本件に関してこのブログにも数多くのご意見を頂いております。参考になるコメントばかりで医療現場に疎い私にとって目から鱗が落ちる思いです。アクセスも連日150件を超え続けており、アメブロランキングも1000番台(85万人中)にまで上昇し、皆さんの関心の高さをひしひしと感じております。


最近の議会については、前回書いた議員協議会以降は大きな動きはありません。更に言えば、動きたくても動けない状況が続いており歯がゆい思いをしております。その理由は以下の二点です。といっても手をこまねいて見ている訳ではなく、無い知恵を振り絞っているところです。


①保守系会派が議員の半数(15人/30人)を占めており、彼らは今回の経営断念を「市長の英断」だとして、しっかりとガードしています。それによって、我々3会派が議長に求めた「特別委員会」の設置が却下されてしまい、新たなムーブメントを起す方法が残念ながら手詰まりになっております。


②議会に付される議案はおおまかに言うと契約締結と税金の支出です。つまり、指定管理者との契約内容決定、もしくは、新たな資金の支出(業務委託料や借入金の返済等)が固まれなければ議会は開催されません。現在は先方と交渉中であり、おそらく3月定例市議会において業務委託や赤字の補填等の議案が付されるため、それまでに議員の議会での発言の機会はないことになります。


その間に、市民団体等により住民投票条例制定を求める署名活動が始められています。1500名強の署名があれば(おそらく集まるでしょう)、市長から制定について賛否の意見を付した議案が議会に提出されます。その賛否は議会で採決されることになります。仮に賛成されて条例が制定されれば住民投票が行われます。しかしながら、その投票結果は政策決定を拘束することはありません。つまり、仮に市民病院廃止反対の投票結果が出たとしても、その民意に行政は必ずしも従う必要はないということです。


また、地元医師会からも要望書が寄せられております。行政の唐突な決断とアカウンタビリティーを果たしていないことに起因するものと思われます。今後の療養型病院の成否のカギを握り、本市の地域完結型での医療サービス維持・向上のメインプレーヤーである地元医師会との連携を強化しながら、本件を慎重に進めていかなければならないのは言うまでもありません。