Q【質問】
いつもスーパーで御社の「とやまブラックラーメン」やうどんを購入しています。
とても美味しいので大好きです。
最近心配な事があるので問い合わせをさせていただきました。
製造で使用されている原材料の産地はどこのものでしょうか?
独自で放射性物質の検査は行っているのでしょうか?
動物エキス等の原材料が気になっています。
なぜなら汚染された可能性の土地の牛や豚からも放射性物質が検出されているからです。
ストロンチウムやプルトニウムは検査されていません。
微量だとしても暫定基準値以下だと野菜やお米は出回っています。
そして小麦粉の原料である麦からも検出されています。
日本の暫定基準値は原発事故後引き上げられ、とても高い値が適応されています。
微量であっても放射性物質が含まれたものは 子供達には食べさせたくありません。
安心して購入したいので御社の放射性物質に対する取り組みを教えてください。
よろしくおねがいします。
A【回答】
お尋ねの件について、回答申し上げます。
①弊社では、現在のところ、独自に使用原材料の放射性物質の検査は致しておりません。
②ブラックラーメンの麺の主要原材料の小麦は、アメリカ、カナダ産となります。
添付スープは、スープメーカーにて製造してもらっております。
ご心配されているエキス等について、原材料規格書を確認しますと、ポークエキス、香味油、チキンエキス等に原産国が「日本」と記されている 豚、鶏由来の原料が使用されております。
この点につきまして、スープメーカーに問い合わせましたところ、国内の産地まで特定するのは困難であるが、出来るだけ調べてみる旨の回答を頂きました。
(エキス等の原材料は、1次原料、2次、3次原料と、かなり複雑に調合されており(加工度が上がっており)、 また、原材料の調達事情(干ばつ、不作等の自然条件)により、産地を調整することもあり得ると想像されます。)
③ 加工食品の場合、原材料に含まれる放射性物質が、調理・加工を経て、製品にどの程度残存するのか、弊社で独自に実証することも不可能です。(放射性物質を含んだ物を取り扱う事ができません。)
製品を出荷する前に放射性物質の検査をすることも考えられますが、弊社の製品のように、製造後4~5日で消費期限を迎える製品(日配商品)の 場合、検査機関に提出し、検査結果が出るころには、消費期限を過ぎていたり、消費期限間際になってしまいます。(実質的に出荷することができません。)
専門機関や研究機関の知見を待つよりほかないと考えます。
④ ただ「良い原材料から、良い製品が出来る。」は常識的な考え方で、今後弊社製品の主要原材料で国内麦を使用する場合には、放射性物質の検査を実施(または検査証の提出を求める)をしたいと考えております。
尚、弊社で製造しております、ゆでうどんの主要原材料の小麦は、オーストラリア産となります。
⑤スープの原材料原産地については、メーカーより追加情報がありましたら、追ってご連絡致します。
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先ほど、下記の通り、回答申し上げましたが、⑤のスープ原材料の原産地について、メーカーより回答がございました。
やはり、これ以上遡っての調査は難しいとのことです。
牛や米のようにトレーサビリティの仕組みが法制化されていないため、豚や鶏については、流通履歴が残っていないためと推測いたします。
(牛に関しては、トレーサビリティの仕組みがあったのですが、汚染牛の流通が防げなかった、というのが実情ではあります。)
暫定基準値の引き上げに関しては、原子力事故が発生した場合の緊急時の措置ということになります。
(平常時の基準のままでは、ほとんどが基準逸脱となり、出荷出来る物が無くなり食糧不足となって、更なる買いだめや出し惜しみなどのパニック になる恐れがあるからと推測いたします。そのため、「直ちには健康危害をもたらさない」範囲で暫定的に基準値が引き上げられたと理解しており ます。自然界からも放射性物質を摂取しているとはいえ、出来るだけ摂取しないに越したことは無いと思います。(私見含みます))
県内でも、民間会社が放射性物質の検査業務を受託するところが出始めていますので、弊社といたしましても、どのような対応が可能か検討して参ります。