あっという間に時が回転していた土曜日。
最後のキネカ大森イベントも大盛況で
抱きしめたいくらいありがとうなのでした。
『メモリーズ・コーナー』の初日舞台挨拶の司会は
六本木のみで、追加になった新宿は宣伝マンさんがマイクを。
西島秀俊さんや阿部寛さんと色々と話しましたが
印象に残っているシーンどこが好き?と裏で聞くと
西島さんが言った「鯉のぼりのカットはキレイだったよね~」と。
で、それを阿部さんが見ていたのかと聞くと
「いやぁ、(3年前だから)覚えてないんだよね。
居ないですよね?監督?」と。
これには西島さんと監督と大笑いしたのだけど
阿部さんは、入り込み型の役者だからずいぶん前の撮影だと
合間に撮ったドラマや映画で記憶が消えて行ってしまう。
監督が2人に聞いた「幽霊は見たことある?」も
2人とも「見たこと無いけれど存在は信じなくない」。
この映画の根底にあるひとつのテーマがそれ。
『メモリーズ・コーナー』は、そんな可愛くて明るい31歳の
フランス人監督(デビュー作)オドレイ・フーシェ監督の
阪神淡路大震災をテーマにした
一人の男の心の旅を描いたファンタジー。
シリアスで切ない映画だけれど、お陰で舞台挨拶はファニーになり
監督に「あなた面白いから舞台挨拶も2人が笑える感じになった」
と言われ、「ああ、映画のイメージと違った!」と私も少し
反省したのでしたが・・・映画は美しい絵と切ない物語です(苦笑)
そして『横道世之介』初日舞台挨拶の司会。
高良健吾くんも吉高由里子ちゃんもこの作品との別れを
寂しがりながら「愛おしい」と連呼しながら、ジョークを言ったり
綾野剛くんと吉高ちゃんは好き過ぎでステージでダンスしたり?!
池松壮亮くんも沖田監督を「好き」と皆同様に告白し
伊藤 歩ちゃんも「こんな素晴らしい映画とキャストの皆と
私を呼んでくれたことがありがたくて仕方ない」と言って
沖田修一監督は「俺、もうすぐ死んじゃうかも」と
あまりの幸せに、帰り道、連呼していました。
大好きなんですよ、皆、この映画『横道世之介』が。
私も大好き、大大大好きなんです。
それで、今回、初めて行った「伊藤さとりと映画な仲間たち」
映画館での番外企画に沖田修一監督をお招きました。
横浜での舞台挨拶終わりに沖田監督と大森へ。
10代の頃、通った映画館「キネカ大森」で
東京テアトルの沢村さんが呼び込んでくれ
2人で、ほぼ満席のお客さんとおしゃべりしました。
沖田監督作品を見ているお客さんたちが色々な質問を
投げかけていてね。
やっぱり映画って皆で語らえる素晴らしい芸術ですね。
この企画、またやります。
そんな土曜日。
私は、最初から最後まで、時々よりもっと多めの時々
一緒に色んな映画で仕事をする、好きな人たちと一緒で
好きを想いっきり抱きしめながら眠ったのでした。