さて、それからすぐに新しい日本人ご家族の元へメールをした。
その日の夕方、学校で会えればいいなあ~なんて思っていると、
思っていた通りの展開になったから面白いものである。
以前、ブログに登場したナオキ君とその母(日本人)が、その方とおぼしき人と
別館の廊下で仲良く話をしていたのである。
その光景を目にした瞬間、そんなもの今まで感じてもいなかった異国での大きな気負い
のようなモノが、ドーン、と身体からはずれたのを感じた。

日本人がライプチヒにやってきた・・・・・

ココに住んでいる日本人は、話す言葉は日本語でも、身にまとっている空気感は
日本に住んでいる人達とは全然違う。
その漠然としたものは言葉では上手く説明できないから、これに色がついていれば誰でも
はっきりと違いが分かるのになあ~、、と思ったりもたまにする。
だから、一週間前にココへ越してきたばかりの、和歌山に降り注ぐ太陽と潮の香りを
身体いっぱいに浴びてきたのが一目で分かる日本人少年に初めて会った時には、
とってもとってもとってもとっても嬉しかった。
純粋なニッポンの日本人に会ったのは、今年の春以来である。

少年野球団でこの夏頑張ったんだろう、真っ黒に日焼けした少年は真っ白い歯を見せながら
とびっきりの笑顔で名前を教えてくれた。
これから数年間過ごしていくことになるこの緑あふれるライプチヒで、たくさんの楽しい思い出を
作っていって欲しいなあ。

それから今まで人に頼り切っていたリカが、今度は人に頼られる番になった。
「今日、私なあ、先生の話を通訳してあげたねん!」
この学校に来て一年以上も経てば、こんなに頼もしくなるもんだ。
数少ない日本人同士、お互い助け合ってがんばって。

その次の日、校庭でサトシとリカがその兄弟と活きの良い関西弁でワイワイ遊んでいた。
その関西弁を聴いて突然、昔、アホほど遊んでいたアスレチック公園の映像と
それから、西真美少年達の日焼けした顔とが彼らにはっきりと重なって、みえた。
みんなに会いたい。