×29歳の葬式 ○29歳の祭典
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ヴェリアル「えー皆さんこんばんは。ヴェリアルです」
翔子「…翔子です」
ヴェリアル「本日は、我らが主、しゅご神の葬式に参列していただき、ありがとうございます」
翔子「…お忙しいところまことにありが…」
翔子「…うっ」
ヴェリアル「翔子、泣くな」
翔子「だって…泣くなって言う方が…無理だよ」
ヴェリアル「…だよな」
??「その葬式、私も参列させてもらおうか」
ヴェリアル「…ああ?誰だお前は」
翔子「…ダ、ダビデ像!?」
ヴェリアル「おいおい、ここはお前のような奴が来る場所じゃ…」
ダビデ「ふっ、まあいいじゃないか」
ダビデ「俺も奴の最期を見送らせてくれよ。バイクでひかれて逝っちまった、哀れな主のをな」
翔子・ヴェリアル「!?」
ヴェリアル「てめ…まさか」
ダビデ「何を隠そう…しゅご神をひいたのはこの俺だよ」
翔子「ダ、ダビデ像が…しゅご神を!?」
ヴェリアル「バイクでひかれたって聞いていたけどよ…まさか、犯人が葬式にやってくるとか、お前バカか?」
ダビデ「ふっ、この俺をただのダビデ像だと思ったら大間違いだぞ?」
翔子「ただのダビデ像じゃない?じゃあ、あんたは…」
ダビデ「申し遅れた。俺はきょry…」
ゲシッ!!!
ダビデ「ぶほあああああああああああっ!!!」
翔子・ヴェリアル「ええええええええええっ!!?」Σ(;゚Д゚)
しゅご神「ふぅっ、やっと見つけたぜ。ダビデ像。生前の俺がだいぶ世話になったな」
翔子・ヴェリアル「…そ、その声…しゅ、しゅご神!?」
しゅご神「おう、俺だ」
翔子・ヴェリアル「……・」
しゅご神「なんだ?幽霊でも見たような顔をして」
ヴェリアル「いや、そのアバター…ゴーストだよな?」
翔子「思いっきり、幽霊じゃ」
ユルセン「まぁ、こまけぇこと気にするなよ」
しゅご神「それ俺のセリフ!」
ヴェリアル「で?あのダビデ像はどうする?つか、何故動いてる?」
しゅご神「知るか。ほっとけ」
翔子「い、いいんだ…」
しゅご神「というわけで…なんかみんなに心配かけたようだが、俺はちゃんと生きてる。そこのところ間違えるなよ」
ヴェリアル「なぁんだ」
翔子「それはそれでよかった」
しゅご神「誕生日の日に葬式とか、縁起でもねぇことするなよ」
ヴェリアル「あ、そうだったな」
翔子「おめでとう、しゅご神!」
しゅご神「さて、フィギュア劇場の撮影でもやるっかな。お前たちにはまだまだ働いてもらわないといけないからな」
翔子・ヴェリアル「はーい」
俺はしゅご神。29歳の誕生日の前に、何が悲しくて、このダビデ像にバイクでひかれた。
復活するために、仮面ライダーゴースト(のアバター)になって、英雄の眼魂を集め…るかは、別の話だが
こいつが一体何者なのかは、知ったことじゃないが、まぁいいだろう。ともかく…
しゅご神29歳、20代最後の1年が始まる!