ハクジュホール | ギター製作者 佐久間悟のブログ

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楽器製作と日常について書きます

ふらっと上京していました。
目的は大萩康司氏プロデュース「ギターと声」最終回。
渋谷のハクジュホールも行きたかったので。
深く美しいギター演奏と合唱の力を堪能させて頂きました。

テーマは「愛と死」
非常に重い主題をどう表現するのか…
愛や死を語る時、裏を返せば生を語る事になる。
自然、表現には人間の声が必要だったのでしょう。
ただそれは優しさや慈しみに満ちたものではなく、
もっと突き放した宇宙の果てのような世界観。
作為のない美しさに僕ら聴衆は否応なく対峙させられ、
重いテーマを突きつけられる。
「諸行無常の響きあり」
思い浮かんだ最初の言葉でした。
今も鐘が鳴り続けているような気がします…。


大萩氏のセルフプロデュース企画という事で
力の入った内容でした。
自身の表現したい世界観をリスクを負って世に問う。
なかなか出来る事ではありません。
それ自体が素晴らしいと思います。
安全地帯で批評しているだけなら誰でも出来ます。
立場の執着から離れた時、応援したくなるもの。
今回のテーマと重なります…。

とても良い席をm(_ _)m
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プログラム

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ライニング

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寺島実郎ファンとして@九段下

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九段下雲林坊  MC服部氏と

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ふと昔を思い出しました。
まだ海のものとも山のものとも分からない若僧を
応援してくれた先輩や友人がいました。
どれだけ心強かったか…。
世に作品を問うとは孤独と無関心との対峙に他なりません。
行く末判らずとも背中を押してくれる人たちが確かにいました。
そんな恩返しも出来ず逝った方々の思いを
友人や後進に回すのは残された者の役割でしょう。
それは輪廻のように形を変えて繋がって行く…
有形無形、私なりの表現方法で示したいと思います。
主題に戻りましたか…?


テーマの重さで最後まで重い文章に。
肩こり腰痛が酷くなった皆さん、ご容赦下さい。
次回は近所のネコが子を産んだぐらいのネタで。
お付き合い頂きありがとうございました。
また。