自民党・国防部会で、防衛研究所が編纂した「東アジア戦略概観2017」を基に意見交換をした。従来から、中国、朝鮮半島、東南アジア、ロシア、米国を定点観測してきているが、2017年版は昨年の英国EU離脱やEU圏内で多発するテロ、IS(イスラム国)の動向や、ロシアによるクリミア半島併合の影響を勘案した分析となっている。
当然のことではあるが、東アジアを論じるのにEUも含むという意味で、地球は小さくなったと言える。2017年版では、わが国の「インド洋」へのアプローチが盛り込まれ、海上自衛隊のオーストラリア、インド、ベトナム、マレーシア、フィリピン、インドネシア、スリランカ等への寄港や親善訓練を通じた「プレゼンス」の強化を紹介している。
中国の海洋進出をどう押さえ込むかが戦略上重要であり、友好国軍隊の能力構築支援等を通じた連携強化を推し進めていきたい。
また、昨日(4月19日)、南スーダンPKO第11次隊の第1陣約70人が帰国した。
5年以上にわたる国づくり支援活動は、これまでのPKO活動の中でも最大規模、最長期間であり、成果を上げて無事に帰国されることを誇りに思い、ねぎらいの言葉を贈りたい。
5月に第2陣以降が帰国する予定だが、海上輸送チームの帰国は7月頃までかかる見込みだ。隊員ならびに関係者の安全と健康を守るために、国会からも最後まで支援をしていきたい。
