8月11日の木曜日、フィンランド滞在4日目。この日は夜にヘルシンキ空港に行ってそこで一晩過ごし、翌日8月12日(金)の早朝のストックホルム行きの飛行機を待つ事になります。ヘルシンキからレミに来る時は、ヘルシンキ空港に着いたのが夜遅かったのでパウラとヘイディが片道2時間半の道のりを車で迎えに来てくれましたが、この日は時間に余裕があるのでレミから車で15分ほどのラッペーンランタという町の駅から電車でヘルシンキ空港を目指す事になりました。
このヘルシンキ行きの電車のチケットは当日駅に行って買えるものではなく、事前にインターネットで予約しておくものなのだそうで、ヘイディがこの2日前の火曜日にネットで予約してくれていました。予約が済んだらEチケットの控えをプリントアウトしてもらい、控えは僕の手元へ。
パウラ:「どう?もう予約できた?」
僕:「うん、さっきヘイディがやってくれたよ。ほら、これEチケットの控え。」
パウラ:「やっぱり時間に余裕を持って事前にやっておくと安心だよね~。『8月12日』、『perjantai』…あれ、perjantai(金曜日)って。。。これ、1日ずれてない?空港に着いてないといけないのは11日木曜日の夜でしょ?ヘイディーーー!何やってんの、バカ!電車の日程間違ってるじゃない!」
ヘイディ:「うそぉー?ごめーん!^^;」
いや~、早い段階で気づいてよかったです。早速ヘイディに日程変更の電話をかけてもらったのですが、この日は既に受付が終了しており、翌日改めて電話。無事に日程を修正してもらい、11日の電車に乗れる事になりました。
フィンランド出発のこの日は特にどこにも行かず、家でゆっくり。パウラとお喋りをしていたら、気が付いたら4時間も経っておりました。
フィンランドでの時間はあっという間に過ぎ、もう空港へ向かう時間です。ラッペーンランタ駅の電車に乗り込み、ヘルシンキ空港へ。横になって寝れそうな適当なベンチを見つけ夜の11時ぐらいから朝の4時半ぐらいまで寝て、その後ストックホルム行きの便のチェックイン。朝の7時にはヘルシンキを出て、同じく朝の7時にはストックホルムに到着しました(飛行時間は1時間で、時差が1時間のため、出発時間と到着時間は同じ朝7時)。
ストックホルムに着くと、またスウェーデン人の友達のセシリアが待ってくれていました。いったんセシリアの家に行って荷物を置き、軽い手荷物のみを持って再び外へ。この日はセシリアの仕事場を見学させてくれる予定だったので、彼女の職場である、自治体のコールセンターへ向かいました。
中へ入ってみると、非常にリラックスした雰囲気。1人1人のスペースが広々としていて、開放感のある所でした。僕が来たタイミングでは電話対応中なのは1人か2人ほどしかおらず、あとはほとんどの人に「日本から遊びに来たセシリアの友達です」と挨拶をする余裕が十分にありました。
職員たちが電話対応をするエリアの他にも、ミーティングルームやキッチンなども見せてもらったのですが、中でも一番驚いたのは休憩室です。この休憩室にはベッドもあり、体の調子が悪くなったりした時に休むために使ってよいのですが、なんと「酷いクレーマーに暴言を吐かれたりして気分が落ち込んでしまった時」などもこの休憩室は使ってよいのだそうです。休憩室を使うハードルがなんとも低いなと思ってしまいましたが、これも人に優しい社会であるスウェーデンの職場ならではのものなのかもしれませんね。
職場見学の後はTekniska Museetという、スウェーデンの科学とテクノロジーの博物館に行きました。この博物館では、スーパーで売られてる食材のうちどれを選ぶと環境によいとか悪いとか、「あなたの普段の目線はどんな風に動いているのか」を視覚的に再現する機械があったりとか、日常生活における様々なものを科学的な視点で見れるようにしてある博物館です。環境問題に関する知識レベルを測るクイズゲームみたいなのもありました。
翌日はお土産を買いにショッピングへ繰り出しました。そこでムーミングッズを主に取り扱っている店を見つけたので、おお、これはいいなと思い、中へ入りました。このムーミングッズのお店に限った話ではありませんが、お土産屋さんのグッズの値段の高い事高い事。スウェーデンはヨーロッパの中でも特に物価の高い国の1つですが、その中でもストックホルムは特に物価が高く、そしてそのストックホルムの中でも観光エリアとなると更に物の値段が跳ね上がります。ストックホルムの観光エリアでお土産を買おうと思っている人、心してかかってください(笑)
ショッピングを終えてセシリアの家に戻ると、パウラの時と同じくどうぶつ将棋をやりました。セシリアはストックホルムの法学部を卒業しており、学業は常に成績優秀だったそうですが、どうぶつ将棋の対局には四苦八苦しておりました。やはり勉強ができるのと将棋的な考え方ができるかどうかは別物なのですね~。
その後はそうめんを作って食べ、多少お喋りしたり、4年ほど前に会ったきりでその後全く喋っていなかったセシリアの妹のアンネ・リーとも電話で話しました(残念ながら直接は会えず)。後は翌日のフライトに備えてまったり。
ああ、もう北欧の旅も終わってしまうのか。