今日はかなり後を引きずる映画を試写で見ました。
秋に公開されるドキュメンタリーで、タイトルは
『監督失格』
このフィルムに映っている林由美香さんを知ったのは何年か前。
松江監督のドキュメンタリー映画『あんにょん由美香』で。
由美香さんは突然、亡くなったAV女優さんでした。
「見て頂きたい映画なんです」
そうご丁寧に電話を頂いて内覧試写会で『監督失格』を見ました。
カメラを回しているのは由美香さんの当時の恋人
平野勝之監督。
まだ若い由美香さんと監督は二人で旅した一部始終を撮り続けた。
内容については触れたくないし、陳腐な言葉で着飾らせたくない。
ただ、ただ、この映画が完成するまで、監督や周囲の人は
どれだけ泣き、苦しみ、伝えられなくなった愛をどうすることが
彼女にとっていいのか考え産み落としたのか。
映画として多くの人に見せる意味も考えたかもしれない。
感想なんて、言葉もない、が本音です。
でも、映画から間違いなく大切なことを私の中で見つけました。
人は居場所を探して生きていて、それは仕事でも場所でもなく
「人」なんだということでした。
化学反応みたいに一緒にいるだけで、小さかろうが大きさ関係なく
自分にとって必要な変化が生まれる相手との時間。
そんな人と出逢えたら、さらけ出してみたら
何か大きな力が体から出てくるのかもしれないと。
映像に比べたらこんな陳腐な言葉でゴメンナサイ。
でも、伝わりますか?