さて、アジア祭当日になった。
朝9時集合だったが、その前にちょっと一息、、
学校近くにある喫茶店でボランティアのメンバーとコーヒータイムを楽しんだ。
(余談だが、ドイツでは、ことあるごとにしょっちゅうみんなで喫茶店に集まる。
特にドイツ人は長話をするのが大好きな人種なのである。)
昨日の時点では4カ国でダントツ、韓国コーナーがとても目立っていたので
ガンバレ、ニッポン!!とばかりに
本番当日、えっさか大荷物を抱えて縮緬細工の小物や雛飾り、屏風などで持ち場を飾り付け、
粋なニッポンを演出した。
おかげでなんとか韓国にひけをとらない仕上がりになり、応援のみんなも
ホッと胸を撫で下ろす。
いよいよ、祭りの時間が始まった。
これから6時限目まで、私の役目は生徒諸君に書道のお披露目をすることである。
長蛇の列になっている子供たち一人一人にカタカナで名前を、そして好きな言葉を漢字に直して
赤い紙に書いていく。
初めて間近で見る書に、生徒はもう興味津々。
でも、世界50カ国から集まっている子供たちの名前を聞き出すのは一苦労だった。
今まで聞いた事もない珍妙な名前に、生粋のヨーロッパ人シーグレット(ドイツ人)
も目を白黒させて、、、。
面白かったのは、日本人にもよくいる名前「ナオミ」。
これはアフリカでよくつけられる名前だそうで、この学校の生徒にも何名か「ナオミ」がいた。
と、ツカツカ私のところに近づいてきた一人のドイツ人中学生が、
「あのお~、なんでこの人たちはお祭りっていうのに笑ってないの?
フツー、ソレって楽しいものじゃないっ?!」
そう、この学生、なんとひな壇に鎮座しているお人形への疑問だったのである。
日本人なら到底考えもつかないこの珍問に、思わず
「笑ってなくてゴメン!」
つい、謝りそうになった。
でもしばらく考え、日本人は祭りでは時に応じて静粛にするもの、祈りの対象、だとかなんとか
冷や汗をかきかき説明をして、彼女はようやく納得してくれた。
こんな風に、ガイジンは日本人がぶったまげるような質問を投げかけることが多いので
事前に、英語で解説してある日本の伝統行事を下調べしていた方がいいのである。
髪止めに、なんと箸を使っていた生徒が何人も!
そんなこんなで順調にお祭りは進行し、とうとう最後の舞台挨拶になった。
黒いチャイナドレスで、普段よりひときわめかしこんだ校長が、
「このすばらしいお祭りを計画してくれたミセス.ワンに盛大な拍手をっ!!」
と叫ぶ。
その瞬間、私の友達は頬を真っ赤に染めて、恥ずかしそうに、でもキラキラした笑顔で
みんなの温かい盛大な拍手の渦に、長い間、ずっと包まれていた。
ドイツではほとんど見ることのないお辞儀の光景。アジアの作法はとても美しい。
朝9時集合だったが、その前にちょっと一息、、
学校近くにある喫茶店でボランティアのメンバーとコーヒータイムを楽しんだ。
(余談だが、ドイツでは、ことあるごとにしょっちゅうみんなで喫茶店に集まる。
特にドイツ人は長話をするのが大好きな人種なのである。)
昨日の時点では4カ国でダントツ、韓国コーナーがとても目立っていたので
ガンバレ、ニッポン!!とばかりに
本番当日、えっさか大荷物を抱えて縮緬細工の小物や雛飾り、屏風などで持ち場を飾り付け、
粋なニッポンを演出した。
おかげでなんとか韓国にひけをとらない仕上がりになり、応援のみんなも
ホッと胸を撫で下ろす。
いよいよ、祭りの時間が始まった。
これから6時限目まで、私の役目は生徒諸君に書道のお披露目をすることである。
長蛇の列になっている子供たち一人一人にカタカナで名前を、そして好きな言葉を漢字に直して
赤い紙に書いていく。
初めて間近で見る書に、生徒はもう興味津々。
でも、世界50カ国から集まっている子供たちの名前を聞き出すのは一苦労だった。
今まで聞いた事もない珍妙な名前に、生粋のヨーロッパ人シーグレット(ドイツ人)
も目を白黒させて、、、。
面白かったのは、日本人にもよくいる名前「ナオミ」。
これはアフリカでよくつけられる名前だそうで、この学校の生徒にも何名か「ナオミ」がいた。
と、ツカツカ私のところに近づいてきた一人のドイツ人中学生が、
「あのお~、なんでこの人たちはお祭りっていうのに笑ってないの?
フツー、ソレって楽しいものじゃないっ?!」
そう、この学生、なんとひな壇に鎮座しているお人形への疑問だったのである。
日本人なら到底考えもつかないこの珍問に、思わず
「笑ってなくてゴメン!」
つい、謝りそうになった。
でもしばらく考え、日本人は祭りでは時に応じて静粛にするもの、祈りの対象、だとかなんとか
冷や汗をかきかき説明をして、彼女はようやく納得してくれた。
こんな風に、ガイジンは日本人がぶったまげるような質問を投げかけることが多いので
事前に、英語で解説してある日本の伝統行事を下調べしていた方がいいのである。
髪止めに、なんと箸を使っていた生徒が何人も!
そんなこんなで順調にお祭りは進行し、とうとう最後の舞台挨拶になった。
黒いチャイナドレスで、普段よりひときわめかしこんだ校長が、
「このすばらしいお祭りを計画してくれたミセス.ワンに盛大な拍手をっ!!」
と叫ぶ。
その瞬間、私の友達は頬を真っ赤に染めて、恥ずかしそうに、でもキラキラした笑顔で
みんなの温かい盛大な拍手の渦に、長い間、ずっと包まれていた。
ドイツではほとんど見ることのないお辞儀の光景。アジアの作法はとても美しい。