おはようございます。
大阪・関西の演劇の【劇団五月(さつき)】です。
今日は衣裳についてお話ししますね。
下の写真は「芝浜の財布」という当劇団でいう十八番(おはこ)的お芝居です。
小さいので分かりづらいかもしれませんが、上の写真は浴衣をきています。
数年後のシーンがその下の写真ですね。
舞台転換のあと女将さん役の着物が変わっていますよね。
転換の間は幕を引き、別の役者が前で時間の経過をしめす一人芝居をします。
(これも見事な演技なのです・・・いつか紹介しますね☆)
そのわずかな時間で、左上の浴衣の上に藤色の着物を着付けて帯を締め、黒羽織りを羽織ります。
もちろん舞台そでには姿見もなく、手伝う人もいません。
いかに早く、身に着け見苦しくないように・・・と、日々劇団員としてこんなことも稽古しています。
また写真の団長である青野も、一人で着物を着つけて、キリッと角帯を締めます。
そして、魚屋なので着物の裾を走りやすいように角帯の間に、はしょっています。
こんな着物姿の男女は昨今では見かけることが少なくなりましたが、私たちが訪問する老人ホームの入居者さんにとっては幼いころ、父と母、祖父に祖父母は着物姿だったこでしょう。
これが日常の姿だという方もいたでしょうね。男性のまげは結ってないとですけれどもね。
だから、着付け姿も所作もおかしければ、観る者の心が興醒めし、純粋に芝居を楽しめなくなります。
芝居の演目が決まれば浴衣や着物で稽古し、50センチほどもある袖丈に苦心しながら、より自然に見えるように励んでいます。
ちなみに、平安時代から女性は小袖を着ており、それが昭和初期までそれが続いていたのですから日本人にとっては馴染みが深く、憧憬の念もあるのが頷けますね。
それではまたね。
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