国民主権・権利の行使は選挙期間しか許されないわけじゃないです | 誰かの妄想

国民主権・権利の行使は選挙期間しか許されないわけじゃないです

こんなYahoo質問がありました。


http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1012002650

国会議員についての疑問です

よく政治の事は解らないのですが、大臣クラスですとよくテレビに出たりして自分の意見を言い合ってますが、平の国会議員は国会で何をしているのでしょう?選挙のときだけ良いこと言って、頭を下げていますが、当選後は知らん振り。講演会やその他の人に煽てられいい気になってる。国会ではただ座っているだけ。所詮○○党の推薦で当選しても偉い訳でもなく会社で言う社長や部長たちの票稼ぎに思います。そこで疑問
その1、何故国会議員になったら偉いのでしょうか?周りが頭を下げて『先生、先生』を煽てる理由が解りません。
その2、国民の(地域の)代表なのに庶民の意見を聞いてもらう場が無い。代表なら選挙区の意見をまとめて国会へ持っていくべきではないでしょうか。政策なんて選挙のための作文でしかないと思います。
その3、何故国会議員は給料が高いのですか?税金から捻出されるのですから、公務員の給料制度にあわせても問題ないと思います。国会への出席等で費用が掛かる分は仕方ないとしてももらいすぎではないでしょうか?
その4、お金持ちでないと出馬できないのはおかしい。
以上4点。皆様の意見をお願いします。


個人的にこういう印象を持つことは理解できます。
「その1」「その3」「その4」などは同意見で、機会があれば述べたいところですが今回は置いときます。

で、「その2」なんですけど、「庶民の意見を聞いてもらう場」は形式上は存在します。


日本国憲法
「第16条 何人も、損害の救済、公務員の罷免、法律、命令又は規則の制定、廃止又は改正その他の事項に関し、平穏に請願する権利を有し、何人も、かかる請願をしたためにいかなる差別待遇も受けない。」


これに基づく請願が、国会・地方議会に対して行えます。
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_tetuzuki.htm


請願は議員の紹介を必要としますので、「庶民」としては議員事務所などに行って、「このような請願を行って欲しい」とお願いすることになります。実際問題としてこの制度を利用している人の多くは、公共事業の誘致や入札・斡旋など、利権の絡んだうさんくさい関係者と思われますが、形式上は一般市民に開かれた制度です。

したがって、一般市民の請願要求に対して議員側が正当な理由なく無視するのであれば(見返り要求は論外、そういうこともあるようですが・・・)、議員としての資格を問われることになり、次期選挙で追及したり対立議員に当該議員の罷免を要求する請願をだしたりすることも出来るでしょう(あくまで制度上は)。


この他、議員の紹介を必要としない陳情という制度もあります。
議長権限で却下される可能性もありますが、制度としては存在します。


いずれも、選挙期間以外にも、国民が主権者として行動できる機会を保証するものです。


Yahoo質問に対する回答に、「請願」「陳情」の言及がなかったのでエントリ化しときます。

この制度ってあまり知られてないのかなあ・・・。