<第103話 スカウト? >
CLグループステージ第4戦、ホームでのフェイエノールト戦。
グループの首位に立っているブルーズは、この試合に勝利するとグループ突破が決まる。
この試合、連戦続きだった俺はベンチからのスタート。
まだグループ突破の可能性があるフェイエは、3トップを前線に残してカウンターのプレッシャーをかけてくる。
それでも総合力で上のブルーズは、ボールを保持して厚い攻撃を仕掛ける。
14分、22分と立て続けにビッグチャンスを迎えるが、それぞれポストとオフサイドの判定。
なんだか、嫌な流れだなぁ~なんて考えてると、その連鎖は続いてポスト2連続、CKからのゴールはファールで認められず。
結局、前半はゴールが生まれずスコアレスで後半へ。
後半に入り、リズムを掴んだのはフェイエ。少しずつ高い位置でボールを奪うようになり、裏のスペースにロングボールを放り込んでくる。
俺の出番は、悪い流れが続いていた60分から。
ピッチに入った俺は、中盤でボールをキープしリズムを作りだす。いつもなら、俺のキープに合わせてSBのオーバーラップがあるんだけど、この日はなかなか上がってこない。
上がれない・・・と言ったほうが正確かもしれない。あまりスピードのないブルーズのDF陣は、カウンターを警戒して上がってこれない。つまり、厚みのある攻撃が出来ず単発の攻撃。
そんな中で輝いたのは、3人のエースだ。
中央に絞って固めているフェイエに対し、サイドに広がるマタさん、それを見逃さずにパスを送る俺、マタさんのクロスに合わせたのはドログバさん。
3人が連動し、ようやくゴールをこじ開けた。
先に失点したフェイエは最後の力を振り絞って攻撃に来るが、ここまでリーグ無失点のブルーズ守備陣は固く、ゴール割れないまま試合終了。(1-0)
この結果、俺たちは1試合を残して決勝T進出を決めた。
リーグ戦、第17節アウェーでのブラックバーン戦。
このぐらいの日程になってくると、チームはローテーションで主力選手に休養を与えるようになる。
この日もマタさん、ドログバさん、スタリッジさん、ユウトさんが休養。
そんな中、いつも通りの右CMFで先発した俺は、チームの中心として攻撃を牽引する。
1点目のアシスト、2点目もアシスト、3点目は自らミドルシュートを決めて全得点に絡む大活躍。当然ながらMOMに選ばれた。
快勝した俺たちとは対照的に、2位のシティはサンダーランドと引き分けた為、勝ち点差は<5>にまで広がった。
ブラックバーン戦後、俺とユウトさんはロンドン空港から日本へ。アジア杯に向けた最後の強化試合があるからだ。
少し疲れているし、今回は辞退しようかとも考えたけど、代表の重みってやつを考えると断れなかった。
その飛行機の中、俺はいつものようにDVDを見てイロイロ研究。ユウトさんは空港で買い込んだ雑誌や新聞を読んでいる。そのユウトさんが、慌てて俺の席に近づいてきた。
「これ見たか?」
『ん?何の話ですか?移籍とかじゃないでしょ?』
<さともみほのプレーは、我々の期待を良い意味で裏切った。彼なら10年間チームの中心になれる。 ユベントスSD>
<魔法をかけられてしまったよ。彼は青いユニフォームより赤いユニフォームが似合う。 ACミランSD>
<我々はロナウドの次のスターを探している。さともみほなら、1000%スターになれるよ。彼がレアルの復権を握っている。 レアルSD>
<彼はプレーのレベルは、すでに私たちのチームのレベルに到達している。そして、彼が来るならバルサのレベルは更に上がるよ。 バルセロナSD>
<彼がバルサに来るのなら、僕は10番を譲る用意があるよ。 リオネル・メッシ>
『これ・・・・何?』
「移籍までは時間があるけど、調査はもう始まってるってこと!これはおまえへのラブコールだよ」
『俺はまだ移籍する気ないですよ!』
「おまえの気持ちは関係ないよ。そういえばブラックバーン戦もスカウト来てたみたいだぞ。活躍しすぎたんじゃないのか?」
『そんなぁ・・・』
「とりあえず置いておくから読んでみな」
『はい・・・』
そう言ってユウトさんがくれた雑誌を読んでると、一人のCAが話かけてきた。
「移籍するんですか?」
『はい!?!?』
「私はブルーズのサポーターなんです」
『そうなの?いつも応援してくれてありがとう。大丈夫!今シーズンの移籍はしないよ』
「本当ですか?これサービスです!」
そう言って彼女はワインと極上の笑顔、そして連絡先の書いたメモをくれた・・・・・でも、俺お酒飲まないんですけど。。
水と交換してくれよ!!
CLグループステージ第4戦、ホームでのフェイエノールト戦。
グループの首位に立っているブルーズは、この試合に勝利するとグループ突破が決まる。
この試合、連戦続きだった俺はベンチからのスタート。
まだグループ突破の可能性があるフェイエは、3トップを前線に残してカウンターのプレッシャーをかけてくる。
それでも総合力で上のブルーズは、ボールを保持して厚い攻撃を仕掛ける。
14分、22分と立て続けにビッグチャンスを迎えるが、それぞれポストとオフサイドの判定。
なんだか、嫌な流れだなぁ~なんて考えてると、その連鎖は続いてポスト2連続、CKからのゴールはファールで認められず。
結局、前半はゴールが生まれずスコアレスで後半へ。
後半に入り、リズムを掴んだのはフェイエ。少しずつ高い位置でボールを奪うようになり、裏のスペースにロングボールを放り込んでくる。
俺の出番は、悪い流れが続いていた60分から。
ピッチに入った俺は、中盤でボールをキープしリズムを作りだす。いつもなら、俺のキープに合わせてSBのオーバーラップがあるんだけど、この日はなかなか上がってこない。
上がれない・・・と言ったほうが正確かもしれない。あまりスピードのないブルーズのDF陣は、カウンターを警戒して上がってこれない。つまり、厚みのある攻撃が出来ず単発の攻撃。
そんな中で輝いたのは、3人のエースだ。
中央に絞って固めているフェイエに対し、サイドに広がるマタさん、それを見逃さずにパスを送る俺、マタさんのクロスに合わせたのはドログバさん。
3人が連動し、ようやくゴールをこじ開けた。
先に失点したフェイエは最後の力を振り絞って攻撃に来るが、ここまでリーグ無失点のブルーズ守備陣は固く、ゴール割れないまま試合終了。(1-0)
この結果、俺たちは1試合を残して決勝T進出を決めた。
リーグ戦、第17節アウェーでのブラックバーン戦。
このぐらいの日程になってくると、チームはローテーションで主力選手に休養を与えるようになる。
この日もマタさん、ドログバさん、スタリッジさん、ユウトさんが休養。
そんな中、いつも通りの右CMFで先発した俺は、チームの中心として攻撃を牽引する。
1点目のアシスト、2点目もアシスト、3点目は自らミドルシュートを決めて全得点に絡む大活躍。当然ながらMOMに選ばれた。
快勝した俺たちとは対照的に、2位のシティはサンダーランドと引き分けた為、勝ち点差は<5>にまで広がった。
ブラックバーン戦後、俺とユウトさんはロンドン空港から日本へ。アジア杯に向けた最後の強化試合があるからだ。
少し疲れているし、今回は辞退しようかとも考えたけど、代表の重みってやつを考えると断れなかった。
その飛行機の中、俺はいつものようにDVDを見てイロイロ研究。ユウトさんは空港で買い込んだ雑誌や新聞を読んでいる。そのユウトさんが、慌てて俺の席に近づいてきた。
「これ見たか?」
『ん?何の話ですか?移籍とかじゃないでしょ?』
<さともみほのプレーは、我々の期待を良い意味で裏切った。彼なら10年間チームの中心になれる。 ユベントスSD>
<魔法をかけられてしまったよ。彼は青いユニフォームより赤いユニフォームが似合う。 ACミランSD>
<我々はロナウドの次のスターを探している。さともみほなら、1000%スターになれるよ。彼がレアルの復権を握っている。 レアルSD>
<彼はプレーのレベルは、すでに私たちのチームのレベルに到達している。そして、彼が来るならバルサのレベルは更に上がるよ。 バルセロナSD>
<彼がバルサに来るのなら、僕は10番を譲る用意があるよ。 リオネル・メッシ>
『これ・・・・何?』
「移籍までは時間があるけど、調査はもう始まってるってこと!これはおまえへのラブコールだよ」
『俺はまだ移籍する気ないですよ!』
「おまえの気持ちは関係ないよ。そういえばブラックバーン戦もスカウト来てたみたいだぞ。活躍しすぎたんじゃないのか?」
『そんなぁ・・・』
「とりあえず置いておくから読んでみな」
『はい・・・』
そう言ってユウトさんがくれた雑誌を読んでると、一人のCAが話かけてきた。
「移籍するんですか?」
『はい!?!?』
「私はブルーズのサポーターなんです」
『そうなの?いつも応援してくれてありがとう。大丈夫!今シーズンの移籍はしないよ』
「本当ですか?これサービスです!」
そう言って彼女はワインと極上の笑顔、そして連絡先の書いたメモをくれた・・・・・でも、俺お酒飲まないんですけど。。
水と交換してくれよ!!