☆始めに☆


愛するけいゆーに贈りますぜ

ドゥジュンと安田さんのその後

とうとう安田さんは

次の仕事に進むと決めたそうです・・・





いってらっしゃい


-dujun-


俺の可愛い彼女
今日で俺たちの担当を外れるらしい
来月からは新しい子
俺達はプロだし・・・
まぁ、新しい子もプロだから
しっかりと受け入れてあげるつもりだ


今の現場で彼女がメイクを任されるまで
たくさんの出来事と涙があった
一番近くで見てきたから
彼女の努力とか責任感とか
ちょっと見せるおちゃらけたとことか
一番分かってるつもりだ
だからこそ
彼女の進むべき道があるなら
俺は背中を押してやろうと思った


ソファーに寝転がって
彼女が一生懸命に出社の準備をしている
最後の日だからさ!!って
バタバタと服を選んで
どっちがいい?なんて聞く彼女
首を傾げる仕草がとても可愛い


「うーん・・・ミニスカートはだめ」

「どぅじゅーんww
 仕事もするんだから
 そんな服は着ていけませーん」


それでも
俺の小さい焼きもちが嬉しいのか
ニコニコ顔で
またクローゼットに戻って行った
決まった服を壁にかけ
今度はメイクを始める彼女
髪はつやっつやにストレートにして
メイクもなんだか気合はいってる?


「ねぇ~ヌナ~」

「ん?」

「すぐ泣くんだから
 そんな頑張ってしても意味ないでしょ?」

「ドゥジュンの意地悪ぅー」


ほっぺを膨らませて
鏡越しに睨む彼女
今日もウォータープルーフだし
最近のコスメはすごいんだからね!
なんて
鏡越しに俺真っ青のどや顔ときたもんだ


「それより、ドゥジュンは
 用意しなくてもいいの?」

「俺、顔洗って着替えるだけだし」

「いいなー男の人は」


ブツブツいいながら
アイラインをするすると引いていく
あ~
あの手が他の男に触れるかと思うと
そっちの方が嫌だな
うん、嫌だ


彼女が担当を外れる事
俺も実はとても嫌だ◎どやっ
それでも
彼女が納得して進む方向を決めた以上
俺は口を挟まないと決めた


仕事は仕事
プライベートはプライベート


俺なりに割り切ってるつもりなのに
・・・・だめだな
彼女が悩んで出した結果
しっかりと受け止めてやりたいのに
独占欲っつーのが邪魔してさ
次の日から彼女がいないメイクルームで
どんな顔したらいいのか・・・・
思いっきりヨソプに笑われそうだ


俺は重い腰を上げて
洗面台に行くと顔をばしゃばしゃ洗う
服を着替えて行くと
彼女もすっかり準備が終わってた


「さ、行くか」

「一緒に行ったらさすがにまずいって」

「・・・・最後なのに?」

「ここに来るのは最後じゃないでしょ?」


だよね?って
不安そうに瞳を揺らす彼女
そんなこと
無駄な心配なんだけど・・・?
ふっと笑いが込み上げてくる
俺の名前を呼んで
大きく胸を叩いた彼女
想いっきり抱きしめてやった


「どぅじゅーーーん!!
 ほら、遅れちゃうから行くよ?」

「じゃ、俺先に行くから」


うん、と頷く彼女の顎を持って
啄ばむようにキスをした
彼女の瞳が閉じて・・・
俺は舌を絡ませて
より深いキスを送る


苦しいのか
キスの合間に俺の名前を呼ぶ
その声が頭に届いたとき
漸く彼女を解放した


「グロス・・・取れたからつけてきたら?」

「へ?んもーーーーぉ!!」

「じゃ、いってきまーす」

「あ・・うん
 いってらっしゃい


少し頬を染めて
彼女が小さくいってらっしゃいのキス
俺はいつでもここに戻ってくるよ
だって

君が仕事が変わろうが
住む場所が変わろうが

俺達の関係だけは変わらない
そんな自信だけは
人一倍あるからね



そんな可愛いいたずらっ子ドゥジュンに

愛のいちポチおねがいしますー


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