『バラ科モモ属:~ヒトでないことこの上ない~』・・・
一つ前の記事で、おとぎ話に刑法を取り入れたら~的な本を購入しました。
という記事を書きました。
今回も似た感じで…
『空想科学「日本昔話」読本』
YES,購入。
空想科学シリーズの一つですね。
要は、日本昔話を科学的観点から考察するという内容。
まだまだ読み終わってはいませんが、オモシロいです。
全部で16の昔話を取り上げてます。
「かちかち山」の目次タイトルなんか
~うさぎ が たぬき を惨殺した動機は何なのか~
はぁー。言われてみれば確かに確かに。
一応の理由はあれど、あそこまで痛めつけた動機は確かに何なのか…
まぁ、こんな感じで日本昔話を科学的に考察してるっていう本です。
個人的にオモシロかったのが「桃太郎」。
刑法~では「強盗致傷」という判決を受けた桃太郎。
科学的に見ると?…
・「桃太郎は なぜ桃と一緒に切られなかったのか」
というタイトルから、物語の考察スタート。
まず、川から流れて来た桃の大きさ。
平均的には 直径80cm・重さ200kg の大きさらしい。
コレを運んだおばあさん、すでに怪力。
次に桃太郎誕生について。
桃を切ったら生まれたのではなく、桃を切ろうとすると生まれてきたらしい。
身の危険を感じたのだろうか…?
しかし!おばあさんの持つ包丁は刃渡り20cm程の包丁で、
そもそも、直径80cmの桃に対して外周20cmまでしか切り込めず、
ギリッギリで桃の中の桃太郎には届かないらしい。
(200㎏を持ち上げる怪力がプラスされれば、もっと切り込めるのかも…)
ついでに、桃から生まれた以上、
「桃太郎」は個体的には「ヒト」ではなく「モモ」になるのだそう。
そうなると、ヒトではない桃太郎に「強盗致傷」は適用されるのだろうか(笑)?
最後に、「きび団子」と「犬・猿・雉」について。
「きび団子」…桃太郎のストーリー上、キーアイテムとなる物。
コレもあって犬・猿・雉を仲間にも出来た訳だけども…
きび団子、一つ食べれば十人力、二つ食べれば百人力、三つ食べれば千人力…
と、悟空やベジータも驚きのパワーアップぶり(笑)
本の中では桃太郎を10歳男児の平均能力を有するものとして考えて、
きび団子を食べたとなると…
筋力10倍・スピード3.1倍・跳躍力10倍…
と、ショッカーも真っ青な超人が誕生することになるそうです(笑)
「きび団子=十人力」としても、
握力180㎏・50m走3.1秒・垂直跳び3m60cm。
コレを食べた犬・猿・雉も、脳の力が10倍になり、
人語を解するようになったというのがこの本の解釈。
きび団子スゲー!
だが、何よりもスゴイのは そんなきび団子を作れる「おばあさん」なんですって。
自作のきび団子を食べたから…だから、重さ200kgの桃も運べたとか何とか…
おばあさんスゲー!!
刑法~の方と、この空想科学~には何の繋がりもないですけど、
取り上げてる昔話はいくつか共通してるんで、
二つを比べながら読むとよりオモシロさが増します。
そりゃこんだけパワーアップしたのが暴れたら何事も無事じゃ済まないですよね(笑)