有川浩『レインツリーの国』 | キムチの備忘録♪

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2012年最初の本の紹介です~本音譜

去年はあまり書けなかったので今年はもうちょっと本ネタも書きたいと思います
\(^o^)/





今日の本はこちらエルモキラキラ


レインツリーの国 (新潮文庫)/有川 浩

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きっかけは「忘れられない本」。そこから始まったメールの交換。共通の趣味を持つ二人が接近するのに、それほど時間はかからなかった。まして、ネット内時間は流れが速い。僕はあっという間に、どうしても彼女に会いたいと思うようになっていた。だが、彼女はどうしても会えないと言う。かたくなに会うのを拒む彼女には、そう主張せざるを得ない、ある理由があった―。(文庫裏表紙より)






有川浩さんはまだ2、3冊読んだぐらいでこれから読んでいきたいと思っている作家さんの一人です(-^□^-)
久々に恋愛ものを読んでみたくなり、さくっと読めそうな量だったので手に取ってみました。





きっかけは学生時代に読んだライトノベル。伸行は思い出の本のレビューに興味を持ち、そのレビューを書いたひとみという女性にメールを送るところから物語は始まります。
メールのやり取りを通してお互いに興味を持ち、直接会って話がしてみたいとゆう伸行の提案になぜか渋っていたひとみでしたが、一度会ってみることに。
そこで明らかになったのは彼女が聴覚障害というハンディキャップを持っているということ。



障害ゆえに人を遠ざけ、些細なことにも卑屈になって相手とうまく向き合えない。
彼女は彼をわざと遠ざけようとします。
彼女を諦めたくない彼は「仲直りするためにケンカ」しようと言います。




そしてこの物語はただ障害者と健常者の恋、という視点で書かれているわけではありません。

抱えているものが違う人と人とがお互い歩み寄っていくこと、相手を完全には理解できなくとも理解しようとすること。
心の内をさらけ出し、正面から相手とぶつかり合うこと。
それが大切なことだと教えてくれた気がします。


まっすぐに向き合う2人の今後を応援したくなる、そんな爽やかな恋愛小説です。






この小説では聴覚障害についてしっかり触れていてとても勉強になりました。
それと私はまだ読んでいませんが、この『レインツリーの国』はもともと『図書館戦争』シリーズの第二作『図書館内乱』のエピソードに登場する架空の本だそうです。
なので『図書館戦争』シリーズを読む際には、この本と併せて読んでみるのもまた面白いのかなと思います(^O^)



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