元プロ野球選手、伊良部秀輝氏が自殺により死去。

伊良部と言えば、自分の1学年上で、さらに高校は同じ香川県。

うちの学校は彼の出身校の尽誠学園とは対戦してないが、甲子園に出たこともあり、豪腕投手として有名だった。

以前ココリコの遠藤が伊良部について語ってた。

遠藤は香川県の藤井学園寒川高校野球部(野球特待生)の出身。

年齢は確か自分と同じ。

中学の時に練習試合で伊良部と対戦。

その当時から伊良部は大人のような体格をしており、見るからに恐ろしい感じだったと。

遠藤のチームの四番が打席に入った際、その打者に向かって自分の頭を指差し、頭にぶつけると予告。そして本当に頭にぶつけたと。

伊良部の球は速く、よけきれるものではなく、頭にデッドボールを受けた打者は倒れこむ。

監督がベンチを飛び出し、審判に抗議すると同時に伊良部に対して注意をすると、

『なんじゃお前、おい!!かかってこんかい!!』

と大人の監督を威嚇したと言う…。

(゚ □゚;)

月日が流れ、お互い高校生になり、

またまた練習試合で対戦。

伊良部の本拠地、尽誠学園のグラウンドで。

当時の藤井学園寒川高校は、遠藤を推薦で取ってるぐらいだから野球部に力は入れてたと思うが、強豪校と言うわけではなく、すでに甲子園に何度も出場してた尽誠学園との差は歴然。

遠藤は名前が珍しいこともあり、伊良部の事をなんとなく覚えていた。

しかし弱小相手に伊良部が登板することはなく、対戦はかなわなかったらしい。

試合前の整列。

選手全員がホームベースに集まり、両監督がベンチ前に立って挨拶をする。

しかし伊良部はベンチの奥でふんぞり返っている(((・・;)

ひとりだけ挨拶に出てこない(((・・;)

もはや監督ですらコントロール出来ない存在だったらしい(((^^;)

さらに試合中、尽誠学園のグラウンドなので、当たり前のように同校の生徒が通る。

ある女子生徒がグラウンドのレフト後方を通りかかったとたん、一塁側ベンチにいた伊良部がグラウンドの真ん中を横切ってその女子生徒の元へ走って行く。

審判がタイムをかけ試合を止める。

試合中かい(((・・;)

で、一通り話をしてまたグラウンドの真ん中を横切ってベンチに戻る(((^^;)

その後もまた同じことをして、ベンチに戻ると思いきや、バットを持ってネクストバッターサークルへ(゚ □゚;)

どうしようもないので監督が代打伊良部を告げる(((^^;)

打つのはからっきしダメらしく、三球三振でベンチへ(((^^;)

女子の前で打ちたかったのね(((^^;)


伊良部とは、

こんなやつだったらしい。

元阪神監督、現楽天監督の星野仙一氏の言葉、

本当は繊細なやつ。虚勢をはって自分の弱いところを隠していた。

多分本当にそうなんだろう。

悪態つきながら40歳まで野球をやってた。

本当は野球が好きで仕方なかったんかな…。

ご冥福をお祈りします。