真 さわやかどくろ宣言 -53ページ目

2017年7月の旅 2日目 松島観光

9h(ナインアワーズ)という宿に泊まった。
国分町近くのカプセルホテルなんだが普通のカプセルホテルとはだいぶ違う感じだ。
一言で言うと余計なものがほとんどない。
ロッカーとシャワーとトイレと洗面所、そしてカプセルだ。
カプセルの中には照明の調光スイッチとコンセントだけで棚もテレビもない。
館内の意匠は良く言えばミニマルおしゃれ、悪く言えば無機質という感じだ。
カプセルはFRP製の丸みを帯びたデザインだし中も適温で快適だった。
シャワーもおしゃれだったぞ。
石鹸は無添加だったし。
 
弱点は無駄を削ぎ落とすことに頑張りすぎたか、館内には荷物をおいたりちょっと座ったりする椅子などがほとんどないこと。
受付カウンター前にベンチがひとつあっただけ。
ロッカー前に丸椅子ぐらいあっても良さそうなものだが無い。
椅子も台も本当に何もないので荷解きや荷造りはロッカー前の床に広げて行った。
 
ではなぜここに泊まったかというと一つは面白そうだったから。
もう一つは大変安かったから。
7月末は結構混むようで、どの宿もなかなか強気の値付けなのだが、ここは週末だけ大変強気な値段設定で平日はびっくりするほど安かったのだ。
なんと2000円です。
ゲストハウスでも2000円は安いほうだ。
 
さて、今日は松島に行く。それ以上のことは特に決めていない。
松島に行くには仙石線に乗らねばならないので、まずは仙台駅に向かう。
仙台駅で売ってたひょうたん揚げ。
丸いかまぼこにホットケーキミックスつけて揚げたものだな。
思ったより皮が厚く、思ったより皮が甘い。 
ケチャップの酸味も合わさって不思議な感じだ。
 
仙石線に乗って松島海岸駅で降りる。
仙台を出てしばらくは地下区間。
その後に住宅地の区間、そして突然山の中みたいな景色になる。
山の中をややしばらく行くと松島海岸駅。
駅から遊覧船の船着き場まで少し歩く。
 
五大堂
まあ、普通の観光地だわな。基本的にワシは神社仏閣の類に興味が持てない。
 
船着き場の辺りにあった松島蒲鉾本舗
笹かまぼこを自分で手焼きできる。
200円。
ちょっとびっくりするほど柔らかくてうまかった
 
スタンダードと思われる松島一周的なコースの船は大型船。
塩釜行きの船は中型船って感じ。
塩釜行きの方がすいてるし、塩釜観光してもいいし、塩釜からなら複線だからJRの本数も多いのだ。
よし、それがいい、そうしよう。
 
 
 船の後部デッキにずっと居た。
こういう風景が続く。
遊覧船と言うにはキビキビとした感じで快調に進んでいく。
 
 変わった形の岩がたくさん。
「日本三景だから是非」と昨日行った日本酒バーのマスターに言われて松島に来たわけだが、なかなかエエですな。
 
 塩釜の船着き場に到着。
まずは船着き場の建物マリンゲート塩釜に入る。
 

2017年7月の旅 1日目 宮城の地酒バー 蔵盃ほか

無事にホークスが勝利をおさめたので退却。帰りのバスは100㍍以上並んでたので仙台駅まで歩く。そして仙台駅を通り越してあらわれた立ち飲みが酒蔵大沼。券売機で買う方式。イイ感じの立ち呑み。おすすめのアテはと聞くと焼き明太子とのことで発注。

 
そして仙台の中心的な歓楽街である国分町へ。
札幌市民がすすきの交差点のニッカの看板を見て飲みに来たぞって思うように、仙台市民はこれを見て飲みに来たぞって思うのだろう、多分。
 
酒店とは言うもののタバコがメイン。私の大好物の飲みくらべセットがあったので所望。タバコを吸う客が多く煙い。
 
よその町に行ったはずなのに串鳥があってなんか凹んだ
 
 
今回は行けなかったけど良い感じの文化横丁
 
30軒ぐらいある宮城県の酒蔵を全部網羅しているとのこと。小さいビルの3階へ階段で登る。
 
わしの大好物な飲み比べセット
さっき飲んだ栗駒山とラベルの色が違う。夏酒とのこと。
 
非常に的確なアテ。揚げかまぼこと大豆とトマト。
 
極端に甘い酒と辛い酒が飲みたくなって頼んだのがこれ
 
追加で頼んだシャークナゲット。サメ肉のナゲット。さっぱりした味
この店は大変居心地が良く気に入った。
そして先客が帰ったタイミングでマスターに相談をした。
自分はよそから来た観光客である。そして明日は松島に行くか、仙台市内にある各種博物館を回るかで考え中である。地元の人間としてはどちらがおすすめであるか、とな。
 
マスターの回答は「やはり松島は見てほしい日本三景だから」とのこと。日本三景って言葉は強いなー。で、明日の予定も定まったので退却。
 
帰りに見つけた良い名前の酒場
恐ろしくて入れない

2017年7月の旅 1日目 楽天対ソフトバンク

ここ数年、西日本ばかり旅していたのがなぜここに来て仙台なのか。その答えのひとつはこの日の楽天対ソフトバンク戦なのだ。
 
コボパーク宮城は楽しそうだなというのが一つ。広島のマツダスタジアムまで行った時は大変楽しかった。それに近い雰囲気をなんとなく勝手に想像し、いずれ行きたいなと。
 
私は福岡ソフトバンクホークスのファンだと言うのも一つ。マツダスタジアムでは広島対横浜をビジター応援席で見た。ビジター応援席は大変楽しい。周りが見渡す限り真っ赤な中、青いタオルを首から下げて乗り込むのはエキサイティングなのだ。
 
そしてこの日が珍しい平日デーゲームだと言うのがもう一つ。7月下旬の平日3連戦の最終日がなぜかデーゲーム。夏休みゆえか。
 
というわけで仙台港に降り立ったときからダイエーホークスの帽子とTシャツで武装した私は颯爽と港湾地帯を歩き、JRに乗り、ずんだ餅を食い、そして仙台駅からコボパーク宮城に向かって歩いた。
 
最初は仙台駅からのシャトルバスに乗ろうかとも思ったが、列があまりに長くやめた。距離は約2キロ。まあ、歩きます。
 
楽天ヘルメット型自販機。背番号10は10人目のメンバーであるファンを意味するとのこと。ロッテもそんなのあったな。どちらが先かは知らない。

 
改修して改修して頑張ってますって感じだ
 
監督とかコーチとかのもあるのがエエな
 
スタンド裏で焼いてるピザ。ピクルスも美味かった。
ビジター応援エリアからみる球場
 
 
この日はホークスの勝利。特記事項は私の後ろに座っていたおじさんが大変な美声の持ち主だったことだな。この日のホークスは東浜という投手が先発だったのだが楽天の攻撃になると毎回このおじさんがいい声で「絶対勝つぞ東浜!」って叫ぶのだ、7回まで毎回。
なんか野球の応援って無心になれるからいいよなと思った。

2017年7月の旅1日目 仙台 村上屋餅店

仙台港に着いた。近くのJR駅に行くバスは10分ぐらい待つようだ。タクシーに乗って運転手さんと喋るのもありだが、まずは歩くことにする。

工場や倉庫がまばらに広がる港湾地帯を進むと、なんかでかい建物が見えてきた。夢メッセ宮城というものらしい。見本市とか会議とかやるところらしい。それにしても何で夢とか名前につけるかな。

 

夢メッセを過ぎてもう少し行くと三井アウトレットが見えてきた。それを過ぎると急に普通の市街地になり、そして中野栄駅に到着。ここからは仙石線で仙台駅の一つ先の終点あおば通に向かう。ここでロッカーに荷物を入れる。ロッカーのカギがバーコードってのは経験ありだが、ここはSuicaで金を払い、それがカギとなる。

 

荷物を置いて身軽になり向かったのは村上屋餅店

食べログの評価が私が見たときは3.58で口コミが115件。ずんだ餅の名店らしい。この店はづんだと表記するんだと。

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「三色餅」はごま・くるみ・づんだ、「づんだもち」はづんだ3つ。どうするか迷っていたところ、お好みの数でできますよとのことでづんだ2のくるみ1にしてもらった。

食べると、づんだはなめらか、くるみは濃厚。餅は柔らか。非常にうまい。

 

ただ、一つ難点がある。この餅は筒状のものを寸胴切りにしたタイプだ。たまに串団子であるじゃないですか。球体じゃなくてペットボトルの蓋を3つ4つ並べて串に刺したような奴。写真を見ての通りで、もちろん残念な串団子のあれよりも直径は大きいし、厚さは薄い。しかし、これは手で丸めた球体ではなく、エッジのあるタイプの餅だ。

 

なんか、ちょっとがっかりしたのだが。期待しすぎたのだろうな。はぁ。

非常に美味そうでしょ。実際美味。これで餅が…。
もう言いません。
 
さくら野百貨店。仙台駅前のデパート。今年の2月に突然閉店したんだと。
 
そして、さくら野百貨店の裏通りはいい感じの飲み屋がちらほら。
 
悲しい貼り紙
 
センター街
若いころのジャンボ鶴田を思い出した
 
仙台駅にも七夕

2017年7月の旅1日目 太平洋フェリー

突然ですが、今回の旅で私は苫小牧からフェリーに乗るのです。

随分昔、仙台経由名古屋行きのフェリーに乗った。あと、別の時に名古屋から仙台経由で戻ってくるのにも乗った。で、今回は仙台までのフェリーに乗ります。
 
苫小牧までは札幌駅から苫小牧のフェリーターミナル行きのに乗るのが普通だと思うのだが、新千歳空港から苫小牧のフェリーターミナル行きのバスに乗ることにする。札幌駅からのバスはフェリーターミナルまで2時間ぐらいかかるんですよ。高速降りてから街なかを通ってフェリーターミナルに行くのだ。フェリーターミナル客専用にするほどには需要がないから、住宅地経由にしたのだろう。そしてワシは2時間乗り続けるのが嫌なので新千歳経由にした。
まず新千歳空港に行き買い物などしてからフェリーターミナル行きのバスに乗ります。新千歳空港からフェリーターミナルまでは約40分。
 
新千歳に着いたらついつい呑んでしまった。

 
苫小牧のフェリーターミナルは新しくなっていた。明るい建物。
 
フェリーターミナルから左手が川崎近海汽船
 
正面が太平洋フェリー
 
右手は商船三井フェリーかと思ったらなんか違うな。太平洋フェリーだ。
 
今回乗った船はきたかみ。太平洋フェリーは苫小牧仙台名古屋を結ぶので船の名前は北海道、宮城、愛知のでかい川。あと2隻はきそ、いしかり。
 
きそといしかりは新造船に置き換わったが、きたかみは昔の船。ま、昔と言っても船の場合は寿命は国内では30年くらいか。30年頑張った後に外国でもうひと頑張りというのはあるが。
 
確かに古さはある。今回乗ったA寝台はテレビ付きだが勿論ブラウン管だし、コンセントも無かった。最近は夜行の高速バスにもコンセント有りが増えてきているのに、だ。
 
そして、きそ・いしかりは苫小牧から仙台を経由して名古屋に行くが、きたかみは仙台まで。苫仙専用船なのだ。
 
ただし、その辺りは太平洋フェリーもわかっていて、きたかみは他の2隻より値段が若干安い。夕食バイキングも品数を少し減らして値段を安くしている。
 
で、今回は色々なものがどのぐらい削られているのかということも見たいと思った。
 
夕食バイキング。好きなように取った結果茶色い食べ物ばっかりだ。カップ酒は売店で別途購入。酒は売店で買えば持ち込みOKとのことだった。
この日は夏の繁忙期料金に入る前日だったのもあってか満員という話だった。本当に満員なら701人乗っていることになる。本当にびっちりではなくても650とか700弱は乗っているのだろう。船内はどこもにぎわっており、レストランも長蛇の列だった。新千歳で弁当を買っていこうかとも思ったが、船に少しは金を落とそうとか、弁当を食べる場所の確保とか考えたらバイキングになった。
料理の質については、その場で焼いてくれるステーキというのが他の船の名物だったが、きたかみにはない。レストランの隅でジュージュー焼いてるから美味そうな匂いもするし楽しい演出ではあったが、まあそんないい肉でもないのは明らかだったしな。というわけで前からそんなすごくもないので特に悪くなった感じはない。
 
そして、これは頑張っているなと思ったのは座席への案内やご飯を盛ってくれるなどの人員配置やちょっとしたサービス。これは前と変わらなかった。経費節減には人を減らすのが早いのだろうけど、これを削ると他のフェリーと一緒だもんな。
 
 
ロビーの階段に立てかけてあった顔出しパネル。インスタグラムの影響がこんなところにも…。わしはインスタやっとらんけどな。イイね10万件ってのが雑で趣深い。
 
 
ラウンジショーが始まる前。ラウンジショーも太平洋フェリーの特徴の一つだが続いてた。この日はピアノとサックス。ラテンの曲やジブリの曲とか、たいていの日本人が知ってそうな曲を選んでの一時間。ファミリーコンサートって感じ。普段はこういうの聞かないけど、たまにエエなと思った。
 
朝の甲板。飛行機を降りたときに現地の気温を感じるが、船は翌朝デッキに出たときに気温の違いを感じる。
 
仙台のフェリーターミナルにはこんな飾りが。まだ7月下旬だったが、もう七夕が。エエですな。
 
 
 

2017 年1月の旅6日目 菊正宗 中華街

今日は最終日だ。神戸空港からの飛行機で帰るのだ。というわけで神戸市内を散策。
まず、菊正宗の資料館に行った。また行った。2度目か、3度目か。ワシの好きな大手蔵は菊正宗だ。月桂冠、松竹梅、白鶴、黄桜、大関、剣菱、色々試したが結論は菊正宗となった。普段は一升瓶の本醸造を呑んでいる。ピンクの箱のピンよりも一升瓶の方がやはりエエなあ。札幌では見かけないしぼりたてギンパックは通販で取り寄せた。旅先のコンビニでこれまた札幌では売っていない香醸の紙カップを見るとすぐ買って宿で呑んでしまう。そのぐらいにはキクマサ好きなのだ。で、また来た。

 
 
ここのお土産屋で買って宅配してもらった酒。他にも何点か買った。
 
さて、三宮まで出て山田酒類販売に向かうがなんと休憩時間にかぶっていて断念。2時までランチで5時に再開というのはよくあるが、ここはランチ客は来ないので9時から20時までの営業時間のうち、12時半から2時間が休み。それにしてもこのロケーションの良さ。商店街のアーケードを海側に折れるとポートタワーが見え、そして山田酒類販売だ。昼酒呑んで出てきたらすぐに商店街とポートタワーが見えるとも言える。
 
というわけで神戸の中華街に初訪問。横浜ほど広くなく、長崎ほど小さくない。ちょうどいい感じだ。
 
店舗の外に立ち食いスペースのある店が多い。小さい量の麺や飯を喰ってしまう。食べすぎだが普段食べられない味だから食いすぎてもいいのだ。仕方ないのだ。北海道弁的に言えば、食べらさるのだ。だからいいことにする。神戸の中華街はまた行きたいわ。
 
空港で買った土産。これ、小さくてちょうどよい。
 
写真が前後したが、神戸の空港。スカイマークで千歳へ。
これで1月の旅はおしまい。

2017 年1月の旅5日目 神戸 醸し屋 守破離

神戸なのだ。夜の神戸は初めてだ。いつも神戸は日中に訪れる街で、神戸に泊まったことはない。だから毎回昼から飲める山田酒類販売に行き、そしてすっかり満足してしまう。
さて、まずは醸し屋
日本酒バーで検索したら出てきた。
ごちゃごちゃっとした飲み屋街のビルの地下。いい感じだ。
兵庫の酒をとお願いするとこれが出てきた。スルスルと呑んでしまう。そして、お通しが絶妙。どうせ酒飲みなんだから、アテはほんのちょっとずつでええんですよ。うまいもんをちょっとずつです。さっぱりしたあえ物とうま味のある煮凝り、そして食べるのに少し手間がかかる蝦。手間がかかる食べ物はイベント性が高まります。もちろんすんごい手間なのはダメだが、ちょっとの手間は手慰みにもなるし、ちょうどいいと思うんですわ。そんなこと言ってる人、他に聞いたことはないが。後、焼き味噌もうまかった。
 

 
 
 
次が守破離。関西には少ない、ホッピーやキンミヤを飲ませてくれる店とのことで行ってみる。ここもごちゃごちゃっとした飲み屋街のビルなんだが、3階。もちろん上ります。
 
 
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アテは美味いし酒も色々あるし、これまた良い店。また来たいと思う店。こういう家庭料理の延長的な感じながら、酒飲みが食べたいものが的確に出てくる店ってのは理想的。で、いい感じに酔ったので退却。
明日は最終日だ。

2017 年1月の旅5日目 京都 祇園花月

このあと京都へ行く。
神社仏閣は巡らずに祇園花月という劇場へ行く。
この日のなんば花月と祇園花月の演者を見比べて、「あぁ、ワシが行くべきは祇園だな」と。ということで京都に向かう。
 
で、阪急梅田なのだ

 
車窓風景
 
出し物は上記の通りであります。ボケてるけど。
祇園がナルシストネタでギャロップはハゲネタ。ナルシストネタはノンスタイル、ハゲネタはトレンディエンジェルがいるわけだが、そこが空き家になった瞬間にとって代わり猛烈に売れる可能性はある感じ。
順子ひろしだって、ひろしが70過ぎてから売れ始めたんだしな。
売れる売れないって不思議だ。
 
チャンバラJAPANは、チャンバラトリオの芸を引き継いだ中堅・若手ユニットということらしい。
チャンバラJAPANは初見。チャンバラトリオ自体も子どものころに演芸番組で見たぐらいで、「ああ、張り扇の…」ぐらいな感じ。実際に見た感想は面白かった。張り扇のくだりとかはもちろんしょうもなくて面白いのだが、そうではなく出し物として面白い。迫力ある殺陣とちょっとしたストーリー、そしてしょうもない笑いが10分間にパッケージされとるわけだ。
そして、これは生で見た方がずっといい。
 
村上ショージは黒いタキシード姿で登場。ああ、村上ショージだなぁというタキシード。それだけで嬉しくなった。内容は不条理漫談といった感じ。やはりネタは劇場じゃないと見れないので大変満足した。
 
のりおよしおもよかった。実は中高生の頃大好きだっのだ。漫才ブームの頃、クラスの連中はツービートだ、ぼんちだとアイドル的な人気に引っ張られていたが、自分はのりおよしお一本だった。伝統的なボヤキ漫才の形を取りながら、途中から今でいうキレ芸に入り、更に自分の世界に入り込んで加速していくのりお、それをなだめるという体ではあるが実はのりおを加速させる触媒の役割を担うよしお。最高じゃないか。あと、のりおの話が脈絡なく次々と移行していくのも好きだった。
でも、のりおよしおが好きだというと「エエッ」と驚かれたり「あぁ…」と納得されたりだった。そう、少数派だった。中学生の自分は、なんで人々はこの素晴らしさがわからないのだろうなんて思ったりもした。
 
今見たのりおよしおは円熟の芸だった。もちろん、基本は昔と同じでボヤキ→キレ芸→脈絡なく移行→よしおが宥める体で結果として焚きつける、という流れだ。そして一気呵成に行くところは同じなのだが、ふっと一息入れるような、流れが緩やかになる場面もあることで、より楽しく感じた。
ま、のりお66歳、よしお64歳だそうだし、自分も中年男性だからな。
 
ここで中入り。予約してあった弁当を食べる。弁当セットが安かったもので。
 
このイラストがどれだけ似ているのかはよくわからない。弁当を食ってるうちに新喜劇スタート。この弁当とチケットのセットは座席が指定できなくて、行ったらなんと一番前の真ん中の席だった。最前列で村上ショージやのりおよしおを見られたのは大変幸せなことだ。
 
新喜劇は子どものころにはテレビで見たことがあったが、最近は全く。出てくる人たちも正味な話が山田花子以外は知らない人ばかりだったが、いや楽しかったですわ。時間は計ってなかったけど、45分か50分かぐらいだったと思う。時間が絶妙だ。そのぐらいの時間なら初めて見る芸人さんでも飽きない、そしてそのぐらいの時間があれば初めて見る芸人さんでもその人の面白さが発揮できる。3分で笑わせる笑いもあるが流れの中で笑わせる笑いもあるよな。
平日の昼ということで、客入りもそこそこだったが、のんびりした雰囲気で楽しめた。
 
さて、この後は京都にも気になる立ち飲みなど数多在るが、駅に向かうことにする。この日の宿は神戸なのだ。神戸にはいきたい店がありましてな。

2017 年1月の旅5日目 岩田屋大衆食堂 

大阪に着いた。

なんばOCAT。
大阪シティエアターミナルでOCAT。
冬なのでまだ、空が暗い。
イングレスしながら南下していく。
なんばの南は西成区です。
 
目的地は新今宮駅ガード下の岩田屋大衆食堂。
好きな店なのでこっちに来たら毎回行くのだが、定休日だったり、臨時休業だったりでなかなか行けなかったのだ。
で、今回は満を持しての訪問。
マグロのすきみとかがおしぼりでものせるような皿に載って出てくる。
右上の小皿には予めグルタミン酸ナトリウムがサラサラっと入っとる。昆布醤油を擬似的に再生するわけだ。
 
大変満足だわ。
 
朝8時から呑んでる身としては「社会に貢献」という言葉は厳しく響く。
 
イングレスしながら歩くうちに見えてきたあべのハルカス
 

 
 
 
下から仰ぎ見る。
さて、この日は京都に行くのだ。
何で行くかはまだ決めてない。
JRで行くか阪急か京阪か考える。
 

2017年1月の旅 4日目 松山市 ニュー道後ミュージック

一昨日はAQK、昨日は広島第一、そして今日はニュー道後。

初めて行く劇場だ。温泉場の劇場。
ワシは40代に入ってからのストリップだから温泉場のストリップも知らないのだが、若いときに登別でストリップの看板を見た記憶はある。
 
現存する温泉ストリップは四国の道後と北陸の芦原、そして熱海と福島にあるらしい。熱海と福島は、ほぼ同じ人が固定で出てる模様。
 
ニュー道後ミュージックは土産物や飲食店が集まってるアーケードからちょっと外れたところにある。もっと進んでいくと風俗街らしい。ここの劇場は夕方スタートで演者は3名の4回公演らしい。入ると1回目と2回目の間の休憩中だった。
 
1人目 朝倉さりな
2年前の1月に東大阪市の晃生ショー劇場でデビュー。デビューの日ではないがその時に見ている
もうガチガチに緊張していたのを覚えている。だから、2年頑張ってきて今はどんなかなぁ、と。
 
開始のアナウンス等が終わりスタート。2年前よりふくよかで、あの頃よりエロい体つきの朝倉さりなが登場。ゆったりと踊り出す。自然な感じの笑顔がよい。2年前は笑顔もきつい感じだったもんな。のびのび踊っている姿を見て、なんか感無量って感じだ。選手でも役者でも芸人でも同じだが、成長を見るのは嬉しいものだ。況んや踊り子おや。
 
ポラタイムで、デビューの時と比べてのびのびと踊っている姿を見て嬉しい、というようなことを伝えた気がする。
トークもスムーズで成長を感じた。
こうしてはまっていくんだろうなとも思うがw
 
2人目 さくらみみ
小柄なお姉さん。手にマイクを握り、もう片手にポータブルアンプを提げて登場。秋葉原とかの路上アイドルといった様子。独白の形で「今日は秋葉原から松山にやって来たよ」「あれー、道に迷って道後温泉に来ちゃった」みたいなことを言いながら脱ぎだす。たいした数は見ていないが、これまで見てきたストリップの定型とは明らかに違う感じだ。でも、それも有りだと思うのだ。ストリップを見て思うのは、ここは表現の場だということだ。ストリップだから勿論エロいのだが、女性の体の美しさを押し出す人もいれば、ストーリー仕立ての人もいる。自分で縛ってぶら下がる人もいるし、スルスルと天井に向かって登って行く人もいる。始まって10分ぐらい脱がない人もいた。着物もあればドレスもあるし、アラビア風とかほんとに色々だ。エロささえ確保されていればかなり自由度の高い表現の場なんだと思う。
 
そして最後は自分の曲「きゅんきゅんすとりっぱぁ」で踊って締め。
なんかスゴいの見ちゃった感じだ。
独自の進む道を決めた人の強さを感じた。
 
3人目 白咲かのん
細いお姉さん。とても細い。
ここの劇場はポールダンス用の棒があって、それを活用した動きが散見された
ここはのんびりした感じで楽しい劇場だった。また行きたい。
 
では、去ることにする。路面電車で荷物をコインロッカーにいれてある大街道へ向かう。
 
荷物を取ってから大阪なんば行きのバスに乗る。JR四国バス。トイレ有りのせいか高速道路サービスエリアでの休憩がなかった。途中で降りられた方が息苦しくなくて良いのだが。
で、大阪はなんばのOCATバスターミナルへ到着。