●第23回 チャリティーディナー_2014.10.14 | シーガル倶楽部公式ブログ

●第23回 チャリティーディナー_2014.10.14

■開催概要:
日時:2014年10月14日(火) 19:00開宴
会費:20,000円(チャリティー費2,000円含む)
チャリティー先:社会福祉法人日本聴導犬協会
ご参加人数:295名
寄付金総額:791,010円

【寄付金内訳】
■シーガル倶楽部(寄付金額)590,000円
※2,000円×295名

大牟田市・みやま市の皆様より 合計 15,720円

内訳
(有)江口蒲鉾  8,160円
(株)大福商事  3,200円
三代目米商松尾清 4,360円

■(株)ベストランとっておきの塩ラーメン販売より 17,600円

■特別協力
セルリアンタワー東急ホテル/会場提供・料理協力 

■Special thanks to:
舘野 雄二/みちば和食たて野
田村 隆/つきぢ田村
中嶋 貞治/新宿割烹中嶋
神谷 昌孝/日本料理神谷
福田 順彦/セルリアンタワー東急ホテル 
あおい 有紀/司会・日本酒
LEVERRE/ワイン
ナカゾノ アキミチ/写真
(株)ラフト/オープニングVTR
(敬称略・順不同)

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2014年の開催で、チャリティーディナーの開催は23回目となります。
そしてこれまでの日本聴導犬協会への寄付は、今回の寄付金(590,000円)を合わせまして
合計金額7,247,990円(通算17回)となりました。

これもひとえにシーガル倶楽部の皆様、
そしてボランティアでご協力くださるシェフ及びスタッフの方々から賜りました
ご賛同、ご協力のおかげであると心より感謝申し上げます。

さてほんの一部ではございますが、
第23回のチャリティーディナーの様子を皆様に報告させていただきます。


第23回目のチャリティーディナーは
ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」をテーマに
和食界4大料理人に
セルリアンタワー東急ホテル総料理長福田順彦シェフを迎え、
誰もが驚く究極の会席フルコースをご提供いたしました。

▲左から)舘野雄二氏(みちば和食たて野)/田村隆氏(つきぢ田村)/神谷昌孝氏(日本料理神谷)/福田順彦氏(セルリアンタワー東急ホテル)/中嶋貞治氏(新宿割烹中嶋


まさに誰も成し得なかった”奇跡のコラボレーションディナー”、
と言っても過言ではないかと思います。

そしてお料理一品一品に合わせて、日本酒を選定してくださったのが
司会を務めてくださったあおい有紀さん。


日本の文化と日本酒を愛する
酒サムライ”の資格をもつフリーアナウンサーです。

そして乾杯用のシャンパーニュをコーディネートしてくださったのは、
赤坂のワインサロン「LEVERRE」のオーナー、山田晃通氏。


お酒のコーディネートも、
お二人にはボランティアでご協力いただきました。


さて、このシーガル倶楽部チャリティーディナーでは、
コースメニューのうち一皿分の代金を
聴力に障害を持たれる方はもとより、動物福祉に役立てるための、
チャリティーに充てさせていただいております。

今回の参加費は20,000円ですので、
1名あたり2,000円が日本聴導犬協会に寄付される仕組みになっております。



会の趣旨のご案内の後、シェフ達が壇上に揃いまずはお料理の説明。

実は開催当日の未明に、巨大台風が関東に最接近しており
チャリティーディナーの開催が危ぶまれておりました。

幸いなことに交通の乱れもなく会は開催できましたが、
シェフ達のお話によると、
和食には欠かせない新鮮なお魚を手に入れるのに
大変苦労されたようです。


そして無事食材を手に入れることができたのは、
食材を扱う業者の皆様の
大変な努力があったことを話してくださいました。

チャリティーディナーは参加者の皆様やシェフの皆様だけでなく
ご協力くださる業者の方々、スタッフの方々の
見えないところでの多大な協力があってこそ
実現可能なのだと、改めて教えてくれた出来事でした。



DELAMOTTE Brut
ドラモット ブリュット



乾杯のシャンパーニュは「ドラモット ブリュット」。
シャルドネに強いこだわりを持って造られているシャンパーニュです。
キメ細かいクリーミーな泡立ちと
グレープフルーツやピーチのフレッシュなアロマが特徴です。




【本日のお品書き】




(八寸)
4人の和の料理人の合作


神谷 昌孝
  鯛小袖寿司
  有島山椒しのび
  とんぶり和え
    蟹 オクラ 旨出し レモン風味

田村 隆
  蓮根小倉煮
  サーモン・パイン奉書巻

中嶋 貞治
  秋刀魚重陽和へ
  水タコの焼霜 ハス芋添へ

舘野 雄二
  干柿とチーズの文銭巻
  鴨のおからでロースト






(お椀)田村隆


鱧松椀

立派な松茸と松に見立てた鱧が迫力のお椀。

会席料理の”華”ともいわれる椀盛を担当したのは
つきぢ田村三代目 田村隆シェフ。

お椀が会席料理の花形と言われるのは
出汁をとる技術、温度管理、素材の季節感、
盛りの美しさ、お椀を選ぶセンスなど
料理人の技量がみられるお料理だからといいます。






お客様の目の前でサービスをしてくださる田村シェフ。

300名分のお料理を少しでも冷めないうちに味わえるようにと
田村シェフのおもてなしの心がここにあります。



綿屋 純米大吟醸 黒澤米(宮城・金の井酒造)
精米歩合:40% 米:山田錦


八寸とお椀に合わせたのは綿屋 純米大吟醸 黒澤米。
醸す米は、30年以上も完全無農薬の田んぼで
自然栽培を続ける宮城県の黒澤さんのお米。
上品なフルーツの香りとキメ細やかな味わいに、米の違いが納得できます。




(向付)舘野 雄二

向付とはお造りのことを指します。
元来お造りの皿が、ご飯とお椀の向こうに置かれたことから
「向付」と呼ばれるようになりました。

またお造りとは、素材を切っただけのお刺身に
隠し包丁をいれたり、お昆布で絞めたりして、
ひと手間かけたものをお造りと呼ぶそうです。

熟成ふぐ昆布〆

向付を担当したのは、道場六三郎氏の一番弟子といわれる
銀座たて野の舘野雄二シェフ。

淡泊なフグのうまみを引き出すために昆布で〆め、
朴葉の葉でくるんだ一品。

今年に入ってからお弟子さんの一人が辞められて
人手が少ない中、このチャリティーディナー出場の辞退を
考えられたそうです。

そんな中で背中を押してくれたのは、お弟子さん達だったそうです。
「自分たちが頑張るから、親父、出ましょうって言ってくれて
本当にうれしかった。」と
チャリティーディナーが終わった後に語ってくださいました。




貴 特別純米 60(山形県・永山本家酒造)
精米歩合:60% 米:山田錦、八反錦


向付に合わせたのは、
「癒しと米味」をテーマに、ふんわりと優しい食中酒を目指して仕込まれている
永山本家酒造の「貴 特別純米 60」。
派手さはないけりど、飲むほどに虜になる旨さを持っています。



(鉢魚)神谷 昌孝

鉢魚(はちざかな)とは焼きものを指します。
担当したのは日本料理界の重鎮と異名をとる
日本料理神谷の店主 神谷昌孝シェフ。


くえ塩焼
  秋野菜色々菊畑盛り
  旨出し

くえは幻の魚といわれる高級魚。
シンプルに塩焼きにしたクエにお花畑のような
見た目に美しい繊細な神谷シェフらしい一品。



毎年好評の厨房実況中継。このイベントの楽しみの一つ。


美しい色とりどりの秋野菜たちは
生そのままでいただくものと、
ひとつひとつが丁寧に調理されたものが混在しており
食感の違いが楽しめる一品。

白い出汁は味噌をといた出汁にチーズを加え
混ぜ合わせたものの上澄み。
最後の一滴まで残さずにはいられない
うまみたっぷりのお出汁になっています。



醸し人九平次 純米大吟醸 彼の地(愛知県・萬乗酒造)

精米歩合:40% 米:山田錦

神谷シェフの繊細なお料理には「醸し人九平次 純米大吟醸 彼の地」。
『皆様を遥か彼方へお連れしたい。』そんな蔵元の思いが込められたお酒です。
どこまでも高貴な味わいを追及した品の良い酸と品の良い甘さのバランスは、
九平次ならではの味わい。



(もう一品お肉料理も)神谷 昌孝・舘野 雄二

お肉料理は神谷シェフ、舘野シェフの合作。

牛ロース塩釜焼
  ポン酢ゼリーガリ
  かもぢ野菜(レタス 茗荷 貝割)
  あられ蕪ちらし
  食用花
  芽葱
  洋山葵あん



(幻の一品)舘野 雄二

さていよいよ幻の一品の登場です。
幻の一品は、チャリティーディナー初参加・最若手の
舘野シェフの担当です。



山海味噌ブイヤベース





使用するのは活きた伊勢海老。


豪快にぶつ切りし、ハマグリやお野菜たちと土鍋に入れ
それからアツアツに熱した出汁を注ぎ込みます。


ライブ感ほとばしる実況中継に、
みなさんの歓声が沸きました。





(強肴)中嶋 貞治

強肴(しいざかな)と呼ばれる煮物の皿。
担当は新宿割烹中嶋の三代目、中嶋貞治シェフです。

北大路魯山人の主催した「星岡茶寮」の初代料理長を務めた
中嶋貞治郎氏を祖父に持つ生粋の料理人血筋の貞治シェフ。



テレビでも活躍しているお姿通り陽気なキャラクターで、
今回はチームのまとめ役となってくださいました。



鰈はぶて焼と秋野菜揚浸し

はぶて焼きとは岡山、広島地方の郷土料理の調理法で
煮た魚を焼く郷土料理。

中嶋シェフ流にアレンジし、季節の野菜を添えています。




悦凱陣 純米大吟醸(香川県・丸尾本店)
精米歩合:40% 米:山田錦


お肉料理と強肴には、「悦凱陣 純米大吟醸」を。
社長自ら製造責任者となって醸し、
上品さの中にある旨みが存分に感じられる品格のある酒質。
飲むほどに口中に広がる米の味わいが素晴らしいと評判でした。





(ご飯・止め椀)田村 隆

松茸ごはん
赤出し

(香の物)中嶋 貞治
沢庵の贅沢煮


食事の〆は
田村シェフの松茸ご飯と赤だし。
松茸の香りと松茸にまけないほどの出汁の香りが
日本の秋を感じさせてます。

そして中嶋シェフの香の物「沢庵の贅沢煮」が添えられています。

沢庵の贅沢煮とは、魯山人、貞治郎所縁の京都の食べ方。
漬物の沢庵を一度、水から戻して塩抜きし、
さらに昆布と少量の薄口醤油、日本酒、水、みりんでゆっくりと炊きます。
仕上げにちりめんじゃこと鷹の爪を加えます。






(デザート)福田 順彦

今回特別ゲストとしてご協力くださった福田シェフ。
デザートを担当してくださいました。


紫芋とマロンの折り紙仕立て 抹茶のアイスクリーム添え
ORIGAMI marron-mont-blanc et pomme violet avec glacé the vert

美しすぎるデザートにお客様がびっくりされていました。
日本料理が世界無形文化財として登録されましたが、
福田シェフを筆頭に日本の料理人の方たちの細やかで芸術的な感性が
文化財として認められたと思います。







カフェと味噌・醤油・梅酒を使った小菓子
Cafe et mignardises




満寿泉 貴醸酒(富山県・桝田酒造)
米:古代米


食後酒として「満寿泉 貴醸酒」をチョイス。
仕込み水に日本酒を使う、酒で仕込んだ贅沢なお酒。 
甘く濃厚だがキレの良い上品な味わいに蔵元の伝統がうかがえる。
食後に楽しめる逸品です。





▲聴導犬協会の有馬会長のご挨拶。


さてチャリティーディナーもクライマックス。
聴導犬協会からの感謝状贈呈です。

ボランティアでご協力いただきました5名のシェフの皆さんと
ご寄附いただきましたセルリアンタワー東急ホテル贈呈されました。



シーガル倶楽部からの寄付金以外に
今回、お土産と物販ブースでご協力くださった
大牟田市・みやま市の皆様、(株)ベストランの方々が、
売り上げの一部をご寄附くださいました。

有難うございました。


大牟田市・みやま市の皆様より売り上げの一部として合計15,720円をご寄附いただきました。



▲ベストランさんの塩ラーメンから17,600円のご寄附を頂きました。
毎年変わらずご協力くださいます。



来年もまたサプライズな豪華ディナーを企画したいと思います。
今後ともシーガル倶楽部ならびに日本聴導犬をよろしくお願いいたします。