2周忌
亡父の2周忌もあと1週間先に迫った。退職後久しくなっても自宅で開く新年会に集まった教え子から今年もお歳暮が寄せられた。死亡推定時間の前後、病院との連絡がつかず、みとる者がいない状態での死去となったため、今でも家族の悲しみは深い。数々のお歳暮のほか、故人が好きだった、酒や菓子(和菓子、洋菓子)、果物の類も仏壇に供えた。
今年は、4月から他県の仕事先を切り上げ、老母の介護にかかわってきた。食事や散歩、通院、財産管理など、サポートしているが、動ける今を利用して、何度か温泉旅行をしたほか、遺産処理の必要書類の収集や墓参りを兼ねて、亡父の郷里を家族で旅をするなど、これまでにないほどゆっくりと、昔を語らう時を過ごすことができた。「仕事より家族」という選択は、異論はあるかもしれないが、私にとっては、「本当によかった」、と実感している。
登記名義の移転を自己流で完了した
昨年は、老母をサポートしつつ、亡父の葬式や相続税の申告のため、遠方の仕事先と自宅の行き来が続き、大変だったが、何とか期限内に、税務署に自己流の申告書を提出できた。しかし、金融機関などに対する諸権利の名義変更や不動産類の権利移転の手続きまでは手が回らなかった。
4月以降、介護にかかわりながら、自宅ベースで生活するようになり、引っ越しの騒動が一段落した6月から時間に余裕ができた。そこで、遺産があった金融機関などと折衝し、各機関が要求する書類 (どこでも同じというわけではない) を整え、9月までに完了した。
次いで、決まりごとの多い登記の申請 (例えば、相続関係図を作成する場合、遺産分割協議を経由したときは、相続人の名義の前に、「相続人」ではなく「分割」と表示する） を、多少勉強し、法務局の支部でチェックしてもらって、複数の不動産に関する名義変更の申請を、各管轄支部へ郵便で提出した。昔の格調高い「権利証」に慣れているわが身には、返送されてくる今風の「証明書」がなんともお軽く感じられる。
ともあれ、亡父の2周忌を迎える前に、遺産の処理を完了させることができ、ほっとした。
越後湯沢にある「文学の道」を歩いてきた
10月22日、越後湯沢へ出かけた。リゾート施設や温泉には関心はないが、川端の「雪国」の舞台がここであることを知ったからだ。宿は、もちろん「高半」。台風のため、初日は雨、2日目も暴風雨に見舞われ、外出は困難。やむを得ず、ホテルの中にある移築された「かすみの間」を見学。川端が執筆した当時の調度の配置ではなかったが、説明文を参考にあれこれ想像をめぐらした。寄付された川端関連の収集資料や雪国の映画のロケの資料も参考になった。3日目は、台風一過で晴天。10時に宿を出て、川端が散策した村社の「諏訪社」を出発点に、文学の道の案内板に従って歩いた。歴史民俗資料館「雪国館」の展示も理解を助けた。
川端の執筆の経緯に触れることができ、川端が、私にとって近い存在になった。
おみくじをひきにいく 2016年11月の就活報告会
11月某日に2年ゼミ生と3年ゼミ生を対象に、4年ゼミ生を招いて、就活懇談会をそれぞれ開催した。13時10分からの2年ゼミは、Ｋ君とＮ君が、14時55分からの3年ゼミはＩ君が報告者になった。
Ｋ君は、「6月から就職活動を始めて、大学がお膳立てをしたＭホテルにも出かけて内定をとった。さらに、マイナビやリクナビを使って、「土日が休みになる」、などキーワードで検索し、これはと思う会社を訪問し、面接試験をクリアーして、Ｋ生協、Ｉ農協、Ｋ製薬、Ｓ運輸、のほか地元の会社2社から内定を獲得し、最終的には、Ｋ製薬に決めた。就活のため、特に勉強してはいないし、問題集も買ってはいないが、自然体で対応したら内定が取れたという感じがする。ただ、会社訪問の際、社員が説明したことには注意を払い、記憶しておき、面接時には、それを繰り出し、1次面接で答えられなくても、「次の面接までに調べておきます」と答えればよく、2次の面接の直前にネットなどで調べて面接に臨んだ。例えば、農協の面接では、「ＴＰＰについてどう考えるか」聞かれて即答できなかったが、面接でははねられず、次の段階の面接へ進み、内定がとれた。内定の絞りは、「①全国転勤がないこと、②給与が比較的高いこと、③週休があること」などを基準にした。自分としては満足できる活動だった。」と述べた。Ｋ君は、在学中の学費をバイトで稼ぎ出すような努力家であり、口が達者で、物怖じすることがない点が、いい結果を生んだように感じられた。
Ｎ君は、8月から就活をはじめ、Ｔ不動産販売会社に内定を取ったが、「農協は準公務員といえるので第一志望だったが、最終面接まで行きながら、これを落としたことが痛かった。農協では、「どんなサークル活動をしていたか、楽しかったことは何か、銀行と農協の金融活動の違いはどこにあるか」など聞かれたが、緊張感から答えられなかった点が敗因と思う。面接の準備は軽視してはならない。また8月の始動は遅すぎた。早く始めていれば、警察官にも挑戦できただろう。」と述べた。
Ｉ君は、「Ｓ県警に内定を取った。警察に絞っていたので民間は受けていない。試験の準備は、4月に、1次の筆記対策として、「数理処理や古文・現代文、政経、日本史、英語、などが入った警察官試験用の問題集」を購入し、何度か回した。小論文は、Ｓ県警は800字で「10年後の自分がどうなっているか」書かされた。Ｏ府警は、400字くらいで「最近のニュースで自分が関心を持ったことについて書きなさい」といった課題だったように思う。2次の体力テストについては、中高でスポーツをやってきたが、大学ではやっていなかったので、1次試験のあと２次試験までの間、体力を回復するため走った。Ｓ県警は、ダッシュして何メートルまで行けるか測定するが、100メートルを超えれば、体力テストは合格だ。自分は超えた。3次の面接は、Ｏ府警の面接を落ちたこともあって、ネットで探したＮ市内の個人業者の面接トレーニング(1回で１万円程度)を受講した。Ｉ君の面接状況を撮影したビデオを見ながら、姿勢や答え方など指摘を受け、質問一覧ももらったが、ここから質問が出た。高校卒業時に警察官を受けたが、この時は落ちて大学に進んだが、雪辱できてうれしい」と述べた。Ｉ君は、理数系が得意だったといっており、文系の学生にとっては鬼門になる数的処理の対応力が高かった点、また、各段階の試験に対し周到な対策をしたことが勝因になったといえよう。
報告会が円滑に流れるよう、和やかな雰囲気になるように、「さとっち」が、お菓子やお茶を準備し、気配りをした。15時過ぎに、3年ゼミ生の卒業アルバム用の個人撮影とゼミの報告会の撮影、16時過ぎに4年ゼミ生が集まり、集合写真の撮影が行われ、本日のイベントは無事終了した。
胡散臭そうなメールが来たよ。ヤフーを騙ってるね。
胡散臭いね。クワバラクワバラ
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