最後のパネルディスカッション。


これからの日本を創造する起業家たちその使命感と信念に迫る



というテーマで、今現在志をもって頑張っていらっしゃる、3つの会社の社長さんたちを招いてのパネルディスカッションが行われました。


てんとうむし池内タオル株式会社 池内計司さん


てんとうむし株式会社トビムシ 竹本吉輝さん


てんとうむし株式会社Kaien 鈴木慶太さん


他の団体のイベントでも何度もお見かけしたことのある、社会起業周りでは超有名な方々ですが、こんなにじっくりと話に聞き入ったことは今までありませんでした。



モデレーターを務められた新井さんの柔らかな語り。それぞれの会社さんとのしっかりとした関係性。そこに息づくそれぞれの想い。すべてがあの場にあったからこその、素晴らしいディスカッションであったと感じています。



彼らのお話自体も素晴らしいものでしたが、事業形態については以前から知っていたことと、前段の高野さんのお話からずっと質問したくてウズウズしていたことを、場違い?と思いながらもぶつけてしまった自分がいたので、ここではその質問に対して皆さんがお答えくださったことを載せたいと思います。



【質問】

私の知り合いに「やり遂げた感を感じたことがない」「自分に何ができるのかわからない」と悩んでいる大学生くんがいます。

最初私はその子に「夢がない」んだと思っていました。

失礼ながら、典型的な「イマドキの若者」だと思っていました。

でもよくよく聞いてみるとその子にも夢があったんです。

「自分に会いたいと思ってお店に来てくれる人を一人でも増やす」

ごめんなさいと思いました。

何もアドバイスできなかったこともそうだけど、見えないからって勝手に「エネルギーがない」と思ってしまったことが申し訳ないと思ったんです。

彼をはじめ、「イマドキの若者」は夢がないわけではなくて、気付いていなかったり、明確化するのが苦手だったり、エネルギーを表現するのが苦手だったりするだけなのかもしれません。

そんな彼ら(そして私に)夢をカタチにされ、行動し続けていらっしゃるみなさんから2つアドバイスをいただきたいのです。


以上、長い前置き。


◎夢をカタチにし、行動し続けるためにはどうしたら良いのか


◎やり遂げた感を感じながら充実した生き方をするためにはどうしたら良いのか


こんな面倒くさい質問にも関わらず、丁寧に答えてくださった皆さまの懐が本当に本当に広いしあったけぇなって思いました星



池内さん

自分の仕事をとことん楽しむこと。チームのみんなで楽しむこと。

楽しいからこそ続けられるし充実感を感じられるんじゃないか。

昔某大手企業のエリートさんから、「松下を辞めたこと、後悔していませんか?」と聞かれた。

ついイラっときたからこう返してしまったことがある。

「・・・そんなにあなたは幸せですか?」

相手は黙り込んでしまったけどね。

池内さんが自社のこと、自社の製品のことを話す時の表情は本当に素敵です。

とことん池内タオルを愛していらっしゃるんだろうなぁというのが伝わってきます。


タオルのタの字も知らなかったという池内社長が「最大限の安全と最小限の環境負荷」をミッションに愚直に良い製品を作り続けていらっしゃる。


「儲けなんてないよ!」と笑って話されていましたが、きっとその某大手の方とは異なる「幸せ」を、仕事をすることによって手にされているんだと思いました。



竹本さん

・・・たくさん悩んでいただいて、本当にどうもすみませんでしたあせる


でも、真剣に答えてくださろうとしているのが伝わってきて、本当に本当に嬉しかったです。


「これが自分の夢だ!」と言えるものがあって、突き進んできたという経験はしたことがないとおっしゃっていた竹本さん。

だからこそ、「これだ!」という道でなくとも、「こっちの方向が・・・なんかいい気がする」と思う方向に、足を踏み出す、行動することが大切なのではとおっしゃっていただきました。


「やり遂げた感」に関しては、ひとつひとつ、短期の目標を定めてそれを達成する、というだけじゃなくて、何か一つの物事の途中でも、その過程で「次のやりたいこと」を見出せた時、それまでの仕事をやってて良かったと思う。とお話されていました。


竹本さんは、「そのことに絡んでくる人たちの未来の顔‐笑顔をイメージできたとき、すごくワクワクしてエネルギーがわく」のだそうです。


その感覚、なんとなくわかる気がします。


私もそんな充実感をもって仕事がしたい!と、またひとつ夢をいただきました。



鈴木さん

自分が知らなかった世界。やったことのなかった世界で今僕はビジネスをしているわけで。

正直ね、本当に辛いんですよ毎日。

だけどくさらずやれてる理由ってのがあるんだとしたら・・・

他の人がやらないこと、みれてないところをみれているんだっていう自負があるからこそ頑張れている気がします。

鈴木さんは、息子さんが自閉症の診断を受けたことを機に、彼を幸せにするために、お金をゴリゴリ稼ぐ道・・・ではなく、自分たちで彼を幸せにできる、彼、彼らが自分たちで幸せになれる仕組みをつくろう。ということで主に高機能自閉症の方々を中心に、彼らの特殊性が強みとして生きる「ソフトウェアテスター」としての教育をし社会に羽ばたかせるという仕事を立ち上げられた方です。


社会起業家の仕事は、社会に「貢献すること」ではなく、社会の問題を「解決すること」だと以前伺ったことがありますが、鈴木さんの仕事への姿勢はまさにそれだなぁと感じました。




高野さん

調子にのって壇上から降りられていた高野さんにも聞いちゃいましたあせる

質問にあげた男の子がホテル業界を志望してる子だったもんで、ぜひ高野さんからもアドバイスをいただきたいなぁと思ってしまって。


一生けん命聴き過ぎて、メモが汚すぎて解読不能なところがあったのですがw


整理すると以下の3点であったと記憶します。


1、夢に向かって行動している人たちのそばに行くこと


2、一日一日を大切にすること


3、だけど、気張らず等身大でいること


あたし自身も心に響く、大切にしたい言葉をもらってしまいました。


「夢に向かって行動している人たちのそばに行くこと」。

本当に大切なことだなぁと思います。

彼らの周りにはエネルギーが溢れているし、そのエネルギーに吸い寄せられてか、たくさんの素敵な人が集まってくるんだなぁっていうことを、鎌田社長はじめ大好きな先輩方をみていると感じます。

鎌倉投信さんのいう、人・夢・言葉が集ってできる「輪」というのはこのことを表しているんだなぁと思うし、縁ってのは本当につながってゆくのだなぁということを、この頃ひしひしと感じます。


「だけど気張らず、等身大でいること」というのも、大切なメッセージとして心に留めたいと思いました。


昨日電話である人に「サトリエの、STYLEってどんなもの?」って聞かれました。

彼曰く、本来のスタイルとまったく異なった仕事にはやはり無理があるし、息が苦しくなって当然なんじゃないの?と。


そんな話をしていて気付いたことがひとつ。


あたしは目の前の仕事に対する違和感(スタイルの違い)を解消するために急いていて、頭でばっかり「やりたいこと」「やるべきこと」を考えていて、本来の自分が求めているやってみたいことに気付いてあげられなかったのかもしれない。


そんな頭でっかちの夢探しが、等身大になるわけもないし、自然になるわけもないし、ボロが出ないわけもない。


もっともっと自然体でいいんだ!と、二人の先輩に教えていただいたような気分でした。



鎌倉投信さん周りの人に共通して言えることは。


こんな小娘の話でも、真剣に聞いてくださり、自分ごととして考えてくださるその姿勢だと思います。


その姿勢にはいつも驚かされてばかりだし、これこそが学び続けるということなのだなぁといつも思います。


本当に素晴らしい方々ばかりです。



高野さんがお話の最後に、現代社会を「ガラス玉がはじけとんだ世界」と表現されていました。

今まで、偽物のギラギラした光で見えにくくなっていた「本物」の光こそが輝く時代が来たのだと。


本物が輝く時代。


私はお金のことも、投資のことも金融のことも、正直よくわかりません。

だけど鎌倉投信さんの等身大ながら優しく柔らかい光り方が好きです。

そこに集う人々が好きです。


ちょっと好き好き書き過ぎた感があるけどw


だからこそ、この会社で学びたいと思い、関わらせていただいています。


こんなにもたくさんの学びの場を提供していただけること、本当に有難く思っています。

いつもいつも、ありがとうございます。