特に注意すべきは「熟語の意味」のパートです。
他のパートは論理的に考えれば解答できますが、熟語は知らないと解けません。
参考書などで頻出の言葉はおさえておきましょう。
全体としては、素早く解くテクニックや時間配分の感覚を磨くのが大切です。
できるだけ多くの問題に触れて慣れるのも一手です。
私の場合、スピーディーに解ける問題で時間を稼ぎ、長文読解にしっかり時間をかけるスタイルでした。
非言語(計数)
非言語分野は、小学生レベルの算数の応用問題がほとんどで、その他は推論や表や資料を読み取る問題も出題されます。
満点を出す正攻法はたったひとつ
『推論問題に費やす時間を確保する』
これです。
他のパートではテクニックを磨けば解答スピードは向上しますが、推論はいくらテクニックを磨いても、論理的に考える時間がある程度必要です。
その上、他の問題の成績がよいと難易度も上昇します。
難易度が高く、推論が頻出する後半には余計に時間を残さなければなりません。
さらに他のWEBテストと異なり、テストセンターでは電卓が使用不可なので、計算スピードが要求されます。
解法テクニックを磨くことはもちろん、計算スピードを上げることもテストセンターの時間短縮には必須です。
性格検査
能力検査のあと、200問以上(約20分間)の性格検査が行われます。
性格検査の詳細は別記事に掲載予定です。
"テストセンター"の参考書
やはりSPIノートの会の書籍が有効です。
短時間でサクサク解くことがテストセンターにおいて重要です。
実際にはこの本に掲載されているモノよりもずっと高難度の問題に出会います。
直前でもOK! [パソコン版SPI2] これが本当のテストセンターだ! (2014年度版)/SPIノートの会