子どものセラピ-で、粘土細工があった。
お父さんとお母さんが働いていて、平日は
おばあちゃんが側にいる。
粘土で好きなもの作っていいよ。
言われた女の子は、それは、それは丁寧に
まぁるいピザを作った。
丸まった海老が可愛い。
とろけたチ-ズは難しいと言いながら。
色を塗りあげたピザは、ディスプレイに欲しい
と、お店から言われそうなほど美味しそうだった。
休日に両親と出掛け食事をする。
それが女の子の大好きな時間。
「このピザ、おばあちゃんにあげるの」
自分が楽しかった時間を祖母にもお裾分け。
愛情に満たされているひとは、その愛情を
周りのひとに手渡せる。
親に、家族に愛されていると、すべてを愛さず
にはいられなくなるように。