昨日、三度目の歯医者へ行った。
そこのアシスタントはボチボチ英語が話せるが、すこし込み入った話題になると
とたんに慌てふためき、先生が来るから後で説明してもらうわ、なんてことを口走る。

さて、それから先生がやってきた。
あいかわらずの容姿端麗、英語ももちろん流暢である。

その先生の的確でスピーディーな治療が終わったあと、彼女はこう言った。
「あ、それからね、食べたり飲んだりは next hour までだめよ!
歯が痛むと思うから。」
ええっ??ネクストアワーだとっ?!
ちょっと考え、ソレって1時間のことですか?と尋ねる。
それから彼女は照れたように、そうそう、とうなずいた。

そう、ドイツ人だって英語は外国語。
ペラペラ流暢そうに話していても、英語を書かせたら文法がめちゃくちゃだったりするものだ。


I can't on Friday as we are moving.

上記の文は、先日ドイツ人の知り合いから送られてきたものである。
見ての通り、助動詞の後にくるはずの動詞がないっ!

2年も外国に住むと、様々な国の人たちと話す機会がたくさん出てくる。
もちろんネイティブと話すときには、未だに多少緊張したりするけど
非ネイティブ同士だと、お互い英語が外国語という共通点があって、
割合にリラックスして話せるものだ。

ドイツ人は態度がデカいから、そんなことはないけれど
例えば、アジア人や南米など非英語圏の人からは、初めて会ったときに
「英語が下手でごめんね~」
と一言コメントがあったりすることが多い。
日本人は、ガイジンはみんな英語が達者、、だと錯覚したりするけど、
それは私たち夫婦も同じだったけど、全然そんなことはなくて
英語が苦手な人たちもたくさんいて、それでもみんなちゃんと会話が成り立っている。
だから、会話で肝心なのは文法の正しさではなく、話が通じてその場を楽しめること、、
だと、勝手に解釈している。




アイゼナハのホテルの窓から見えた景色。
$ライプチヒ歳時記-アイゼナハ