POGで指名し、2歳夏から3年半の長きに渡って応援してきたブエナビスタが今日、有馬記念で最後のレースを迎える。結果はどうであっても、まずは無事に走り切ることが大事で、大観衆に見守られながら名誉の引退式を行ってほしい。そして、ファンの少しの欲から言えば、できれば勝ってくれて、女王の威厳を誇示しながら新たな道へ旅立ってもらえたらと思う。
それにしても、私にとっては因縁のレースになったものだ。ブエナビスタの最大のライバルとされるオルフェーヴルは、その兄ジャポニズムをPOG指名していたことから、その気になれば兄弟優先ルールで指名していてもおかしくない馬だった。しかし、兄のあまりに不甲斐ないレースぶりから、同じく気性に難があるとされた弟の指名を当然のように見送った。それが、まさか3冠馬になるとは…。
不思議なことに、今年、私が競馬場に足を運んだのは皐月賞とダービーだけ。特にダービーは馬主席という特等席でのものだった。その両レースとも、勝ったのはオルフェーヴル。そして今回、今年3度目の観戦にもオルフェーブルが出走してくる。ここでこの馬がブエナを倒し、また勝つようなことがあったら、一体、私は何を求めてナマ観戦していることになるのだろう。
【有馬記念】
◎①ブエナビスタ
〇⑨オルフェーヴル
▲⑩トーセンジョーダン
馬単・3連単BOX計12点
逃げ馬不在の今年の有馬は、何が先手を取ろうが2周目の3角からが勝負になる。ここからゴールまでの11秒台のラップの連続を、持久力と瞬発力を駆使して究極の戦いに持ち込み、その激流を乗り切った馬が最後に先頭にいるだろう。その資格があるのは印を打った3頭だけ。先に抜け出す中山巧者トーセンジョーダン目掛けてブエナが迫り、さらに外からオルフェーヴルが…。
最後はブエナが突き抜けていることが私の夢です。