伊藤さとりオフィシャルブログ「さとりのひとりゴト あの映画のウラ・オモテ」Powered by Ameba-2011051323500000.jpg


今日はかなり後を引きずる映画を試写で見ました。


秋に公開されるドキュメンタリーで、タイトルは

『監督失格』


このフィルムに映っている林由美香さんを知ったのは何年か前。


松江監督のドキュメンタリー映画『あんにょん由美香』で。


由美香さんは突然、亡くなったAV女優さんでした。



「見て頂きたい映画なんです」


そうご丁寧に電話を頂いて内覧試写会で『監督失格』を見ました。


カメラを回しているのは由美香さんの当時の恋人

平野勝之監督。


まだ若い由美香さんと監督は二人で旅した一部始終を撮り続けた。


内容については触れたくないし、陳腐な言葉で着飾らせたくない。


ただ、ただ、この映画が完成するまで、監督や周囲の人は

どれだけ泣き、苦しみ、伝えられなくなった愛をどうすることが

彼女にとっていいのか考え産み落としたのか。


映画として多くの人に見せる意味も考えたかもしれない。


感想なんて、言葉もない、が本音です。


でも、映画から間違いなく大切なことを私の中で見つけました。


人は居場所を探して生きていて、それは仕事でも場所でもなく

「人」なんだということでした。


化学反応みたいに一緒にいるだけで、小さかろうが大きさ関係なく

自分にとって必要な変化が生まれる相手との時間。


そんな人と出逢えたら、さらけ出してみたら

何か大きな力が体から出てくるのかもしれないと。


映像に比べたらこんな陳腐な言葉でゴメンナサイ。


でも、伝わりますか?