-Sayoko's gallery- 

壬生寺での個展も残すところあと2日となりました。
今日は、展覧会タイトル「すくいとなるもの」に込められた意味を少しお話したいと思います。

私にとって寺社で開催させていただく初めての個展、そして仏塔のお地蔵様の前で制作をさせていただけるというとても有り難い環境。どのようなタイトルをつけたらいいか、直前までとても悩みました。

そんなとき、「私にとって、寺社仏閣や、作品をつくることはどういう意味を持つのだろう」と原点に立ち返り考えてみたときに出てきた言葉が「救い」でした。

信仰や宗教とは、宗派によって解釈の違いはあっても、誰かにとっての「救い」となるものであるということは共通の存在理由としてあると思います。
そしてまた同時に、そのような信仰の対象に限らずとも、日々の中で「救い」となるものはきっとたくさん有る。それは例えば、美味しいご飯を食べたり、音楽を聴いたり、人と話したり、自然に癒されたり…何気ない些細な瞬間。
私達は皆、そんな小さな「救い」によって、日々生きながらえている。当たり前のようでいてとても尊い救いの数々を、大切にしていきたい。

そう思ったときに頭に浮かんだのが「すくいとなるもの」という言葉でした。

作品をご高覧いただいた方が少しでも、日常の中にある「すくい」に改めて目を向けて、心が落ち着く時を過ごされていたなら幸いに思います。

そして私にとっては、芸術も、表現することも「すくい」です。このような大変貴重な展示の機会をいただけたこと、改めて心より感謝いたします。

展覧会は残り10月28日(土)、29日(日)の2日間。それぞれ開場10~17時。(28日12~16時はお抹茶の呈茶がございます)
最後まで皆様のご来場をお待ちしております。

 



Photo: Tatsuya Azuma
(※本来はご本尊の撮影はできませんが、今回は貫主に許可をいただいています)



平野早依子展「すくいとなるもの」企画
🌱アート茶会 in 壬生寺🌱

◎10月28日(土) 12時~16時
◎千体仏塔にて
※上記時間内にご自由にお越しください

10月7日から29日まで、壬生寺本堂と千体仏塔におきまして平野早依子個展「すくいとなるもの」を開催しております。

特別企画として、会期中の28日(土)に、展覧会場である千体仏塔にて呈茶のお席をご用意いたします。お部屋の正面にいらっしゃるお地蔵様と、空間全体に広がる平野早依子の彼岸花の絵を前に、お抹茶と和菓子をお楽しみください。

ご予約は不要で、お代は棄捨性となっております。(別途展覧会入場料300円)
とてもカジュアルなお茶会です。必要な持ち物やドレスコードはございません。どなた様もどうぞお気軽にお越しください😊

京都国際映画祭2023の企画として、老舗和菓子屋「鍵善良房」とのコラボレーション商品が期間限定で販売されております。

秋をイメージしたお干菓子の掛け紙と、オリジナルトートバッグのアートワークを担当いたしました。

 

 

 

 



ぜひ店頭やオンラインで、ぜひお求めください。(10月22日まで)

鍵善良房 オンラインショップ

鍵善良房四条本店 Map


また、鍵善良房四条本店喫茶スペースに木彫作品を展示していただいております。

お買い物とご一緒にぜひお楽しみください。