二日じゅにょがんばったから
今日はこっちにするぉ
しぬひょんのお店で
二人っきりなんです



朝まで・・・・いるのかな?



※試験的に限定かけません
一つお願いがあります
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このページ読んだ人全員!!
どの人が読んでくださっているのか
くまは気になるので、お願いね◎










君の隣にいるべき人は...20






久しぶりすぎる
他の人の体温
その体温が一気に流れ込んできて
顔が熱くなる



「あの・・・・」

「いや?」

「いやっていうか・・・・その
 洗いづらいかな・・・って・・」



耳元で聞こえる
小さな笑い声
からかわれていることで
漸く我に返った私は
彼の腕の中から抜け出した



「早く着替えてきてください!」

「そんなに怒らないでよ、ミニョちゃん」

「怒ってないですよ・・・ただ・・
 いつまでも仕事着のままだと
 疲れも取れませんよ?」



そういうところ
皆好きになっちゃうんだろうね



シヌさんはそう言って
ベストを脱ぐと
部屋から出ていった

はぁ・・・調子が狂っちゃうな

食器を洗って
洗い籠に並べると
それが終わらないうちに
ラフなデニムと
淡いグレーのセーターに
身を包んだ彼が
私の隣に並んだ



「ミニョちゃん、お茶好き?」

「はい・・よく飲みます」

「じゃぁ、一緒に飲もうか」



お酒のほうがいい?
酔いたい気分?



いたずらに笑う彼は
いくつか並んでいる瓶から
茶葉を何種類か混ぜて
ケトルのお湯を注いでいく
すごいいい香りが
湯気とともに立ち込めていくの



「いい香り・・・・」

「初めてのお客さんだね」

「初めて?」

「誰かに飲ませてあげるのは
 ・・・・初めてなんだ」



手を引かれて座らされたソファ
彼がそのあと
テーブルにティーセットを置いて
隣に座る
肩も腰も触れ合う距離


ドキドキするのに
・・・・なんだろう、変なの
居心地がいい



「はい、君の分」

「ありがとうございます
 ・・・シヌさんは?」

「ちょっと猫舌なんだ」



バツが悪そうに頭をかいて
体を私のほうに向き直した
背もたれにもたれ掛かりながら
飲んでみて?って
わくわくしているような顔


少しふーふーして冷ました後
彼に見つめられながら
お茶を口に運ぶ



・・・・おいしい



「おいしいです」

「・・よかった
 さて・・・どうしようかな」

「え?」

「正直なところ
 ・・・俺にできることなんて
 あんまりないからさ
 ここまでしかプランニングしてなかった」

「プランニング・・ですか?」

「君を喜ばせるための」



そんなこと言ってくれるとは
・・・・思ってもいなくって
私は驚いて
思わずカップをテーブルに置いた


すると感じる・・・
ソファーが揺れる感覚


シヌさんの頭が
ゆっくりと私の太ももの上に乗る
私を見上げるその顔は
いつも見ている大人な彼とは違って
あどけなさが残る
そんな表現がぴったりだった



「シヌさん・・・」

「ん?」

「なんだかいつもと違いますね」

「・・・そう?」

「なんだか、子供っぽいです」

「じゃぁ・・・・・君が知ってる俺は
 上手に仮面を被っている姿
 ・・・・なんだろうね」


シヌさんは
本当に不思議な人です
どの顔が本当なのか
今の私にはわかりません




***




甘えることをしたのは
久しぶりだった
この子を見ていると
胸のつっかえが取れていく
そんな感じもしていた
素直になってもいい
君の母性がそうさせるのか?


あの人が言う
マリア様・・・みたいってとこなのかな


そう考えると
急に浮かぶ背徳感
でも、彼女自身
その殻を破りたがっている
だからこの場所に来たのだろう



危なっかしくって
闇を知らない穢れなき女性



でも彼女も人間だ
知らない世界を見てみたい
そんな興味も持ち合わせている
やはり彼女に目を付けたのは
間違いではなかったんだな
ただの興味本位だったのに
今ではいい素材としても
俺は彼女を受け入れようとしている



本当にいい素材だよ、君は・・・



「次は反対」

「反対?」



俺は起き上がると
彼女の肩を抱き
胸元に頭を抱き寄せた



「今度は君が甘える番」

「あ・・・あの」

「君と俺しかこうやってること
 ・・・・知らないんだし」

「はぁ・・・」

「俺だって、こうしたいし
 ・・・・・・俺がこうしたいから
 付き合ってもらう、でいいかな?」



彼女の背徳感を
少しでも薄めるように
全部俺のせいにしていいよと
そう彼女に伝えてみる


ゆっくりと体の力が抜けて
大きく息を吐いた彼女は
・・・・・驚いたことに
俺に抱きついてきた



彼女の中の扉が開き始める



「寂しかった?」

「女として見てもらえなくって・・・」

「こんなに可愛くて綺麗で・・・
 魅力的なのにね」

「私が知ってる限りの努力はしたけど
 ・・・・見てすらもらえませんでした」



お見合いだったから
こんなことしたことがないんですって
恥ずかしげに言う君に
俺の脳は音を立てて動き始める


男友達もいないこと
全て女学校だったから
同級生すらいなかったこと
アルバイトはしたことがなく
ずっと教会でボランティアをしていたこと
社会人になって
やっと入社したあの会社で
初めてジェルミっていう男友達ができたこと


俺は相槌を打ちながら
何度も何度も心の中で復唱していた
彼女の話を
少しでも覚えていられるように・・・



ねぇ、ミニョちゃん
今の俺、上手に仮面を被れているかな?



「さて・・・・君はそろそろ寝たほうがいい」

「じゃぁ・・・」

「帰るとか・・言わないでよ
 ここで一緒に寝よう?」

「あの・・」

「大丈夫、まだ君を抱かないから
 君がいいって
 そう思ってくれてからでいい」



俺はそう言って
ソファーを倒してベッドにすると
彼女を横たわらせた
一緒に毛布をかぶり
彼女を抱きしめる


ちゃんと起こしてあげるねって
そう言うのに
俺を見上げる君は
何か物足りなさそうな
そんな目をしているよね?
俺が都合のいいように
解釈しているのかな



試してみる・・・?



彼女を組み敷いて
ゆっくりと顔を近づける
・・・・瞼が閉じて
うっすらと高潮する頬
緊張しているのか
つばを飲み込み誘うように動く喉元


彼女の唇を自分の唇で覆い
ゆっくりと舌を差し込んだ
すんなりと受け入れる唇
恐る恐る動く彼女の舌を絡め取って
味わうように深いキスをした


さっき俺を誘った首筋を
繊細に舐めあげ、耳に優しいキスをする



「ここまで・・・」

「・・・っシヌさん・・・・・」

「大事にさせて、お願い」



再びぎゅっと抱きしめて
彼女を胸元に収めた
荒い呼吸に理性も吹っ飛びそうだったけど
・・・・俺にはまだやることがある
彼女を眠りに誘うよう
ゆっくりゆっくり頭を撫でてやった
早く眠ってと願いを込めて・・・・・








シヌひょん・・・・怪しい←

シヌひょんは
何をたくらんでいるのか
まだ・・・・内緒