わが夫(英国人)の野菜畑、

大根列の隣には白菜列がございます。

 

 

先日味見を兼ねて

ある程度の大きさにまで

育ちあがった白菜を

食べてみることにいたしました。

 

畑から白菜を持ってきた夫は

「スーパーで売られている白菜に比べると

巻きが甘いというか、葉の隙間に余裕が

あるように思えるんですが、どうでしょう」

 

うーむ、どうだろう、でも大きさが

スーパー売りの白菜よりも一回り大きめだし、

と一番外の葉を剥いたところ

・・・そうか、われらの畑の白菜は

地の虫たちの休息施設であったか・・・

 

割とね、種々多様な虫君たちがね、

和気藹々と白菜葉にくっついておりました。

 

ほら、私もなんのかんので

所有欲というか独占欲が強い性質でして、

どんなに仲のいい女友達とも

男と歯ブラシは共有できないのと同じ理屈で

毛虫やナメーとは白菜葉を分かち合いたくない。

 

虫々のひっついた葉を

容赦なく捨てるべし捨てるべしと

もったいない精神を放棄して

クッキング断捨離を実践したところ

結果的にまな板の上に登場したのは

スーパーで売られているのと

同じサイズの白菜でした。

 

でもね、スーパー売り白菜と何が違うって

ああいう町売り白菜はざっと水にさらして

ざくざく包丁を入れるんで問題ないでしょ、

我が家の庭育ち白菜はそれでもまだ

中心部に近い葉の裏にこっそりと

灰色のナメーが隠れていたりして

もう本当に気を抜いていい瞬間がない。

 

世間の白菜はどうやってあの純潔を

守っているのかしら・・・

 

土壌?

 

気候?

 

農薬?

 

ともあれナメーと関係を持った白菜葉を

容赦なく切り捨て、

残った身持ちのいい葉っぱ嬢を

ざくざく切ってベーコンと一緒に

お鍋に入れて蒸し煮に。

 

で、調理途中というか後半で

気になったのが

鍋から漂ってくる湯気のにおい

 

・・・なんか・・・

 

花の香りがするんですけど・・・

 

いやこれが本当に。

 

お鍋を洗いそこなって

内側に洗剤が残っていたのか、と

一瞬不安になってしまうくらい

しっかりとした強い香りで

・・・白菜ってこんなに

いい匂いのする野菜でしたっけ?

 

で、これを食べると、かすかに舌に

痺れに似た刺激を感じたんでございます。

 

白菜ってそういう食感をともなう野菜でしたっけ?

 

少なくともここ数年間

私がこっちで購入して食べていた白菜は

香りも味も弱めというか

あまり主張するところがなく

いえ、そりゃ『白菜らしい』においと味は

ちゃんとしていたんですけど

我が家の庭育ちのこの白菜は

そうした匂いと味が強いうえに

さらに花の香りと軽い刺激をともなう

出来上がりだったのでございます。

 

これはいいこと・・・なのかしら。

 

疑問を装った自慢ではなく

本当にわからない私です。

 

美味しいは美味しいので

今後も食べ続けていきたい

所存ではあるのですが、

しかし白菜を食卓にあげるたびに

台所では私と虫の戦いが繰り広げられるのか・・・

 

軽い眩暈を感じる初秋でございます。

 

 

まあ虫の気持ちもわかるの

 

朝夕の冷え込みが強く

感じられるようになってきた今日この頃

いい匂いがする美味しい白い巨塔が

目の前にそびえていたら

それは入室しちゃうのが当然

 

 

しかしわが台所は虫の立ち入り厳禁が基本

 

特に「ナ」から名前が始まる

粘着質のお前、お前は駄目だ

 

Norizoさん、ナメー対策には

インディアンランナーですよ

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