~花男NO,131*新しい一歩~


それからしばらくして
大々的に経済新聞を飾った
イジョンの婚約についての記事
ジフが見立てたように
カウルのシンデレラストーリーと
イジョンの純愛についてが
週刊誌に華々しく掲載されていた

キムが後ろ盾に付いたこともあり
カウルに圧力がかかるということは
一切無かった
しかし・・・問題はソヒの父が経営している
キムグループ
内部からの反発に合い
ソヒの父は社長の座から引き摺り下ろされた


その代役として
社長の座に会長のキムが返り咲く
今・・・後継者を育てるため
毎日行動を共にしているのは・・ソヒ
彼女はもともと頭も良く
昔から大人と対峙しているからか
観察力もあったため
メキメキと頭角を現してきていた

「ソヒ・・会議資料は?」
「まとまりました、会長」
「よし・・今日はお前が1人で
 重役を納得させてみろ
 お前がやりたい・・プロジェクトだろ?」
「もちろんです
 それだけの準備はしてきましたから」

会議資料の一番上には
<明るい未来>
この財閥の財力を
どのように生かせば
韓国が発展に向かうか・・・
F4たちが掲げている
将来を担う子供たちへの支援を中心に
プロジェクトを立ち上げる事にした



ずっと暗かった
1人だった
怖かった・・辛かった


そんな子供時代・・青春時代を経て
やっと私も人との関わりあい方を
楽しめるようになった
ジャンディに祖父・・・・
そしてプロジェクトに賛同してくれる
若い世代のスタッフ
ありがとうの気持ちを込めて
彼らの行動に賛同したい
そして
1人でも多くの子供たちが・・・・
温かい光に包まれますように

「失礼いたします」

ドアを開け会議室に踏み込んだ
私の戦いがやっと始まる


***


「カウルいいなぁ~」
「そうだよねーオンニ」
「バカ!!ジャンディには
 ジフ君がいるでしょ!!!!」
「なっ!!!
 うちは・・いろいろ忙しいの!!
 今度新しい研究所も立ち上がるし
 浮かれた事なんて
 言ってられないんだから!!」

ここはジフの家
ジャンディの部屋に集まって
ジェギョンとカウルと女子会◎
カウルとイジョンの事で
話は尽きなかったのに
いろいろと飛び火している状態


ガラッ・・・

「俺はいつでもいいんだけどね」
「オッパ!!
 ちょっと聞いてたの!?」
「君たちは声が大きいんだよ
 夜なんだからね?
 ・・・はい、お茶」
「「「すみません・・」」」

ごゆっくり・・
ジフは小さく微笑んで
ジャンディの部屋を後にした
お茶をテーブルに置くと
ずるずると寄ってくるジェギョンとカウル

「「ああ言ってるじゃないのよ!」」
「でも・・」
「「何悩む事あるのよ!?」」
「うーん・・・・
 っていうか
 プロポーズとかされてないし」
「「は!?
 じゃ、その首から下げてるのは?」」
「この指輪は
 ・・・この場所が空いてるなら
 預かっていて欲しいって」

首から下げた指輪を
じっくりと見つめている2人に
ジャンディは大きくため息を付いた

そして

ドア一枚を隔てて
大きなため息を付いている人が
ここにも1人

「まだ・・時期じゃないから」

ジフはふっと微笑んで
廊下を後にした
彼女は対等な関係を望んでいる
それが実現するまで
彼女が自信をつけるまで
俺は待ってるつもりだ

待つのは得意だからね

部屋に戻ってお茶に口を付けると
自分の書斎にあるテーブルについた
引き出しをそっと開け
ウエディングコンテストの写真を取り出し
小さく微笑む
あの頃のように
俺の隣で微笑みながら
ドレスを身に纏うであろうジャンディ
想像しただけで
口元が少し・・緩んできそうだった
そしてその下に置いてあった詩集を手に取り
ゆっくりとページをめくる

 私はあなたに言いたかったのです
 あなたを…愛していると…
 そう叫びたかった
 それが全てなのです

この本当の愛を
君に伝えられる時が来るまで
大事に大事に・・・暖めておくから
大丈夫
俺の気持ちはずっと
君の側に・・・



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