はい、観てきました。初日公演。

ほんと、素晴らしい作品だったのではないでしょうか?
風呂あがって、髪乾かして、今ベッドに横になりました。

目を閉じると、再びあの舞台が僕の目の前に蘇ってきます


あっ、まずパンフ


騒音と涼風と静寂-091104_2354~01.jpg
なんとも秋らしくて、
綺麗なパンフだこと(笑)

本を読んでる時にも強く印象に残った言葉。



生きていることと死んでいることとは同じことなのかもしれない…



やはり亜紀がモーツァルトで言ったこの一言が、ストーリー全体を通して重要でした。

錦繍の舞台、何だか本を11人の役者さん達が僕に読み聞かせてくれているような錯覚を覚えました。朗読劇と言ったところでしょうか、

この朗読というやり方は、さすがジョンケアードと言ったところ←ちなみに僕は全くの素人

少ない人数だからこそ、あのような手法が物語に抑揚をつけ、観ている側をより一層引き込むんですかね

個人的には尺八を演奏なさってた藤原道山さんのあの音色が大好きでした
沈黙も葛藤も、彼の音色があったからこそ心に響いたのでは?

えっーと、印象に残った場面を取り上げていこうかなと
まずは小島聖演じる亜紀が互いに愛し合っているにも関わらず別れを決意するシーン、この後にも何度か出てくる表現なのですが、乗りたくもない船に乗せられてしまったような…がすごく気持ちが入っていて、びくびくした。あとモーツァルトが焼けるシーン、原作よりもかなり短くなってたけど、ご主人と亜紀のやりとりと背景の炎がすごかった。なんか後ろに掛かってた絵も迫力あったなぁ
次には舞鶴で加賀丈史演じる有馬と中村ゆり演じる瀬尾由加子のシーン、まぁこれで「恋」というものを知り、その後ずっと引きずっていくわけだからそりゃ印象的
踏切に飛び込もうか葛藤するとこ
清高が「みらい」を書くシーン
あとはラストシーン
そんな感じです

前半90分は、なんかこう頭のてっぺんに血の固まりがあるような気持ちだったけど後半はそれも溶けた。

このような系統の舞台を個人的に観るのは人生で初めてでしたが、
とても魅力的に演出されていて、舞台というものに引き込まれたような気がします。
やっぱぞくぞく来る感動大好き!

来年の演劇、がんばろう!!


※この記事はあくまでも錦繍という舞台全体に対する感想で、ゆりさんについては別の記事参照