お久しぶりです。

皆様のワタナベ・コウスケでございます。

3年ぶりの更新です。お待たせしました。誰も待って無かったと思いますが。

実は仕事の都合でインターネット環境が無い生活をしていた時期が有りまして、

一度書かなくなると、もう一度書き始めるタイミングも難しく、

ネット社会に戻って来ても、しばらく放置しちゃっていました。

先日、ふと思い出して、

久しぶりにアクセスしてみたら、2011年の2月で更新が止まったままでした。

丁度3年。

残ってる物なんですね。アカウントもそのまま使えました。

「ここ3年で日本語ラップも随分変わったよなぁ」なんて思っていたら、

急にブログを書く情熱が蘇ってきました。

また少しずつですが更新して行こうと思いますので、

宜しくお願い申し上げます。

ワタナベ・コウスケ



油断して居たら、また大分経ってしまいました。


こんにちわ。ワタナベ・コウスケです。


最近はここのブログを色んな人に見て頂けるように、日本語ラップに興味が有りそうな方が居たら積極的に「ペタ」を付けてみています。


あと、プロフィールの写真がカワイイ女性にも積極的にペタ付けてますね。ここだけの話!




ご迷惑かもしれませんが、有名ブログになったらすぐ辞めますので、それまで少しお付き合い頂ければ幸いです。


(はたして、いつかは有名ブログになれるのでしょうか)





というわけで、前回の記事、「日本語ラップの未来を占う」 に引き続きまして、今回のテーマはズバリ!



「日本語ラップの未来のために」


です!



少し大袈裟な言い方をすると、


「シーンのためにユーザーが出来る事」


とも言えます。例えば、




もっと日本語ラップが面白くなれば良い!


もっとカッコイイ作品が聞きたい!



そういう様なことを、殆どのファンが願っているはずです。


僕はそう願っています。


シーンの未来に期待していますし、もっと色んな素晴らしい作品を聞いてみたい。




しかし、実際に面白いイベントを運営するんだったり、カッコイイ作品をリリースするのは、


アーティストの仕事です!


(イベントの場合はオーガナイザーだったり企業だったりする場合も多々ありますが)




では、リスナーやファンは、アーティストの活動を黙って見届けるしかないのでしょうか?


カッコイイ、面白い、満足できるモノが出てくるのを待つばかりでしょうか?




そうではないですよね!



僕らには、


カッコイイと思う人を応援する事が出来るんです!


そう書くとバカっぽいですが、


つまり、どういう事かと言うと、


僕らが僕らの意思で「今カッコイイ人」を、決めることが出来る。




誰がどんな凄い曲を作ったとしても、「誰も」知らなければ、「名曲」にはなりませんよね?


たとえ、どんな素晴らしいDJプレイでも、フロアに「お客さん」が居なければ、「伝説の一夜」にはなりませんよね?


そうなんです!


結局モノの価値を決定付けるのは僕達ユーザーなんです。



しかし、どうでしょう?


日本語ラップシーンの現状は、


アナタの思い描いていたシーン待ち望んだシーンになっていますか?なってませんか?



いや、そもそも、シーンの今後を「思い描いて」も、「待ち望んで」もなかった。





と言う方が大半では無いしょうか?




そうなんです!


「面白いラップが聞きたい!」


「カッコイイ作品が聞きたい!」


と、心の中では思っていても、


成り行き任せにしてしまっては居ませんか?




というわけで、「日本語ラップの未来のために」僕らが出来る事の一つ目が、


シーンは僕らが良くしていくんだ!という


自覚


だと思うんです。


もっと極端に言うと、


求めてるカッコイイ新人が出ないのは僕らのせい。


望んでいる面白いイベントが無いのは僕らのせい。


という事になります。


(もちろんカッコイイ新人も、面白いイベントも沢山ありますよ!)




要するに、もっと日本語ラップを成長すれば良いなーと思うのなら、


興味の無い部分に無関心にならず、


僕らが成長すればいいんです!




つまり、どういう事かと言うと、


それは次回!



ワタナベ・コウスケ




こんにちわ。


開設してから、もう3週間程も経過してしまいました。


週に1度くらいは更新して行くつもりだったんですが、思ったより難しいです。




気を取り直して、早速、第一弾の記事を更新してみようと思います。


初めての記事ですし、新年という事で、総括的な物を考えてみました。


題して


「日本語ラップの未来を占う」


です!


まずは便宜的に時代を区分してみたいと思います。







80年代~90年代初頭と言えば、俗に言う所の「日本語ラップ」という形にはまだ収まってなかったと思うんです。


むしろ、新しいエキセントリックなものに対して敏感にアンテナを張っていた、サブカルチャー好きや、ニューウェーブ系のクリエイターがラップを取り入れ始めたと言っても過言では無いと思うのです。


つまり、ロックや文学の延長としてヒップホップが取り入れられ始めた時期だと思うのです。


スチャダラパーなどはもうヒップホップを始めてはいたと思いますが、ここは便宜上


「日本語ラップ以前」時代


と、名づけてみようと思います。


そして、90年代中盤~00年代初頭。


ここは一番ヒップホップが盛り上がっていた時代だろうと思います。


まさに、ヒップホップ、日本語ラップに呪われてしまうヘッズ達が急増したのでしょう。


今のラップ・レジェンド達がこぞってゲームにエントリーしたのもこの時代だと思われます。


沢山の副産物を生み出しながら、子孫を残しながら、


怒涛のグルーヴでグルーヴしていたであろう時代。


ここを


「さんぴん・証言」時代


と呼んで良いでしょう。結局分かりやすいタイトル引用スタイルになってしまいましたが。




そして、「さんぴん・証言」時代のコンプレックスを抱えながら突入する、00年代中期~後期。


約10年前の「さんぴん・証言」が余りにも大きな存在だったために、


超えなくてはいけないという焦燥感だったり、受け継がなくてはいけないと言う義務感。


そういう、必ずしもシーンに対して良いとは言えない影響があったように思えます。


当時の中堅、今で言うベテランはフレッシュなアルバムを作ると言うよりも、今までのスタイルの軸をいかにブラさないかを重視しているように感じませんか?


それが、「さんぴん・証言」時代のコンプレックスの名残だと思うんです。


そして、そうしている間にも、どんどん進化していくUSのヒップホップとのギャップが広がったのも、この時期の特徴だと思うんです。


つまり、日本のメインストリームのMC達が「ハーコーじゃなきゃ駄目」だとか時代遅れの事を続けるあまり、メインストリームがメインストリームの機能を失い始めるのです。


そして、時代の感性にフィットする、次世代のMC達が台頭してくるのです。


今までは、さんぴんや証言とは切っても切れない関係だったシーンの中心に、にわかに世代交代がおき始めるのです。


「キング」だったMC達が一挙に「レジェンド」化されていったわけです。



言うならば、


「政権交代」時代


でしょうか。



政権交代も起こり、一気に多様化が進み、アーティストもイベントも最盛期より遥かに多いであろう、


10年代に突入したのが、つい去年の話。


さて、ここからが本題です!


この先、シーンはどうなっていくのか。そして、ここ5~6年くらいのタームは何時代になるのか。


それらを占っていこうと思います。








まず、ここ最近の風潮として、特段強烈なのが、


例の旬なフロウ


でしょう。


元来のオーソドックスなラップスタンスはどんどん少なくなり、


若手と言えば殆どがヴァイリンガル系のラップをする。


今のところこの、


リンガル系ラッパーの大量発生


というのがトピックであると思うんです。


前向きに捉えるならば、


全体的なラップスキルの向上だとも言えます。


それを踏まえた上で、この先の何年かの時代をこう名づけたいと思います。


「スキル先行」時代


と。


言い換えるならば、スキルとオリジナリティが混同される時代の幕開けだと思うんです。


リンガル系のフロウをするMCが個性的では必ずしも無いはずなのに、


あたかもオリジナリティがあるMCかの様な評判を獲得していく現象が起きるでしょう。


具体的には、カニエ・ウエストや、ドレイクに良く似ている事が=個性的だ。


という事に。


このタームの中で、圧倒的にラップが上手いリンガル系のMCが一世風靡する時代が来るでしょう。


そして、スキルフル=リンガル系。


という大きな流れが来ると思われます。


リンガル系かどうかで、ラップの上手い下手を区分してしまうリスナーが増えてくるでしょう。


それは、リンガル系じゃないと下手だと思われてしまう時代と言ってもいいでしょう。


もう、その時代は始まってはいるので、あまり予見としては美しくないですが。


リンガル系のフロウのMCはラップが上手いのは確かですが、


リンガル系である事が、上手いことの条件では無いですよね。





この流れの中に、リンガル系では無く、ラップも上手くない、


しかし、個性的で面白いMCというのが埋没してしまうと思うのです。


例えばユーザロックやECDのような、決してラップは上手くないけれど、面白い作品を作ることが出来るラッパー。


そういう本来、本当に個性的だったMC達が極端に減少して行くように思われます。


ラップのスキルが高まって来たことは素晴らしい事なのですが、


その弊害が、大きくシーンの発展の足を引っ張る時代が到来するでしょう。


もちろん、その大きな流れの中でカウンター的に出てくる今っぽくない若手も居るでしょう。


しかし、この大きな流れはしばらく続くと思うのです。


この「スキル先行」時代を冬と思うか春と思うか、


それはアナタ次第です。


もし、仮に、


「聴感上、外国っぽい」と言うだけで、ものの価値が上がるようなことになれば、


本来のウィットに富んでいる日本語ラップの美しさは失われていってしまう。


そして、それが日本語ラップヘッズの必ずしも望む姿では無いと僕は考えるのです。





ワタナベ・コウスケ