[技・011]紙書類をScanSnap等のドキュメントスキャナーで版管理 | ScanSnap,Offirio,DR-150などドキュメントスキャナーを本当に使いこなす方法100

[技・011]紙書類をScanSnap等のドキュメントスキャナーで版管理

活用頻度:★★★
再利用度:★★★★★
即効度:★★★★★


唐突ですが、紙書類の利点と弱点は何でしょうか。
利点と弱点をひとつずつあげてみます。

利点
記録したいことをすぐに書ける

弱点
紙の書類やメモに何度も加筆や訂正線による訂正をおこなった場合、どの加筆内容がいつのものであるかの時系列情報を持たせることが難しい。

今回のトピックは、この弱点を克服するためのドキュメントスキャナーの使い方です。

やり方は簡単。次のような流れにより紙の利点を活かしながらバージョン管理をします。

1/書類作成。自分で印刷したものでも配布されたものでも。
2/書類に書き込み。打ち合わせ時のメモだったり、設計書へのかきこみだったり。
3/「このバージョンを保存しておこう」と思った時点で、その紙をスキャン!
4/スキャンしたファイルのファイル名はつぎのどちらかのような形でつける。
タイプA:日付ーファイルを示す前.pdf
(例:20110114-リフィル設計.pdf)
タイプB:ファイルを示す名前ー日付.pdf
(例:リフィル設計ー20110113.pdf)
5/スキャンしたファイルを印刷する。
6/また書き込む。
7/またあるタイミングでスキャンして保存する。

これによって紙書類のバージョン管理できるんです。
しかも、数世代(注:バージョンの用語で、それぞれのバージョンのことを「世代」と呼びます。)さかのぼることも容易です。例えば、3世代前の内容を踏まえて、さらに別の角度から設計してみる、など。

私はこの手法を先日このブログで紹介した「バイブルサイズ横置きバーチカルリフィル」の開発で使い始めました。

各世代はこんな感じです。(細かい変更に関する世代ははしょって書いてます。)
第一世代:設計用方眼紙の状態。(第一世代というよりはテンプレートです。)
第二世代:時間軸と一週間7日分の罫線をいれた状態
第三世代_1:時間を1時間単位にいれたもの
第三世代_2:時間を30分単位にいれたもの
第四世代:第三世代_1をベースにダミーのスケジュールデータを書いてみたもの

以降は紙ではなく、
EXCEL上でリフィルの
形にもっていきました。

紙書類のバージョン管理、私はまだ使いこなせているとは言えませんが、この方法は書きなぐったメモをただスキャンして保存するやり方から一歩進んだやり方と思えませんか?

[この方法への各スキャナの適合性]
ScanSnap S1500: ◎
ScanSnap S1300:○
ScanSnap S1100:○
DR-150:○
DR-2510c:◎
Offirio:◎