猫が安楽椅子の上に
丸くなっている図は
非常に心和むものですが、
その後座面に猫の毛が
くっついてしまうのが困りもの。
・・・ところでこの猫の毛、
私は猫がこんなに
毛の抜ける生き物だとは知らなくて
先日獣医さんに猫を連れて行った時に
かなり真剣に相談したのですが
「あのね、猫はそれで普通なんですよ」
私の隣で夫(英国人)が笑顔で
「僕の妻は猫が『喉を鳴らす』生き物だ、
ということも知らなかった人なんですよ」
「猫が喉を鳴らすのは知っていたよ!
あんな音だとは知らなかっただけだよ!」
獣医さんがきょとんとした顔で
「あんな音って・・・じゃあ
どんな音だと思っていたんですか?」
「いや、どんな音と聞かれてもですね。
ただ猫が喉を鳴らす音を初めて聞いたとき、
私はその猫が気管支炎を患っていると
思ったんですよ。だってあれ、
肺が悪い人のゼロゼロ音というか、
まさかあんな車のエンジンの
アイドリング音みたいな音が
猫からするとは思わないじゃないですか」
獣医さんはしばらく仕事になりませんでした・・・
閑話休題。
さて、夫は猫の毛が
服に付くのは気にならないようで
よくセーターを着たまま猫を抱えて
一緒に昼寝などしているのですが
(サンストリーカー君と夫の腕の図、
猫が不機嫌そうなのは多分光の関係)
ソファに猫毛がくっつくのは嫌だそうで
「妻ちゃん、ソファの上に置ける
猫用ベッドのようなものを買いませんか」
異議なし、ということで
翌日夫婦そろってペット用品専門店へ。
店内を色々と見て回り、結果
私は円錐型の布製
クッション入り猫ベッドが気に入り
「どうかね、これは。マットだけだと
周囲に猫の毛が散りそうな懸念があるが
これならがっちり毛の飛散を
防いでくれそうで頼もしいではないか」
しかし夫は怪訝そうに首を傾げて
「・・・それは僕が買おうとしていた品と
ずいぶん違います」
「あ、そうなのか?
君としてはどんなお品を
お買い上げになりたかったんだい?」
これです、と夫が示したのは
丸みを帯びた四角い箱型トレイで
プラスチック製で色は青。
「君のに比べてこれは洗いやすいぶん
衛生的ですし、何より値段が
6ポンド(約千円)とお手軽価格です」
確かに私の推薦する円錐型ベッドは
お値段ずばり25ポンド(約4千5百円)。
しかし夫よ。
「猫は冷たいプラスチックの上で
わざわざ寝たがるものだろうか」
「古いシャツですとかタオルですとかを
敷いてあげたらいいんですよ」
「・・・いや、その前にだ、そのトレイ、
それはたぶん、その・・・それ、
『猫ベッド』ではなく『猫トイレ』だぞ」
「・・・えっ?」
やはり気が付いていなかったか・・・
でも物は使いようですし
猫がこれを気に入らなかったら
園芸用品として再利用が可能ですし、
となかなか自説を曲げない夫に
「夫よ、すまないが私は正直
自宅のソファの上に
『一見猫トイレに見える物体』を
常設したくはない。ここは譲ってくれ」
「・・・でも25ポンドも出して
猫がそのふかふか円錐を
気に入らなかったらどうするんですか」
「大丈夫だ。
こういうのは実用性と同時に
センスと雰囲気の問題で、
そして私と黒猫サイドスワイプは
そこらへん気が合うのだ」
「・・・白黒猫サンストリーカー君は
どちらかと言えば僕と趣味が合います、
彼はプラスチック派かもしれません」
「よしわかった、じゃあ今日はこの
ふかふか円錐を1個だけ買ってみよう。
そして猫が2匹ともこれを好きな様子だったら
後日しっかり2個目を買おう。いいな」
2日後のペット用品店。
そこにはあらためて
『2個目のふかふか猫ベッド(円錐型)』を
買いに来た私と夫の姿が!
黒猫も白黒猫も円錐型ベッドが
非常に気に入った模様でして、
私も夫もこれは近年まれにみる
『いい買い物であった』という点では
意見の一致を最終的に見たのですが
「でも、僕が、この僕が、猫の寝場所に
25ポンドも支払ったなんて・・・!
25ポンドかける2で合計50ポンド!
相手はたかが猫ですよ!猫にそんな!
しかも僕はこの買い物を
後悔していないというこの現実!
妻ちゃん、これ、君のブログには
書いてもいいですけど、僕の両親には
絶対に告げ口しないでくださいね。
神経を疑われちゃいますから!」
とりあえず猫は安眠場所を確保しました。
円錐型ベッドの何が優秀かというと
ソファの上に猫が直接寝ている場合
人間がそこに座りたい時は
猫を起こしてどいてもらわねば
ならないわけですが、
このベッドを使っていると
ベッドごと猫を簡単に移動できるのです
しかもベッドを移した後のソファの座面は
ベッドを通した猫の体温でさりげなく温かく
猫も猫で多少場所は変わっても
ベッド内の室温は
快適な高さに維持されるものらしく
人間も幸せ猫も幸せ
まあ50ポンドは高いか安いかと
尋ねられたら高いわけですけど
・・・はい、いい買い物でした
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丸くなっている図は
非常に心和むものですが、
その後座面に猫の毛が
くっついてしまうのが困りもの。
・・・ところでこの猫の毛、
私は猫がこんなに
毛の抜ける生き物だとは知らなくて
先日獣医さんに猫を連れて行った時に
かなり真剣に相談したのですが
「あのね、猫はそれで普通なんですよ」
私の隣で夫(英国人)が笑顔で
「僕の妻は猫が『喉を鳴らす』生き物だ、
ということも知らなかった人なんですよ」
「猫が喉を鳴らすのは知っていたよ!
あんな音だとは知らなかっただけだよ!」
獣医さんがきょとんとした顔で
「あんな音って・・・じゃあ
どんな音だと思っていたんですか?」
「いや、どんな音と聞かれてもですね。
ただ猫が喉を鳴らす音を初めて聞いたとき、
私はその猫が気管支炎を患っていると
思ったんですよ。だってあれ、
肺が悪い人のゼロゼロ音というか、
まさかあんな車のエンジンの
アイドリング音みたいな音が
猫からするとは思わないじゃないですか」
獣医さんはしばらく仕事になりませんでした・・・
閑話休題。
さて、夫は猫の毛が
服に付くのは気にならないようで
よくセーターを着たまま猫を抱えて
一緒に昼寝などしているのですが
(サンストリーカー君と夫の腕の図、
猫が不機嫌そうなのは多分光の関係)
ソファに猫毛がくっつくのは嫌だそうで
「妻ちゃん、ソファの上に置ける
猫用ベッドのようなものを買いませんか」
異議なし、ということで
翌日夫婦そろってペット用品専門店へ。
店内を色々と見て回り、結果
私は円錐型の布製
クッション入り猫ベッドが気に入り
「どうかね、これは。マットだけだと
周囲に猫の毛が散りそうな懸念があるが
これならがっちり毛の飛散を
防いでくれそうで頼もしいではないか」
しかし夫は怪訝そうに首を傾げて
「・・・それは僕が買おうとしていた品と
ずいぶん違います」
「あ、そうなのか?
君としてはどんなお品を
お買い上げになりたかったんだい?」
これです、と夫が示したのは
丸みを帯びた四角い箱型トレイで
プラスチック製で色は青。
「君のに比べてこれは洗いやすいぶん
衛生的ですし、何より値段が
6ポンド(約千円)とお手軽価格です」
確かに私の推薦する円錐型ベッドは
お値段ずばり25ポンド(約4千5百円)。
しかし夫よ。
「猫は冷たいプラスチックの上で
わざわざ寝たがるものだろうか」
「古いシャツですとかタオルですとかを
敷いてあげたらいいんですよ」
「・・・いや、その前にだ、そのトレイ、
それはたぶん、その・・・それ、
『猫ベッド』ではなく『猫トイレ』だぞ」
「・・・えっ?」
やはり気が付いていなかったか・・・
でも物は使いようですし
猫がこれを気に入らなかったら
園芸用品として再利用が可能ですし、
となかなか自説を曲げない夫に
「夫よ、すまないが私は正直
自宅のソファの上に
『一見猫トイレに見える物体』を
常設したくはない。ここは譲ってくれ」
「・・・でも25ポンドも出して
猫がそのふかふか円錐を
気に入らなかったらどうするんですか」
「大丈夫だ。
こういうのは実用性と同時に
センスと雰囲気の問題で、
そして私と黒猫サイドスワイプは
そこらへん気が合うのだ」
「・・・白黒猫サンストリーカー君は
どちらかと言えば僕と趣味が合います、
彼はプラスチック派かもしれません」
「よしわかった、じゃあ今日はこの
ふかふか円錐を1個だけ買ってみよう。
そして猫が2匹ともこれを好きな様子だったら
後日しっかり2個目を買おう。いいな」
2日後のペット用品店。
そこにはあらためて
『2個目のふかふか猫ベッド(円錐型)』を
買いに来た私と夫の姿が!
黒猫も白黒猫も円錐型ベッドが
非常に気に入った模様でして、
私も夫もこれは近年まれにみる
『いい買い物であった』という点では
意見の一致を最終的に見たのですが
「でも、僕が、この僕が、猫の寝場所に
25ポンドも支払ったなんて・・・!
25ポンドかける2で合計50ポンド!
相手はたかが猫ですよ!猫にそんな!
しかも僕はこの買い物を
後悔していないというこの現実!
妻ちゃん、これ、君のブログには
書いてもいいですけど、僕の両親には
絶対に告げ口しないでくださいね。
神経を疑われちゃいますから!」
とりあえず猫は安眠場所を確保しました。
円錐型ベッドの何が優秀かというと
ソファの上に猫が直接寝ている場合
人間がそこに座りたい時は
猫を起こしてどいてもらわねば
ならないわけですが、
このベッドを使っていると
ベッドごと猫を簡単に移動できるのです
しかもベッドを移した後のソファの座面は
ベッドを通した猫の体温でさりげなく温かく
猫も猫で多少場所は変わっても
ベッド内の室温は
快適な高さに維持されるものらしく
人間も幸せ猫も幸せ
まあ50ポンドは高いか安いかと
尋ねられたら高いわけですけど
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