普賢菩薩
正しきことをし、善きことを考え、
常に心に留め置くは、あなたの幸いである。
先人の教えを紐解き、見聞きし、意義を見出し、
己の内なりによくよくと噛み砕き、心に沿うものを選び出し、
日々の基盤とする。
その一連の行いは、ひとえに人の身に生まれし功徳である。
其のことを理解し得る者は、幸いなり。
魂に刻み込む経験を、天に坐す其方の基(ハイアーセルフ・神としての自分)に持ち帰り
更なる至高の光、真理への道を敷くこととなるのだから。
ただ其れのみも、十分に善なることであるが。
あなたが、
人の身に生まれてきたならば、他者をも援くが更に善し。
見聞し得たものを腑に落とし、自らの考え・言葉にて語ることができるならば
迷う者に道を示せ。
己もまた迷いの中にあるならば、その時分は更に先人の教えを謙虚にひたすらに享けよ。
他者を援くということは、他者の苦しみや学びを代わりに背負うことではなく。
其の苦しみを我がこととして共感し、其のもののために祈り、自らの可能な範囲にて動くことである。
もし他者が、あなたへの愛のために苦しみを感じたことを知ったのであれば、
あなたがが生きるために、他者の苦しみを踏み越えたことがあるのであれば、
其のものの犠牲を受け入れ、終ぞ忘るること無くあれ。
そしてあなたの最善なると思う道を、天にも己にも恥じぬ道を行け。
己以外のものの痛みに心を痛め、その中に愛しみを抱くならば
其こそが慈悲であり、天の心の源である。
御真言:オン サンマヤ サトバン