Ｗ×フレッシュ 第４１話「偽人Ｐ/パッションＶＳドリーム！？」

これまでの仮面ライダーＷ×フレッシュプリキュア！は…

カナン「お察しの通り、彼は私の家族を虐殺している。ジェイソンとしてね」

フィリップ「あのメモリ…彼と適合がよすぎる」

カナン「どうして…どうして、こんな物に手を出したの！？」

ケビン「…」

～桃園家～

ラブ「それで、ちょっと相談したかったんだ」

せつな「ラブ…？」

ラブ「うん…うん…わかった！ありがとう！」

せつな「ラブ、誰と話していたの？」

ラブ「あぁ、友達だよ。あっ、せつなには、まだ紹介していなかったね」

せつな「私が知らない友達？」

ラブ「うん。あれは、せつながプリキュアになる前の話なんだけど…」

ラブ「えっと…あれ？」

美希「地図見てもわからないとか」

祈里「あはは…」

ラブ「ん～どうしよう。誰か聞いてみる」

ラブ「えっと…あっ、あの子に聞いてみよう。すいませ～ん！」

？？「えっ？」

ラブ「…えっ？」

ラブ「あとでわかったことなんだけど、そこで出会ったのが、私たちと同じプリキュアだったの」

せつな「私たち以外にもいるの？」

ラブ「うん。その子を含めて…１１人」

せつな「１１人！？そんなにいるの！？」

ラブ「私もびっくりしたよ」

せつな「私たち以外のプリキュア、か…」

ラブ「今度紹介するよ。せつなもすぐ友達になれるから」

せつな「…うん。そうね」

～ラビリンスの館～

ノーザ「ウエスター、遠出してきたようだけど、首尾はどうなの？」

ウエスター「それが…」

サウラー「どうしたんだ？」

ウエスター「思わぬ邪魔が入った。まさか、あっちにもいたとはな」

ノーザ「なにが？」

ウエスター「プリキュアですよ」

サウラー「プリキュアだと？」

ウエスター「ああ。しかも、６人」

ノーザ「６人？キュアピーチたちではないの？」

ウエスター「ええ。確か…プリキュア５とか名乗っていました」

サウラー「６人なのに、プリキュア５だと…？」

ウエスター「同じプリキュアですと、イースたちともつながりがあるのかも…」

ノーザ「…いいことを思いついたわ。来なさい、ソレワデター」

ソレワデター「はっ」

ノーザ「あなたに、いい仕事を上げる」

サウラー「（ノーザさん、どんな仕事をあげるつもりだ？）」

ウエスターがプリキュア５と遭遇した現場に、もう１人見物していた人物がいた。

梓「プリキュア５、か…」

散「どうした？」

梓「いえ、偵察先に、おもしろい集団を目撃しまして」

藤堂「おもしろい集団？」

梓「プリキュア５という、キュアピーチたちとは別のプリキュアの集団です」

散「ほぅ…」

散「はて、どこかで聞き覚えがあるようなないような…」

藤堂「前作の話ではないのか？」

散「前作？なんのことだ？」

ゼロ「プリキュア５か…おもしろい集団だな」

梓「どうします？」

ゼロ「なに、彼女らは、別の場所で戦っているプリキュアだ。我々の対象ではない。それに…私もどこかで聞いたことがある名前だな」

梓「前作じゃないですか？」

ゼロ「前作？なんのことだ？」

梓「（散さんと一緒のリアクションを取るんですね。あなたも）」

～四ツ葉町～

ラブ「たまご切らしていたなんて、気づかなかったよ」

せつな「まぁ、ついでだから、材料も補充しておかないとね」

ホラー「…」

ラブ「ホラー！」

せつな「最近、昼間でも頻繁に現れるわね」

ラブ「あっちは…？」

せつな「ホラーじゃない…？」

ラブ「って、逃げた！せつな、神楽ちゃんに連絡するから、あっちをお願い！」

せつな「わかった！」

～四つ葉公園　奥～

パッション「確か、こっちに来たはずなんだけど…」

ソレワデター「来たな。では、始めるとしよう」

パッション「…見失ったか。仕方ない。ラブと合流…」

バシッ！

パッション「！？」

パッション「誰！？」

？？「…」

パッション「えっ…！？プリキュア！？」

キュアドリーム「わたしは、キュアドリーム。キュアパッション、あなたを倒す！」

パッション「キュアドリーム…？（聞いたことないわね。まさか、ラブが言っていた）」

ドリーム「はあっ！」

バシッ！

パッション「っ！」

パッション「待って！私には戦う理由がない！」

ドリーム「あなたになくても、こっちにはある！」

ドリーム「たあああっ！！」

バシッ！

パッション「くっ…！」

ドリーム「どうしたの？その程度の力なの？プリキュアになってから、弱くなったんじゃない？」

パッション「（プリキュアになってから？私が、ラビリンスの元幹部だったことまで知っているの？）」

ドリーム「トドメよ…！」

ラブ「お～い！せつな～！」

ドリーム「！」

パッション「ラブの声だ…」

ドリーム「…ふんっ、命拾いしたわね」

ラブ「あっ！せつな！そっちはどうだった？」

せつな「見失ったわ。そっちは？」

神楽「偶然近くにいたから、退治したわ」

せつな「…あのね、ラブ」

ガサガサッ

せつな「誰！？」

？？「…あっ」

ラブ「あっ…！のぞみちゃん！！」

夢原のぞみ「ラブちゃん！久しぶり！」

ラブ「うん！！どうしてここに？」

のぞみ「いやぁ～、ラブちゃんたちがよく行くっていう、ドーナツカフェに行こうとしたんだけど、道に迷っちゃって」

ラブ「なぁ～んだ。そんなことなら、言ってくれればいいのに」

せつな「…ラブ、その子は？」

ラブ「ほら、話したでしょ？最初に出会ったプリキュア、キュアドリーム」

せつな「（キュアドリーム！？）」

のぞみ「わたし、夢原のぞみ。ラブちゃんから話は聞いているよ。よろしく！」

せつな「（と、とにかく、今は初対面のフリをしないと）東せつなです。よ、よろしく」

せつな「（！？）」

せつな「（なに…？今の感触は…）」

ラブ「ドーナツカフェは近くだから、案内するよ」

のぞみ「うん！」

神楽「…どうかしたの？せつなさん」

せつな「いや…なんでも…」

～ドーナツカフェ～

美希「あっ、ラブ。って、のぞみ！？」

のぞみ「お久しぶり～」

祈里「久しぶりです。みなさんは元気ですか？」

のぞみ「えっ？う、うん。元気だよ」

神楽「…何か疑っているようだね」

せつな「…神楽、あののぞみは」

神楽「わかってる」

せつな「えっ？」

神楽「私でも気づいたわ。けど、今は」

せつな「…うん。初対面の私たちも、普通を装う」

～鳴海探偵事務所～

フィリップ「翔太郎、おもしろいものを見つけた」

翔太郎「なんだ？」

フィリップ「プリキュアのキーワードを検索していたら、ラブちゃんたち以外のプリキュアが検索に引っかかった」

翔太郎「ほぅ」

亜樹子「どんなプリキュアがいたの？」

フィリップ「そうだね…花のプリキュアとか、音楽のプリキュアとか…」

翔太郎「世の中、いろんな奴がいるんだな」

フィリップ「その中で、もっとも興味深かったのは…プリキュア５」

翔太郎「プリキュア５？…はて、どこかで聞いたことがあるような」

亜樹子「あたしも」

フィリップ「その５人…いや、正確には、メンバーは６人だが」

竜「邪魔するぞ」

亜樹子「竜君！」

竜「左、パペティアを見つけた。力を貸せ」

翔太郎「パペティアだと！？」

フィリップ「以前逃がしたあのドーパントだね」

竜「また悪さをしているらしい。今度こそ、仕留めるぞ」

翔太郎「わかった」

～夕方　桃園家～

ラブ「えっ！？泊まっていく？」

のぞみ「ダメかな？」

ラブ「いや～、そんなことないよ。ちょっと急で驚いたけど」

せつな「…」

Ｂ★ＲＳ「怖い目だな」

せつな「！」

Ｂ★ＲＳ「あの少女、夢原のぞみを疑っているんだろ？」

せつな「あなたには関係ないわ」

Ｂ★ＲＳ「だが、その考えは間違ってはいない」

せつな「えっ？」

Ｂ★ＲＳ「危機を回避できるのは、あなただけよ。気をつけなさい。何かを狙っているわ」

せつな「…」

のぞみ「…」

～風都ホテル～

なのは「動くにしろ、まずメモリを手に入れないと…」

加頭「レイジングハートは、もはや園崎琉兵衛の手中にある。どうするのです？」

なのは「…こんなこともあろうかと、別のメモリを隠してあるわ。それを取りに行く。そして…復讐するわ。まずは、蹴落とした妹をね」

～夜　ラブの部屋～

ラブ「ＺＺＺ」

のぞみ「…」

～桃園家　リビング～

せつな「（あれは、のぞみ？なにをやっているの？）」

ノーザ「うまく潜入できたか」

のぞみ「はい」

せつな「（ノーザ！？なんで、のぞみがノーザと…やっぱり、あののぞみは！）」

ノーザ「プリキュアの力を削ぐものを奪うのだ。それか、人質を取るのに、効率がいいのをね」

のぞみ「わかりました」

せつな「（…）」

～せつなの部屋～

のぞみ「…いない。ラブの部屋にも、“アレ”がなかった。恐らく、アレが１番効率がいいと思ったのだが…」

せつな「何が効率がいいの？のぞみ」

のぞみ「！」

せつな「あなた、昼間私を襲ったでしょ？」

のぞみ「なっ、何の話かな？」

せつな「とぼけても無駄よ。あなたの正体もわかってるわ」

のぞみ「えっと…」

せつな「答えなさい！あなたの目的はなんなの！？」

ラブ「せつな！？どうしたの？」

せつな「ラブ、これは…」

のぞみ「ご、ごめん、ラブちゃん。わたしが、部屋を間違えたから」

ラブ「そ、そうなの？」

せつな「…」

ラブ「それならいいんだけど…」

のぞみ「……フフッ」

せつな「！」

せつな「ノーザ、あなたの好きにはさせない」

～風都～

神楽「はぁっ！！」

ズバッ！

ザルバ「新調したスーツはどうだ？」

神楽「そんなリアルな話を言わないの。でも、悪くないけど」

Ｂ★ＲＳ「やっと大きいスーツが来たのね」

神楽「！」

神楽「なんだ、あなたか。って、あなたもリアルな話をしないの」

Ｂ★ＲＳ「ときに、あなたも夢原のぞみと会ったそうね」

神楽「ええ」

Ｂ★ＲＳ「東せつなにも忠告をしておいたけど…警戒しておくことね」

神楽「…やっぱり、あののぞみさんは…」

Ｂ★ＲＳ「さらに、なにかを狙っているわ。彼女たちの身近にある、あるものを。１番取られてはまずいものを」

神楽「あるもの…？」

のぞみ「…」

ラブ「ん～～…もぅ、ドーナツ食べれないよぉ～」

のぞみ「ったく、のんきに寝ているものだ」

第４２話へ続く

次回、Ｗ×フレッシュ！

突如やってきた夢原のぞみこと、キュアドリーム。だが、彼女の正体は…！

ノーザの企みを阻止するべく、四ツ葉町に、もう１人のプリキュアが降り立つ！

友情と信頼を利用する作戦を、愛と夢の力で打ち砕け！！

次回

第４２話「偽人Ｐ/愛と夢のしるし！」

幸せゲットで、決まりだ！