不動明王
迸り往け、魂の行き着くべき場所に。
内なる声に耳を澄ませ、湧き上がる情熱に思いを乗せよ。
声が聞こえずば、周囲に気を張り巡らせ。
人の言葉。歌や書物の中。何気なく見た広告の一説。
周囲のあらゆる現象に、汝への言葉は溢れている。
何がしか心に掛かるものがあるならば、それこそは天の声と汝の内なる声とが同調した証である。
まずは己が心と頭にて深く考え、果てに迷い尽きたるならば先を歩む者に訊け。
生の途中、胸に躍りたる炎を感じたならば、その喜びを手放すな。
幾度も幾度も繰り返し味わえ。
魂に喜びの記憶を刻み付けよ。
その喜びのさなかに、共に在りたい者は誰か。
分かち合いたい者はどれほどいるか。
浮かびたる面差しを包み抱き、彼らと共に在れる幸運を感謝せよ。
汝を迸らせる力の源を、しっかりと自覚せよ。
彼らのぬくもりを傍に往く道こそは、正道である。
その道こそが、魂の行き着くべき場所へと続く正道である。
御真言：ノウマク サンマンダ バサラダン カン
（ちゃんと唱えたい場合：ノウマク サンマンダ バサラダン センダンマ カロシャダ ソワタヤ ウンタラタ カンマン）