☆始めに☆

ともるんさん、ひろとさん、tejitokkyさん
ウサハナさん、かじこさん

コメントありがとうございました!!
とうとう始まります
彼らの作戦会議の模様をどうぞ・・・


~花男NO,87*ソ家の過去~


「なぁイジョン・・・
 お前婚約者はいないのか?」

「今のところいない・・・
 まだうちの派閥が
 協会内で優位に立っているから」


ジャンディが不安そうにカウルを見たが
彼女はとても凛として・・・
イジョンの手をしっかり握っていた
カウルは本当に強くなった
イジョン先輩のために
夜通しビルを探し歩いたあの日から
あの時間はカウルにとって
本当に人生のきっかけとなる
大切な時間だったんだと
今更ながら思う


それでも
あの自分とは遠い世界で
自分が感じてきたことを
また親友の・・・一番の親友のカウルが
自ら進んでいくことになるとは
夢にも思っていなかった
考えたくもなかった
あの綺麗な瞳が
ずっと輝き続けることを願っていた
あの可愛らしい笑顔が
ずっとずっと続くことを・・・
今までの想いと親友への想い
ジャンディが胸がいっぱいになってくる


「君がそうしたように・・・
 彼女も理屈じゃないと思うよ」


そっと耳元で囁くジフ
俺は君をずっと見守ってきたから分かる
理屈じゃないんだよな?
彼女だってそうだろう・・・・
ジャンディはコクンと頷いた
いろいろな想いを胸にしまって


***


「お前んとこの問題は誰だ?
 親父か?」

「いや・・・見ての通りの親父だ
 何にも言わないだろう
 自分もそうだったからな」


イジョンの父は女性関係には
一切口に出さなかった
それは・・・自分が恋愛結婚だったため
イジョンの祖父の反対を押し切り
母と結婚をした
しかし
それが後に苦しみの種となる


「お袋と親父が結婚した後が問題だった
 いろいろな仕来りに
 お袋は次第に耐えられなくなる
 もちろん・・・親父もかばったみたいだ
 でも、親父だけだったっていうことだよ

「協会全員で反対だったってことか?」

「一般人のお袋には何にもとりえがなかった
 唯一かされた仕事が
 子供を生むこと・・子孫繁栄それだけだ」

「そんなことって・・・」


ジャンディが思わず口を閉ざす
それだけを求められるとは・・・
今の自分の周りの暖かさとは真逆の
暗くて冷たい場所


「そこしか見返す場所がなかった
 だからお袋は子供を作ること
 しかも男の子を生むことに
 だんだん固執していったそうだ


ここからはジュンピョの父
ボニョンに後から聞かされたことだ
男の子を生むために
産みわけができると聞くと
何でもすがってやったらしい
母は兄とイジョンを産み落とした後
やっとこの呪縛に介抱されたと
父が家をあけがちになったという
毎晩毎晩子供子供と言われて
それでも母が気がすむならと
父も付き合ってきたらしいが・・・・


「父が出て行くようになって
 今度は白羽の矢が俺たちに向けられた
 毎日毎日土をさわり・・・勉強をして
 それはそれは小さい頃から
 俺もめんどうな家だなって思ってた
 でも・・・幼稚舎に入ってからは
 お袋もだいぶ明るくなってたらしい
 それは・・ジフ、お前の母さんのおかげだ」

「おじさんが言ってた話だな」

「そう、ジュンピョの親父さんから聞いた
 それからはそういうことだよ
 ジフの両親がなくなって
 俺たちも親元を離れた
 母さんがあそこの家にいる理由が
 どんどんなくなっていったんだよ
 でも・・・俺には手を差し伸べてやることが
 一切出来なかった
 正直うんざりしていたんだよ・・・」


イジョンは顔をしかめながら
ため息をつくように話しおえた
その様子を黙って聞いていたジュンピョが
やっと口を開く


「カウル・・・お前なんかできることあるか?」

「えっ・・・」

「今のままじゃダメだぞ
 お前も一緒に戦うんだから
 何か武器を手に入れないといけねーぞ」

「カウル!!陶芸やってるじゃない!!」

「でも・・・私子供相手に教えてるだけだし
 そんなオッパみたいな芸術とは
 とても離れている代物よ


すると一気に空気が重くなる
ジャンディはその空気を変えるべく
思い切って立ち上がった


「カウルのいいところなんて
 山ほどあるんだから!!
 私が皆に話してくるわよ!!」

「お前馬鹿か!!
 俺たちがどんだけ真正面からいって
 苦労したか忘れたのか!?

「あ・・・あぁ」

「おめーも医者になったんだから
 頭の使い方もいい加減覚えろよな」

「ジュンピョーー!!」


2人の様子に微笑むカウル
するとイジョンが
ゆっくり背もたれから体を起こして
前かがみに座りなおした


「カウル・・・陶芸本気でやってみないか?」

「えっ?」

「一番うちにはわかりやすいから
 ・・・それに俺が一番教えやすい
 俺も一緒に頑張りたいんだよ」


とりあえず、協会の人間に
俺たちの仲を認めさせるんだ
一緒に頑張ろう
そう微笑むイジョンに
カウルは戸惑いながらも
コクリと頷いた
彼らの戦いが始まる


・・・・・・・・・・・


やはり目には目を!!
陶芸一家には陶芸を!!
この作戦が吉と出るか凶と出るか?
皆様に見守っていただければ・・・
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