東京へ台風の暴風雨が来ると予想されていた時間。




ハリウッド『ゴジラ』の東宝宣伝プロデューサーは

ただひたすら雨が降らないことを祈り。




通訳の鈴木小百合さんを介し

ギャレス・エドワーズ監督は

外に敷かれたレッドカーペットで待つ

日本のゴジラファンの皆さんに会うことを

とてもとても楽しみに居ていました。



そんな皆のゴジラ愛が天に通じたのか

なんとスタート時間には、曇り空で雨が降らず!



物語のキーパーソン

芹沢猪四郎博士役で出演した渡辺謙さん




日本語吹き替え版で主人公の妻エル

(エリザベス・オルセン演じる役)を担当した

波瑠ちゃん




第一作目『ゴジラ』と9作目の『怪獣総進撃』が

とくに好きと言う38歳のギャレス・エドワーズ監督




一作目の『ゴジラ』主演で多くの『ゴジラ』シリーズに

出演して来た宝田明さん




『ゴジラ』ファンの「ますだおかだ」の岡田さん

ゴジラ同様、日本から世界に羽ばたいた安藤美姫さん




女子と代表してモデルの蛯原友里さんと押切もえさん




家からお気に入りの「キンゴジ」を持って

しかも来る前に第一作目のデジタルリマスター版を

見て来たと言うゴジラの熱狂的ファン

TRFのDJ KOOさん




1984年の『ゴジラ』に浮浪者役で出演した

武田鉄矢さん




国民栄誉賞受賞の2人の女子スポーツ選手

女子レスリングの吉田選手と女子サッカーの澤選手


今回のゴジラはゴジラ史上最大級 108m!


というのでレッドカーペットの長さも108mでした。


実況をしながら、劇場に生中継されるインタビューの

司会をカーペットの上でした1時間10分。




舞台挨拶では、ゴジラ松井こと

NYにいる松井秀喜さんからお祝いコメントを披露。


渡辺謙さんが言った

「ゴジラにも国民破壊栄誉賞?ですか?」

は会場の笑いを誘っていました。


映画の司会を始めて来年で20年ですが

『ゴジラ』は生誕60年。


私も『ゴジラ』シリーズの司会を

いつからか自然とやらせて頂くようになって

『ゴジラ』シリーズを見直したり

新しく生まれる『ゴジラ』を見ては

司会という立場で寄り添わせてもらってきました。


今回の謙さんの役名

「芹沢」は第一作目に登場する博士の名字。

「猪四郎」は『ゴジラ』の生みの親、本多猪四郎監督から。


ハリウッドスタッフから日本の『ゴジラ』への

リスペクトの気持ちの現れです。


各テレビ局がカーペットで登壇者の人たちへ

インタビューする合間をくぐって映画ファンの皆は

ゲストの人たちに声をかけ

監督や謙さん、宝田明さんの時には

よりいっそう大きな声で声援を送っていました。


「1時間10分のカーペット実況と皆へのインタビュー。

 よく喋り続けられましたね」


 そう、よく知る東宝の製作プロデューサーに言われ

ふと気付いたことが。


日本で洋画のレッドカーペットセレモニーが

スタートしたばかりの時。


洋画の映画配給会社の人たちと手探りで作っていった

イベントの中で、トム・クルーズやジョニー・デップが

来ているお客さんに長々と(多分2時間のときも)

サインや写真を撮っているから

どうやって待っているお客さんに飽きさせないかを考えて

スタッフから小ネタを貰ったり、調べたりしながら

司会の仕事をステージの上でしていたあの頃。


今や、レッドカーペットイベントは

ハリウッド映画の来日で普通の行事になり

こうやって、日本映画でも行なうようになったんだと。


お客さんと俳優や監督が触れ合う機会を大切にする

ハリウッドの手法が

日本でも浸透し、世界の垣根を越えたんですね。


『ゴジラ』も日本のものではなく

今や垣根を越えて、世界のもの。


きっと

完全無欠ではない孤独な「ゴジラ」が

言うなれば、結果的に地球を守るため

黙って(時々吠えて)闘い、人間に敵だと勘違いされたり

攻撃を受けたりしながら、地球を脅かす敵と戦う姿に

男の美学を見いだすのかもしれないですね。


そんな怪獣ヒーロー映画

好きですか?