「ねぇ、ノア!!すごいよ~!
こんな鉄の塊が飛んでる~!!」
「あぁ、それ知ってる~!
飛行機っていう巨大魔道具だわ!」
「ひこうき~?」
「普段、皆はほうきで移動してるけど、
雨の日とか、長距離の移動だと、
どうしても大変になってくるのよ」
「そうだね~。学校行くのにも、
雨の日は濡れちゃうからね~」
「だから、電車を使ったりもするんだけど、
やっぱ、長距離だと時間がかかるの」
「そうだね、前にジャポーネに旅行に行ったときは、
何日もかかった~」
「だから、すごい速いんだって。
ジャポーネだったら、数時間で付いちゃうんじゃ
ないかしら」
「すごいね~!」
「これからは遠い国との交流も
盛んになるんじゃないのかしら」
「へぇ~」
「でも、やっぱ運賃がすごいかかるんだって」
「いくらぐらいなの~?気になるな~」
「いくらだったかな…10万バルール」
「じゅっ、10万バルール~!!」
「高い…ね~」
「そうなのよ~。でも、面白いところが、
この開発が進んで、ほうき会社がヤバイと
思ったらしくてね」
「はぁ~」
「巨大ほうきを開発したんだって」
「巨大ほうき?」
にゃ~~~!!!!
「宅急便で~す」
「きた~!!」
「えっ!?まさか~」
「どうも~、サインお願いします。
ちょっと、大きすぎて入らないので、
外においておきますね」
「はい、ど~も~」
「ねぇ、それって巨大ほうき~じゃないよね~…」
「なに言ってるの?ねこ。そうに決まってるじゃない」
「なんで、そんなの買えたの?」
「お姉ちゃんに頼んだのよ~」
「ははは~」
「えぇ、すごいんだけど~!中に入れるみたいよ。
ねこも来なよ~」
「ほんとに、僕も入りたい~!!」
「まず、このプログラムをインストールさせてと…」
「わお~」
「インストールしたみたいね。
ここがハンドルっていうみたい
このハンドルを、左右に動かして、曲がったりするんだって」
「え~!!」
「ここがアクセルって言って、踏むと動くみたいよ!!」
「動かしてみてよ~」
「ちょっと、まってて……えい!!」
「うわ~動いたよ~!!」
「で、この踏み具合でスピードを調整するみたいね」
「速い、すごい速いよ~」
………………
「ねぇ、ねこ…」
「な~に?ノア」
「これどうやって止めるの?」
「えっ!?そんなの知らないよ~!!
あっ、ぶつかるよ~!!」
「えっ、どうしよ~!!あっ!アンインストール!!」
ほうきは、止まったけど勢いで地面にたたきつけられて
めちゃくちゃになっちゃった…。
「イタタタタ…」
「ねぇ、ノア…アクセル離せばよかったんじゃないの?」
「あっ……
ねこ、先に言ってよね」